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家庭科の非常勤講師の立場から
家政学
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家政学とは?
実生活でも役に立つことを学べそう、そんな気持ちで大学を受験した私は
入学後、大いなるカルチャーショックを受けました。
家政学では、高校までに学んだ全ての教科の知識が必要とされ、
かつ、その知識を余すところなく活かせるのだ、ということを知ったのです!

例えば、私が専攻した被服学では、服装史には古文や英語や歴史、
消費者調査には統計学、消費者問題には政治や法律、洗濯や染色には化学、
繊維や布の強度には物理、体格や衛生には生物…こんな知識が要求されました。
家政学とは、少なくとも私にとっては、
すべての学問を総合的に駆使して生活の上で実現していくものなのです。

また、平家詞曲の研究に関しても、家政学の「生活史」の観点で、
文学だけの切り口でも音楽だけの切り口でも言及することのできない
「平家琵琶の伝承者」の生き様を探ることができます。

家庭科とは?
生きることの厳しさ・楽しさを、
他教科の知識や生活上の事例を活用しながら考えていく教科だと考えています。

私は、企業の消費者窓口に勤めたことで、消費者教育の大切さを痛感しました。
それで、大学院進学時に教職課程を履修し、家庭科の非常勤講師を「生業」に選び、
私にしか伝えられないことを若者に伝えたいと考えたのです。

家庭科が男女共修となった今、左の表のように家庭科の受け持つ範囲も広くなりました。
いずれ、私の考えや指導案をご紹介するつもりです。



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