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● 「例の企画」いたストオフ出張編のレポート ●

 2003年9月14日に「例の企画」いたストオフ出張編がおこなわれました。前日はいたストオフ会議、翌日は敬老の日と 3連休の真ん中ということもあり、最終的には 12人の参加となりました。今回は、実際にプレイされたゲームを紹介していこうと思います。


- 1ゲーム目 -

 今回は、3テーブルで広々まったりとプレイしようということで進めていきましたが、時間を合わせるといった意味で同じゲームを同時にという流れになりました。

 最初のゲームとして選ばれたのは、2000年に発売された「ディオラムス」でした。ゲーム雑誌に広告は載ったものの、攻略記事もなく、攻略本も全く発売されていないので、知る人ぞ知るといったゲームです。

 簡単に言えば、ファンタジー系の戦闘ゲームで、ダイスを振ってキャラクターを移動させつつ相手を攻撃して、最後まで生き残ったら勝ちというゲームです。

 倒されてしまったプレイヤーも、全くやることがなくなるわけではなく、死神となってマップ上を移動します。生き残っているキャラクターにちょうど重なると、死神マークをつけることができます。死神マークが 3つたまると、その時点で連れて行かれてしまいます。

 今回は、私と、ねーぽんさん、Candraさんの提供で 3つソフトを用意して同時プレイということになりました。さて、前置きが長くなりましたが、プレイ結果の報告です。

 1テーブル目は、Candraさん(ゼクシー)、グリグリ警部さん(フェイフォン)、きせさん(蜘蛛)の 3人プレイでした。マップはテンペストの夜マップでした。多少長引きましたが、最初に蜘蛛が倒され、フェイフォンと、ゼクシーが HP を残す展開になりました。

 ここで、死神対策に巨人の足踏みを使って、ステータス異常を回復できる教会マスを破壊。HP が大量に残っているので、誰が死神を集めるかという展開になりました。ここで、フェイフォンが着ぐるみを使い強制的にパスを発動。そのスキにゼクシーに死神が集まり、最後は 3つ目の死神をもらい、見事に連れて行かれました。

 2テーブル目は、ねーぽんさん、たけさん、近場の鈴木さんでした。こちらは早い展開だったようで、私が見たころには 2戦目をプレイしていました。2戦目は白熱した削りあいだったみたいです。

 3テーブル目は Hammer(ガルガ)、エルミートさん(ファルガス)、スピーディさん(ゼクシー)、風船さん(花魁)でプレイ。序盤はまったりとした展開だったものの、花魁とファルガスに攻撃が集中し、ほぼ同時に倒されていました。

 ゼクシーは逃げつつカーバンクルの効果でアイテムを集め、ステータス異常を防ぐアイテムをゲット。このおかげで死神で連れて行かれるのを防ぎました。攻撃力と HP はガルガの方に分があるので、死神が先か、とどめを刺すのが先かという展開になりました。

 ゼクシーは、巨人の足踏みで教会を壊し、危機一髪の場面を「回避」で交わしたり、ランダムワープを使ったりしたものの、ガルガが弓を手に入れて、結局弓の攻撃で決着がつきました。赤い糸で呼び寄せたあとで 1 を振るという、非常に弱い振りを見せたりしたのですが。

 このゲームは短時間で楽しめるので、時間調整にぴったりなのではと思います。隠れた名作とはこのようなものをいうのではないのでしょうか。それにしても、3テーブル同時にプレイされるのはかなりレアなのではと思います。


- 2ゲーム目 -

 11:30 くらいに 1ゲーム目が終了したので、余裕を持って昼休み。12:30 から 2ゲーム目にしました。2ゲーム目は「例の企画」といえばこのゲームということで「天空のレストラン」をプレイしました。

 「天空のレストラン」は料理をつくって、他のプレイヤーに食べさせることでお金を稼いでいくゲームです。コマを進めて止まったところで出る材料から、どんな料理が作れるかが勝負の分かれ目になります。

 こちらも、私とねーぽんさん、Candraさんの 3人でソフトを 3つそろえ、3卓同時のプレイとなりました。マップはデリシャスビーチ、設定は所持金こってり、サラリーこってり、時間あっさりという、短時間の仕様です。

 1テーブル目は、風船さん(舟盛)、エルミートさん(笠井)、近場の鈴木さん(服部)、Candraさん(ヤナケアーノ)でプレイしました。私のテーブルがいちばん遅かったので、結果だけを聞いたのですが、笠井が順当に料理をこなしていって勝利したとのことです。ヤミ合戦になったとか、ならなかったとか。

 2テーブル目は、ねーぽんさん、きせさん、グリグリ警部さん、そしてコンピューターが入ってのゲームでした。コンピューターのエビバラが優位を保ったまま逃げ切ってしまったとのこと。プレイヤーたちの悲痛な声が隣から聞こえたような気がしました。

 3テーブル目は、スピーディさん(舟盛)、たけさん(ポンチャイ)、えたんさん(笠井)、Hammer(周)でした。たけさんと私が経験者ということで、マークしあう展開になることが予想されました。

 序盤は、まったりとした滑り出しかと思われたものの、ポンチャイが 1500G オーバーの料理をたたき出し、幸先のいいスタートに。ところが、高額テーブルにだれも止まってくれないということになってしまいました。目覚め後は、無敵料理合戦で、舟盛、笠井、周がそれぞれ得意料理を絡めて、無敵ギャルソンを作り上げました。

 中盤はハイラーン合戦になりました。作った料理は、笠井が特選ミックスグリル(3000G)、周は牛肉と松茸のオイスターソース炒め(2400G)で、ポンチャイと、舟盛は不発に終わりました。ただ、どちらもメニューとして面白そうだったのは確かです。

 最後の最後まで、高いテーブルに止まらずに、最高料理と最高テーブルで勝負が決まった感じでした。最高料理は、笠井の特選ミックスグリル(3000G)、中盤でできていたポンチャイの極上タンドーリチキン(2800G)で決まりました。結局最高料理と最高テーブルの差で笠井が逃げ切りましたが、このゲームにしては珍しい僅差の勝負でした。

 私はというと 4位ではありましたが、目覚め直前に麻婆豆腐(1400G)をひき肉と唐辛子からレシピ変化でゲットしたり、フェイント技のチーズフォンデュ(1800G)を作ったりできたので、けっこう満足だったり。

 結局、終了時間は 15:30 くらいで、3時間ちょっとの長期戦になりました。食い倒れになるプレイヤーも出なかったので、ゲームを楽しむという点ではうまくいったのではと思います。


- 3ゲーム目 -

 3ゲーム目は、テーブルごとに違うゲームをやろうということで、「タワードリーム」を軸に残りの 2つを同じくらいの時間のゲームでまとめてみました。ひとつは「桃太郎電鉄11」、もうひとつは「ガイアマスター」です。

 1テーブル目は「桃太郎電鉄11」をプレイしました。ソフト自体は Hammer 提供でしたが、桃鉄なら経験者が多いだろうということで、そのまま置いておきました。プレイヤーはえたんさん、近場の鈴木さん、Candraさん、スピーディさんです。

 途中結果は見られなかったのですが、キングボンビーが現れることがなかったので比較的まったりとした展開になったそうでした。マイナスからはい上がってきた Candraさんが、最後に 2億5000万程度を持ってパネルに挑戦。成功すれば大逆転という場面でしたが、失敗してゲームセットでした。

 桃鉄公式戦を仕掛けたのは初めてだったのですが、時間は 2時間弱とそんなにかからないので、それなりに楽しめるのではないかと思います。プレイ後にはこれも「例の企画」恒例の「ドラコンクエスト 3」をやっていました。

 着地点としては、成田空港への航路、佐世保港から 1マスはずれた海、関西空港となかなか面白いところに止まっていたようです。

 2テーブル目は、「タワードリーム 2」でした。メンバーはたけさん、きせさん、ねーぽんさん、風船さんと経験者がそろっていましたね。マップはオーソドックスにウォール街でした。

 序盤から中盤にかけての展開は見ていなかったのですが、終盤は 4社が残る展開になっていました。ただ、残った会社のうち 2つがバブル物産、シェルトンなのがかなり微妙な感じです。

 ゲーム終了目前、独占確定の新日空をたてたり、ジャックポット 13フロアを当てたりして、これまで沈んでいた風船さんが一挙に盛り返してきました。最後にいちばん大きな会社がトップタイになり、3位配当をもらって風船さんが逆転勝利を収めました。

 3テーブル目は「ガイアマスター」でした。プレイヤーは Hammer(ゴライアス) とグリグリ警部さん(ハヤテ)、エルミートさん(メグメグ)で、マップはこちらもスタンダードに西風の都を選びました。

 序盤から、ハヤテがエリアを作っていく展開になりました。他の2人はというとイベントに止まったりしてなかなか土地が買えなかったのです。ただ、ハヤテの有力エリアはことごとく、変な建物を造られて収入が激減していました。

 中盤、ゴライアスが移動カードを使ってエリアを作ろうとした直前に、きれいにダイス目で先取りされてしまったりして、ワンサイドの展開が続いていました。

 肝となる戦闘ですが、ここではハヤテのラッキーと、得意武器のブラッドスピアという凶悪なコンボが炸裂していました。気がつくと、ハヤテは戦闘で負けなし、バトルカードもつきたということで、独走態勢に。

 イベントカード勝負の終盤ですが、トップのはずのハヤテにそこそこいいカードがきて、下位 2人に変なカードが来るという事態が。大不幸が下位に来て、幸運、お店破壊という強力なカードが上位に来るのはどうしたことでしょう。

 実質 2位決定戦になりましたが、ハヤテから 7割り増しのバンクで 270 を奪ったのが決定打となり、ゴライアスがなんとか 2位になりました。結局のところ独走が止まらない展開でしたが、ゲームの面白いところとかはある程度伝わったのではと思います。3人でやっても意外とまとまるものですね。


- 4ゲーム目 -

 3ゲーム目の終了が 17:00 ちょっと過ぎということで、次のゲームが最後ということになりました。ちょうどきせさんが「じぱんぐ島」を持ってきたということで、前代未聞の「じぱんぐ島」3テーブル同時プレイが実現されました。マップは「始まりの島」で固定、目標は 100万石です。

 1テーブル目は、風船さん、スピーディさん、近場の鈴木さん、きせさんの 4人でした。経験者はきせさんのみでしたが、「カタン」も含めるともう少し状況が変わってくることでしょう。

 展開を見ずに結果ですが、近場の鈴木さんのワンサイドゲームになりました。

 2テーブル目は、ねーぽんさん、たけさん、てくてくさん、Candraさんでプレイしました。こちらの方は「じぱんぐ島」の経験者も多いテーブルになりました。結果をもらっていないので、他の方のレポート待ちになりますが、こちらもどちらかといえばワンサイドな展開になりましたね。

 3テーブル目は、Hammer、えたんさん、グリグリ警部さん、エルミートさんでした。このゲームの経験者は Hammer だけのはずです。私が、いきなり城を大きくして、生産力で稼ぐ展開にしました。都の交換レートが何かと役に立ちましたね。

 中盤戦は、えたんさんも生産力とカードで追い上げたり、グリグリ警部さんも大城の回りの村と港の効果で、爆発するとかなり怖いところまで育っていました。エルミートさんは、いい土地に面しているお寺二勝負を挑むもののサイコロの 1 差で敗北していました。

 結局、私が道大名と領地大名のダブルタイトルでそのまま逃げ切りました。もうちょっと手が遅れていれば逆転されたのかもしれません。まあ、100万石の場合は、戦闘よりもベースの生産力を伸ばした方が早いというのが分かります。

 「じぱんぐ島」をこれだけまとまってプレイする光景は、「ディオラムス」よりもレアかもしれません。終了は 19:00 くらいと早かったのですが、ちょうどいいゲームもないのでこれでお開きということになりました。


 「アナログゲームオフ」の企画は 2回やってきましたが、「例の企画」をこんなに多人数でやるのは初めてでした。デジタルとアナログの違い(機材の準備とか、ゲーム数の融通の利きやすさなど)が実感できましたが、参加した方はいかがでしたでしょうか。

 過去の「例の企画」にならって、休憩時間も十分にとって、レアなゲームも含めて、まったりとプレイできたという意味では、このくらいのペースでちょうどいいかと思っています。新しいゲームを一気にプレイしようとすると疲れるものですからね。

 デジタル、アナログを問わず、今後も新しいゲームに触れる機会を作っていきたいと思っています。リクエストとか、企画案などがあったらその都度声をかけていただければと思います。

 最後になりましたが、今回の「例の企画」に参加してくださったみなさま、機材を提供してくださった、たけさん、つかCさん、ソフトとルール説明で協力をいただいた、ねーぽんさん、Candraさん、きせさんに感謝しつつ、レポートとさせていただきます。ありがとうございました。

 そして、追加の結果レポートなども、お待ちしております。


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