● ニュルンベルクの開拓者 ●

 ここでは、カタンの限定版エキスパンションである「ニュルンベルクの開拓者」についてゲームの紹介と、 Tips のようなものを書いていきます。日本での入手が困難なゲームだけに、 紹介してもあまり意味がないかもしれないのですが、あまり気にせずに書くことにします。

- ゲームの紹介 -

 「ニュルンベルクの開拓者」はニュルンベルク市制950周年を記念して作られたゲームで、1999年10月にリリースされました。「海カタン」や「都市と古城」のような、「カタンの開拓者」のエキスパンションではなく、「宇宙カタン」のような独立したゲームとして作られています。
 通常の「カタン」はドイツだけでなく、その他のヨーロッパの国々(フランス語版などがある)や、アメリカ(英語版)、そして日本でも発売されています。しかし、この「ニュルンベルクの開拓者」はドイツ国内のみの限定版みたいなものなので(テーマがテーマですから)、日本ではかなり入手が困難とされています。
 ゲームの内容なのですが、基本のシステムは「カタン」とほとんど同じです。マップはニュルンベルク市内と郊外の2種類に分かれており、郊外では開拓地や街道を建設することで、より多くの材料を入手することができるようになります。また、市内に建設を行うことで、名声を得たり交易を有利に進めたりすることができます。
 通常の「カタン」との大きな違いは、お金があることです。お金は交易品を海外に売却したり、他のプレイヤーから通行税を取ったりすることで得ることができます。通行税をとるためには交易路の所有権が重要になってきます。
 また、お金と材料を払うことでニュルンベルク市内に城壁や塔を建設することができます。これらの建物を建設しニュルンベルクの発展に貢献することで、市議会の議員になることができます。より大きな議会の議員になることはゲームの勝利に必要不可欠です。
 私がプレイした感想を述べますと、「カタン」のシステムをうまく利用した、別のゲームになっている感じがします。要素が増えたといっても、もとの「カタン」のテイストを残した、ほどよい難度にまとまっていると思います。
 また、プレイ時間も初めのうちはゆったりとした展開になるため、長くかかると思われがちなのですが、中盤以降の展開がかなり早くなるので実際には60〜75分くらいで終わることが多いようです。
 「カタン」に慣れた方には、お金の存在や材料の価値観が変化したことによって新鮮な印象を与えるでしょう。また、ボードゲームは「カタン」くらいしかやったことがないプレイヤーにも、ちょっとしたステップアップにちょうどいいゲームなのではないのでしょうか。

- Tips -

 リクエストがありましたので、この「ニュルンベルクの開拓者」でのTipsのようなものを書いていきます。日本でこのゲームを持っている人はごく少数なので本当に役に立つのかどうかは分からないのですが。
 ゲームに使われるボードやカードなどを解析した結果と、何回かプレイした経験をもとに書くので、初めてプレイする方は見ないほうがいいかと思います(ネタバレ注意というわけです)。
 かなり長文になってしまいましたので別ページに分けました。Tips本文はこちらになります。

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