Kammy+の旅行記
2005年7月17日 一日散歩きっぷで一日散歩

1. 札幌-滝川(函館本線) 途中下車の旅

気温も上がり,夏到来という天気だったので,前から一日散歩きっぷを使ってまわろうと思っていた札幌-滝川-新得-追分-札幌の大周遊旅行を敢行.今回の目的は主に根室本線のシブイ駅を巡ること.一日散歩きっぷで新得から石勝線で帰ってくるには新得と新夕張の両方に停まる特急列車じゃなきゃいけなかったり,かなり日程を組むのには楽しみながらも苦労した旅行だったなあ.
08:32 札幌駅@10番ホーム
岩見沢(いわみざわ)行き143Mが6両で到着.通勤型シートの731系が入ってきた.普通列車の旅を決め込むのに通勤型シートは味気ないなあ,と思いながら見ているとうしろ3両は2列-2列のシート.もちろんこっちに乗車.08:37発車.
09:19 岩見沢@1番ホーム
乗ってきた列車はすぐさま折り返し運転になるようす.岩見沢の駅のホーム番号は駅舎に近いほうから1番,跨線橋わたって4番5番,6番7番.ホームのない2番と3番線は貨物用と思われる.
09:28 岩見沢@7番ホーム
ここから滝川(たきかわ)行き927Dに乗り換え.時間に余裕があるので途中めぼしい駅で下車してみようと企てる.地図をみると(道路地図持参)隣の峰延(みねのぶ)から2kmほどのところに最近オープンしたイオンスーパーセンター三笠店があるのでそこへ行ってみることにする.
ところでこの927Dはキハ40の1両編成なのだけど,ワンマンじゃないのね.北海道内の路線でキハ40を運用しながらワンマンじゃない運用してるのはレアなのでは?岩見沢-旭川は特急列車より普通列車のほうが本数が少ないような路線で,すでに滝川-旭川の気動車(列車番号の最後がDのやつ)はワンマン化されている(交通新聞社 道内時刻表).しかし岩見沢→滝川は普通列車16本中気動車は3本のみなので,1両のキハ40に乗務員が乗車するという事態が発生するもよう.

写真1

岩見沢にて
滝川行927Dのサボ
写真2

岩見沢-滝川間は非ワンマン区間のため,乗降口に貼り付けられている「ワンマン運転」の文字を,裏返しにした板で無理やり隠して運用している.
09:36 峰延(みねのぶ)
岩見沢から1駅だがすでにここは美唄市.趣のある駅.駅舎は無人の新しいのが建っているがホームは長い.下りホームににょきっと起点から335.9kmを示すものが立っている.明治24(1891)年開駅.駅舎に利用者がいたので時刻表をめくると上りの9:43札幌行きを待っていることが判明.

写真3

岩見沢の隣駅,
峰延(みねのぶ)
写真4

峰延駅前
跨線橋から眺める駅前には往時の面影が….

駅を出て100メートルも歩けば国道12号線に出る.バス停をチェックするとイオンへのバス路線はあったが時間があわない.反対側のバス停でもチェックし,タイムリミットとして「これに乗って戻ってくる」バスを決め,岩見沢方面へ徒歩で移動開始.すでに時計は10時をまわり,日差しも次第に強くなってきた.国道の歩道の脇では小麦が実っていて,風にふかれていいにおいがした.さらに進むと広大なたまねぎ畑になり,一面が力強い青緑で土の下からは白いたまねぎが顔をだしていて.こんななかを鼻歌をうたいながらウォーキングすると英気が養われてくるのを感じる.
10:20 イオンスーパーセンター三笠店
峰延から国道12号線を30分ほど歩いて到着.店は道の駅三笠と道路をはさんだところにあった.ちなみに函館本線は三笠市は通らない.にもかかわらず,函館本線にほぼ平行して走る国道12号線は,三笠の市境界のすれすれを3kmばかり走る.まずは店舗に面したバス停を確認.タイムリミットのバス時刻は10:32.んげ,ほとんど内部を見る時間ないじゃないか….駆け足で一周して戻ってくる.
10:32 美唄ターミナル行き@中央バス停留所
バスはほぼ定時にやってきた.それにしても上下線ともショッピングセンター入り口の前の同じバス停に止まってくれるのはありがたい.やってきたバスは新型のノンステップバスで,乗客は10数名.だが1名を除いてみんなここで降車.ほとんどが岩見沢からの買い物客だったのだろう.
バスに乗りながら,次の展開を考える….滝川まで行く次の普通列車は美唄(びばい)を10:55に出発する(この時期は臨時特急「フラノラベンダーExp3号」の運転の関係で通常より4分遅い).このバスが美唄につく頃にはおそらく間に合わない….その次の普通列車は2時間近くない.ということは次の普通列車に乗り損ねると,結局このまま滝川までバスを乗り継がなくてはいけないことになってしまう….それではせっかく一日散歩きっぷがもったいないからなんとしても列車に戻らねば….そうなると峰延と美唄の間にある光珠内(こうしゅない)から乗るか….普通列車の光珠内発は10:50(通常ダイヤでは10:46).そう考えている間にもバスは峰延を通り過ぎてしまった.間に合え!と祈りながら,バスが光珠内に着いて下車したのは10:48.バスを降りると即座に駅を発見し,ダッシュ.都会ならともかく,こんなバス利用者でさえまばらな場所でアクロバッティックな乗り換えやってる自分って一体何者なんだろう….ダッシュしながらも写真は撮る.ああ,いい駅舎だ….せめてあと5分時間が欲しいと思った.
写真5

光珠内(こうしゅない)
年季の入った駅舎
10:50 光珠内(こうしゅない)
駅舎・ホームともに乗客ゼロ.幼い頃から見慣れた711系の赤い車体に「旭川」の行先表示.乗車率は30%くらいか….外が暑かったから気づいたのだが,この車両,冷房車じゃないか.だいたいこの手の古い普通列車は窓が開くかわりに扇風機しかついてないという認識だったのに.
茶志内(ちゃしない),奈井江(ないえ),豊沼(とよぬま)など,趣のある駅舎をスルーしつつ,滝川に到着.
写真6

光珠内駅に到着する赤い車体のクハ711.駅の裏には石狩平野の穀倉地帯らしい風景が広がる..
11:20 滝川
乗ってきた列車は41分も停車してから旭川へ向かう.ちなみにこの列車,08:10に小樽を出てから,岩見沢でも34分停車している.だいたいそんな長時間停まる駅では乗客はほとんど入れ替わってしまう.そんな昭和のニオイのするダイヤ編成がここ函館本線ではわずかに残っている.そんなにのんびりしてていいのかと心配してみると,次の旭川行きの普通列車はさらに2時間半先.その間特急は1時間に2本以上は走っているわけで.
で,ここからは根室本線を南下してゆく.しかし列車は09:38に出た後,13:34まで空白である(臨時特急のフラノラベンダーExpを除く).時間があるので途中下車し,街を散策と.滝川は特急でよくとおりかかるのに気づいてなかったのだが,駅前の西友が撤退していて.あいた場所をテナントが必死に場所を広く使ってもそれでもまだ広い.そこのそば屋で昼食.そばが,「かけ」だろうが月見,かしわ,カレー,てんぷらだろうが全部230円って,ずいぶん安いな.パートのおばちゃんが3人でやってたけど,閑古鳥なきまくり.食券のロール紙交換がうまくいかなくておばちゃんテンパってましたよ.
駅前のバスターミナルはJR以上に立派.札幌との路線では,滝川までのほかに留萌行きや芦別行きもここを経由する(留萌行きは深川経由もアリ)(2005年12月1日より札幌-芦別の路線は廃止された(札幌と芦別の間の行き来には高速ふらの号のほうが便利)).そのほか,滝川には某アイドルファン筋には「有名な焼肉店」があるものの,あっしはマニアじゃないので探索まではせず.
写真7

滝川駅

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