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今回はゲームマーケット製作期間の企画となってしまった、「お寿司ライン」の様子をお伝えします。が単純なプレイレポートは記録を取っていないこと(生ものを扱っているので、記録を取る時間があったらカードをプレイした方がいいのです)と、ルールを再現させやすいこともあり、今回は企画の起こりと簡単なダイジェストをお送りしましょう。
高円寺のボードゲームショップ「すごろくや」さんのBlogで紹介されていた「バトルライン」の新しい遊び方です。
「バトルライン」はReiner Kinziaの 2人用カードゲームで、配られたカードを交互に1枚ずつプレイしていき、9つの列についてポーカーハンドのような役を作っていきます。より強い役を作ったプレイヤーがその列の旗を取ることができ、隣接する3列を取るか、過半数となる5列を取るかを目指すゲームです。
カードゲームなので手札の巡りもありますが、どこの列にどれだけ勝負をかけるかと、どこで力を抜くかが大事になってくる悩ましいゲームです。「バトルライン」では、戦局を左右する戦略カードも使用します。
「お寿司ライン」は「バトルライン」での旗の代わりにお寿司を使います。そう、勝利した列のお寿司を獲得することができるのです。また、鮮度が大切なため時間がかかる戦略カードは使用しないルールになっています。
「すごろくや」さんで紹介されたルールを元に、実際のお寿司の分配のルールや、元のルールだとゲーム自体の勝敗がお寿司の分配とは関係なくなるため、ゲームとしての勝者にもボーナスのお寿司がもらえるようにしたのが「お寿司ライン (Hammer Verision)」です。詳細なルールについてはこちらをどうぞ。
序盤はにらみあいの展開で、1枚カードを置かれたところにはより強いカードがという感じでした。3列目が早い段階で赤軍がとったものの、7列目、9列目を立て続けに黒軍が獲得し、7〜9列目の勝敗にリーチが。8列目に黒軍の「1」が置かれていたところで、赤軍は「6」をプレイ。最強の役ができないことを確認後、同色3枚の役で赤軍が8列目を獲得し、連続3列の中央突破を阻止。
終盤はおける場所のない厳しい展開だったものの、最後の1枚となる「1」を引き当てて赤軍が5列目を獲得。過半数を取る形に。最終的には3個の寿司がのっていた2列目を黒軍が獲得し、黒軍4皿、赤軍5皿+報酬2皿という決着になりました。勝負所は、2列目用の戦力を勝負の要となる8列目に移行させ、中央突破を阻止したことでしょうか。
2年目になって、去年と違った展開になったのは、勝負するお寿司の場所がばらけたことですね。あとは、食べたい寿司を取るかゲームの勝敗を守りに行くのかも重要になってきます。というより、今回は本当にそのような展開になりました。
去年も、今年も違った内容のお寿司を1人前ずつ購入できているので、寿司の多い方が5皿、少ない方が4皿を受け持つことになっています。2人前の盛り合わせの場合は、事前に寿司ドラフトで1つずつ取っていくのがいいかと思います。
もうひとつ、勝者報酬ですがここ2回は報酬皿を作って供託というようにしていましたが、より競争的な要素を強くするのであれば、ゲーム終了後に引き抜きというのでも面白いかもしれません。引き抜きの場合は、ゲームの勝者は、ゲームの敗者の皿から好きなお寿司を1個を引き抜くことができます。これによって、狙っていたお寿司が取れなくてもゲームに勝てば手に入る可能性が出てきますね。
うっかりとした企画ですが、これはやってみないとわからない楽しさがあると思いますし、適当な分け方をしやすいのと、種類ごとの特徴があることから、お寿司である必然性もあるような気がします。また機会があればやってみたいですね。観戦もしてみたいところではあります。
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