平成10年5月の日記

- diary: May 1998 -


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5月30日(土)〜5月31日(日)

 映研OB合宿〜と言っても、はっきり言って今回は飲み会でしたー。
 よってコメントを控えさせていただきます。<なぜ?

 飲み会以外の時間には、サターン版『ウテナ』の鑑賞会……筆者を含めて予備知識のない人間ばかりで、とてつもなく意味不明な鑑賞会ぃぃぃ。


 帰りに、秋葉原のトライタワーに寄る。なんと『ザビガ』が入荷されていた!
 早速プレーイ……こんなにタルいゲームだったっけ?
 上下移動がもたらす莫大な無敵時間が、かなりアンニュイ。


 金曜日の日記に、中途半端に核実験ネタを書いたので、そのフォロー。

   1:パキスタンと中国の関係

 パキスタンは中国から核技術の供与を受けていると考えるのが自然だろう。インドを東西から板挟みにするのが、中国にとってもっとも理想的な対インド軍事政策だ。
 もしもアメリカがパキスタンに軍事協力すれば、この構図における中国の優勢は弱まる。そうなれば中国は面白くない。
 おそらくアメリカと中国との間で、パキスタンの扱いを考えるための密談があったのだろう。公には、アメリカは中国に口添えを頼んだだけである。が、実際にどこまで話が進んでいるのか……?

   2:「当事国」の範囲

 今回の一見を「紛争問題」としてみれば、当事国はインド・パキスタン・中国の三国となる。
 が、「核兵器問題」としてみた場合、この範囲は一気に拡大する。核の力を独占しておきたいアメリカ。インドに大量の兵器を納入しているロシア。便乗核実験をやりたい開発疑惑国。そして今回の騒動で南アジア〜中東の政治不安がささやかれたため、間接的に経済ダメージを受けるヨーロッパ諸国……。
 「核問題当事国」の範囲は、「印パ戦争当事国」の比ではない。

 複雑な核問題ではあるが、その危険性・即発性ゆえ早急に処理すべき問題である。
 が、その引き金になっている印パ戦争はローカルな問題ではあるが、長い時間をかけていても解決に至っていない。
 本当の引き金は、別のところにあるのかも知れないけれど。


5月29日(金)

 最近疲れが溜まっている気がするよ……。
 といっても「忙しい」というのとは違って、ただ単にストレス発散するのがヘタなんですな。


 そんな筆者の、最近のお楽しみは『ギレンの野望』。
 このソフト、けっこう評判いいようで。

 夜中になってから始めるもんだから、時間がかかって仕方がない。
 ジオンでやっているのだが、北京攻略までに約60ターン費やした。……って、その「時間かかる」じゃないだろ。
 次はマドラスだ……。

 って、やはりこのソフト、敵陣を攻める際の順番を、下っ端野郎(仮名)に決められてしまうのがつらいな。
 俺様は天才総帥だってのに、なんで将校どもが作戦提案しないと敵陣に攻め込めないのだ。
 原作付きで、ストーリーを追わなければいけない故のジレンマ。


 このゲームの世界地図を見ていて思い出したけど、ジレンマといえばインドとパキスタンの核開発競争。
 これが二国間の問題であれば、もう少し解決を図りやすいんだろうけど、そうもいかない。

 パキスタンはインドが怖くて核に手を染めたのだけれど、一方のインドはパキスタンだけが怖いわけではない。インドが恐れているのは、既存核大国の中国。チベット問題は、彼らにとって深刻だ。
 こうなると話は厄介。ぼくらの『世界の警察』アメリカの活躍に期待したい(苦笑)ところだが、事態は三つ巴(中国とパキスタンの関係は知らないけど)である上、当事者の一人はアメリカとの関係が微妙な中国だ。
 となると、アメリカはこの事態を「インド対パキスタン」という構図で捉えてしまいたくなる。「中国対インド」の問題を忘れてしまいたいのだ。
 そんなもんだからインドには非難の言葉を浴びせるだけで精いっぱいな一方、パキスタンには「F16を売ってやるから核実験やめて〜。」と、すり寄る。パキスタンに「そげな事されたって、どうにもなんね。」と言われてオシマイ。
 パキスタンごもっとも。

 別にパキスタンが核開発をすることに納得行くわけじゃないけど、中国と事を荒立てたくないが故にあやふやな態度を取るアメリカにも、納得いかんのだった。

 国際世論が反核を騒いでいるのを受け、インド国内でも反核の動きが徐々に起きつつある。もしこのままインドが核から手を引けば、パキスタンも手を引くと思うのだが……。
 やはりこういうもめごとは、原則として当事者同士で解決しなければならない……というのは、横から見ていて歯がゆいものだが、また真実でもある。


5月26日(火)

 今日は、周りの人間に指摘されるまで、水曜日だと思い込んでいた。なぜ?

 ……思い当たるフシがひとつ。
 燃えないゴミがだいぶたまってきた。だいぶ筆者の住んでいるあたりは水曜日が燃えないゴミの日なのだが、捨てたくてたまらん……と思っているうちに、今日が水曜日だという妄想にかられてしまったらしい。

 おそるべし、燃えないゴミ。


 自転車のパンクを、いつ修理すべきか。

 昨日の日記にも書いたとおり、タイヤチューブのバルブ付け根から空気が漏れているため、修理剤による修復は不可能。
 タイヤチューブを買ってきて、交換してやらなくてはならない。

 ……と思っていたら、部屋の中からチューブが出てきた。以前買い置きしていたらしい。
 しかし27インチ。タイヤは26インチなのに、なぜ?
 しかもごていねいに、東急ハンズのラベルがついている。近所のマルエツでも買えるものを、わざわざハンズまで行って、あまつさえ間違って買ったのだろうか?


 つくづく自分というものが分からなくなったよ。

 こういうときは、めったに使わない有給休暇を消化して、ことの解決に当たるのが一番……なのだが、こういう時に限って用事があったりする。
 今週末にはOB会、来週末にはぱうわう様主催のAZELオフ会があるのだが……出席できるかどうか。


5月25日(月)

 自転車のタイヤが、パンクぅ! しかも付け根が裂けてるぅ!
 修理剤なんか効かないぜえっ!

 ……チューブ、いつ買って来よう……。


 ドリームキャストの通称・略称も、色々言われておりますな。
 DC、ドリキャス、ドリカス、ドルカス、ドリスト、ドリドリ、ドリル、ドキャ、なると……。
 すごい自由度の高さだ。

 が、拙ページではあえて『ドリ』を提唱したい。
 4文字略語というのは戦前からのトラッドであるが、新時代のマシンとしてはもっとエッジの立った略称にしたい。

 ……ウソです。めんどくさいからです。


5月24日(日)

 今日は雨が降っていたので、洗濯もできずに部屋でふてくされていましたとさ。
 つまんね。……って、日記ぐらい元気に行きますか。


 わーい、とうとう来週からラジオ番組"CLUB-db"内で『彩のラブソング』ドラマが始まるぞ!
 ……ってヤバイです。なんと、まだゲーム本編を終わらせていません。ネタバレにならんよう、さっさとゲームを進めねば……。<本末転倒

 そういえば、以前"CLUB-db"がヘンなことになったとお伝えしましたが……書きそびれましたが、あのトゥインクルでドリーマーな放送は、1回こっきりでした。エイプリルフールみたいなもんですな。
 でも、だったらせめて4月上旬にやって欲しかった……。


 なんか、このページの掲示板には、あまりドリに関する投稿がありませんな。とは言っても、他所さんみたいな罵倒一辺倒の傾向には困ってしまいますが。
 とはいえ、怒る気持ちもワカランでもないので、しばらくは他所さんページを「暖かく見守る」ことにしますわ。
 もちろん拙伝言板には、御自由にお書き込みください。ただし、自由には責任がつきもの。

 昼の段階では……CRI批判を1件いただいてますね。
 当然ですな。AM3研ファンとAM分室ファンを踏みにじった罪は重いですので。


5月23日・補遺

 そうそう、イリさんは「ドリームキャストの開発にあたって、スクウェアの坂口さんにも意見をあおいだ」とか、思わせぶりな事を言ってましたー。ま、ことによっちゃ四角がDCに参入する事もありうるだろうね。カルタ屋を蹴った時みたいに。
 でも、四角にゃ興味のわかない筆者にとっては、興味薄。


5月23日(土)

 行ってきたぜ『D2プレミアショー』!
 ただし、整理券を取りに行ったのが遅く、観られたのは第2回公演(午後7時〜)。
 おかげでヒデキは観られなかったわ。ぷんぷん。<虚偽感想

 さて、オープニングのムービーは、なんと30fpsのMPEGだ!……って、当たり前か。SH4はパワーが有り余っているから、ソフトでもMPEGはラクラク。
 肝心の動きだが、"E0"よりもかなり滑らかになった印象。ただし、モーションキャプチャーではなく、例の「クセ」がある動き。
 恐怖を演出させるためにそうしているのか、あるいは……。
 現段階での詮索はやめておこう。

 そして、肝心のリアルタイムシーンだが……パノラマポリゴン! ハイレゾ! 60fps!!! おまけに吹雪も舞うぞ!
 くぅぅぅぅ……このハードで"AZEL"遊びたかったぜ!<コラ
 リアルタイムデモはロゴと移動シーンで、一番期待した生ポリゴン演技は観られなかったが、移動シーン用につくられたローラ(自称3000ポリゴン)による簡易演技デモがけっこういい出来だったので、今後が楽しみ。

 あと、やっぱりというか……ステージに入交セガ社長が!
 癒着……じゃなくて、現時点で正式発表されているドリームキャスト用ソフトが"D2"しかないんで、必然か。
 生首ポリゴンのおまけつき、でしたー。

 最後に苦言。
 心臓に悪いほど巨大な音を鳴らして、あまつさえ「自分が指定した」と自慢せんでください。
 あと、飛行機ン中でサブマシンガンを撃ったら、それだけで墜落します。オープニング作り直した方がいいかもね……。


5月22日(金)

 そのヘボさゆえ、各方面(?)から非難轟々の『ドリームキャスト』プロモーション。
 も少しけなそうかと思ったけど、もはや芸がないのでやめときますわ。

 わはははは、この対比がタマラン。これだからゲーム業界は面白いよ。
 ていうか、秋元康なんつういかにも叩きやすい人間が出てきた時点で気付け。>俺

 ……この文書、現在進行形で怒っている人は、やっぱり読んで怒るんだろうなあ。
 とはいえ、怒る時は思いっきり怒った方が、精神衛生上いいよ。


 明日は、生ポリゴン役者を観に行くにもかかわらず、生クリエイター役者の露出が多すぎて怒りに打ち震える、という予定。
 だから、今夜は怒らないのだ。


5月21日(木)

 とぅるるるる……がちゃ。
「今日こそ俺の、真の力を見せてやる!」
「ダメ。今日は重要な日だからな。その話題はナシ。」
「なんだと!? 雪辱に燃える俺の立場は……。」
 がちゃっ。つーっ、つーっ、つーっ……。


 夕方のTVニュースで、ドリームズ・キャムトゥルー(仮称)の発表会を観ましたよー。
 イリさんの生首が、ビル街の上空で炎を吐いてます。
 ……ハリウッドゴジラが放射能を吐かないもんだから、その代わりでしょうか?

 CMに関しては……具体的に書くときりがなくなるので、やめます。
 ただ、どうせ自虐的なCMを流すなら「どれだけ倒れたか」ではなく「なぜ倒れたか」を示しなさい。
 その上で「どのように立ち上がるのか」を示し、消費者の審判をあおぎなさい。

 明日の新聞広告には、それが書かれるのでしょうか?

 「セガは、倒れたままなのか?」……それは、金を出して商品を買うエンドユーザーが判断する事です。


5月20日(水)

 大スクープ!
 『ゲルトマイザーの小屋』に対し好評メールが1票来たぞ!

 あっ、ゲルトマイザーに乗っ取られた!
 悔しいが、今日は日記書く時間が足りないので、以下明日!


5月19日(火)

 最近この日記をお褒めいただく事があり……と言っても更新ペースのことね……ありがたい。
 が、イマイチ素直に喜べなかったりする。

 というのは、褒め言葉を素直に受け取れないから……というより、他の読み物を書いていない筆者自身を振り返ってしまうが故だったり。それで、昨日の日記みたいな事になってしまうわけね……。

 こうなったら、日記がんばっちゃうよ。


 さて、今観ていて一番熱いアニメは……人から借りている『戦闘メカ ザブングル』。
 こういうハングリーでバイタリティあふるるアニメも少なくなりましたなあ。

 最近のアニメには、「このアニメをつくっている人間は、飢えた事がないのだなあ」と思わせるものが多い。
※飢えるってのにも色々な意味があるが、その色々な意味で。

 『ガンダムX』。人類はほぼ絶滅し、モビルスーツの部品を死にもの狂いで奪い合ってる割には、一方でのうのうと消費文明を謳歌している。
 中世RPGネタのアニメを観たって、街には無条件に清潔が満ちている。そんなものは水道・電気・ガスといったライフラインの恩恵であるはずなのに。
 この辺の「地に足がついていない様子」は、ただごとではない。

 アニメの中で豊かさを描くにしても、だいぶ変わってきている。『鉄腕アトム』の未来科学世界や、『マッハGOGOGO』のアメリカンドリームは、一見するとそれを能天気に実現しているように見える。が、その奥底にはそれらに対する強烈な願望が込められている。それらを渇望し、どうすればそうなるかという思案に満ちている。
 が、今は違う。なぜだか知らないが、豊かさはそこにあるのだ。『マクロス』艦内の街のように。

 そして世は不況である。
 金がないのではない。願望がないのだ。
 絶対的な願望が枯渇している。だからみんな、相対的価値観に逃げ込むのだ。
 だからオタクは論争で相手を負かし、「俺はあいつよりマシだ」とつぶやくことに腐心するのだ!(おっと)

 そして、願望そのものを渇望する筆者自身を見出し、なんともおかしな気分になる。ふふふふふ。


5月18日(月)

 とぅるるるる……がちゃっ。
「よう俺だ。『ゲルトマイザーの小屋』の反応はどうだ?」
「ふん、最悪だ。つまんねえって言われちまったぞ。しかも口頭で。」
「なんだとこのやろ?」
「別に俺が言ったわけではない。……が。」
「……が、なんだ?」
「これ以上不評が続くようなら、俺も考えなければならん。3人以上から不評があれば、『ゲルトマイザーの小部屋』は打ち切り。サーバからも抹消だ。」
「な、なんだと!? そもそもはお前がなんか書けって原稿依頼してきたんだろうが。無責任にも程がある!」
「黙れ。読者様のニーズに応えるのが、俺の責任だ。まあ、言い出しっぺと俺と、あとひとりが不評を示せばジ・エンドだ。」
「あっ、きたねぇ! 組織票なんか使いやがって。それならせめて計5票にしろよ。」
「……しゃーない。あと3票で打ち切りだ。消されたくなければ、急いで面白い新ネタを送ってこい。」
「それともうひとつ。」
「なんだ、まだなにかあるのか?」
「好評だったら1票ごとに不評を相殺するように。」
「……来ないと思うが……まあいい。」
「そうか、ではさらば。」
 ぶつっ。つーっ、つーっ、つーっ……。

 不評募集。(虚言)


 「なあ、D2の発表会、一緒に行こうぜ。」
 「えーっ、面倒くせえなあ。」

 「なあ、D2の発表会、行ってきてくれ。」
 「え……ええ!?」

 みんなそんなに生ポリゴン役者(予想)に興味があるのか? だろうなあ。"AZEL"とか、『メタルギアソリッド』の生ポリゴン役者を観た後では。


5月17日(日)

 また近所でリーフ系同人誌即売会やってましたよ。
 例の『初音抱き枕』とか売ってました。俺、逃げました。
 ……やっぱりなじめん世界だ。<同人やってた人間がコレ言ったら、やはり偽善ですか?


 うう、昨日の日記は忘れてくれ。
 「考えてみたい」とか言っておきながら、結局論争の起きる根本原因には触れずじまいだし。

 ひとことで言うなれば、「受け手はあんまり創り手の裏事情に触れない方がいいよーん」ということ。多少ならばゲームを楽しむスパイスになるけど、あんまりのめり込むとロクなことにならん。<特に筆者

 この辺の話は、近いうちに書くかも。


5月16日(土)

 目が覚めたら午後2時。うっ、これは世に言う「昼夜逆転症候群」というヤツでは?
 コイツが平日に尾を引いたなら、定時に仕事するサラリーマンにとっては至極危険。


 最近ゲーム系の掲示板でで、ゲームにまつわる「リアル」という言葉を軸にした論争を見かけたりする。
 具体例を挙げると、「『オラトリオ・タングラム』はリアルだ・リアルではない」「コナミのギャルゲ絵は、なぜデッサンもロクに取れていないヘタウマ絵ばかりなのか」等々。
 これらについて賛成・反対意見などあるが、論争に直接ツッコめるほどの論を持っているわけではない(なさけねぇ)ので、ここは自分流に考えてみたい。

 辞書を引くと「現実的」「写実的」なんて書いてあるこの言葉だが、それが虚構世界(フィクション)に対する評価として使われた場合、どうなるのか……なんてヘッタクレ論は本来不要で、現実世界からの引用がされていればそれが「リアル」なのである。
 が、マスコミなどの不器用さにより「リアル」という言葉が「単なる3DCGへの褒め言葉」になってしまっているのは、ブラウマザーさんの掲示板から分かるとおり。
 さらに、このマスコミの不器用さというのも、実はマスコミ自身よりも受け手(読者・視聴者)のボキャブラリーに限界があるがゆえ、というのは KA さんの掲示板にあるとおり。
 なにぶん掲示板での話題ゆえ、御参照はお早めに

 フィクションであるゲームが、完全にリアルな世界である必要はない。逆説的な言い方だが、現実とは異なった部分があるからこそフィクションといえる。
 ではフィクションに現実世界からの引用は必要ないか、と言われるとそうでもない。もしも完全に現実とは絶縁された世界が描写されていたなら、現実世界に生きている受け手はその世界を理解できないし、そもそもその空想世界は現実世界にいる作者が創り出したものなのだから、必ず現実から何かしらの影響を受けている。それがアンチリアリズムであったなら、なおさらのことだ。
 このことは、しかし同時に、個々の作品における「リアル」の度合いや方向性にバラツキを与えている。

 さらに問題を大きくしているのは「引用元が現実そのものとは限らない」ことだ。
 ゲームの題材や描写が現実に倣ったものである場合と、別のフィクションから引用したりする場合がある。(
 この引用、実際はけっこう複雑だったりする。

 最初に例を出した『バーチャロン』だが、これは一見「ロボットアニメ」からの引用に見えて、実は「対戦格闘ゲーム」から引用されている部分が非常に大きい。ヘッドマウントディスプレイ、サターン、キャンセル動作、ガイル大佐(!)、ノーベルガンダム(!!)等々……。これは「カトキハジメ=ガンダム」という図式で知名度を稼ぎ、その上で「対戦格闘ゲーム」のプレイヤーを取り込もうとしたものだ。これはアニメファンかつゲーマーという人間が多いためにできる商品展開だ。
 いわゆる「ロボットゲーム」のプレイヤー層が拒絶反応を示したのは、こういった理由で「バーチャロイド」が実はロボットではなく、対戦格闘の駒だったからだ。
 が、続編『オラトリオ・タングラム』では、さらに「テクノ・ストリート的なもの」まで引用して、混沌とした世界観になってしまっている。世界観がさらに不透明になってしまう味付けをした理由は、筆者にとっては謎のままだ。

 ギャルゲーの場合は比較的簡単で、主に80年代のラブコメディが引用元になっている場合が多い。これを考えれば「骨格のしっかりしたキャラクター」が求められないのは必然といえる。
 さらに言うと、『ときメモ』キャラグッズなどにおける絵柄の不統一性には目を見張るものがある(怒)が、こういった状況が許される背景には、「絵柄が特に固定されない=固定されていない世界」という図式(ぶっちゃけた話、同人誌的ノリ)が容認されている客層ができあがっていることによる。
 筆者のように多少のバラツキに目をつぶってしまう人間もいるが、多くの人間には理解不可能なレベルの粗製濫造に見えるはずだ。(でも、あかほりのへっぽこ話やタツノコのへっぽこ絵を使うのは、カンベンしてくれよ……。)

 最後におまけ。『リアルサウンド 風のリグレット』の場合。
 このソフトの場合、ストーリー(脚本・演出)はTVドラマ、表現方法はラジオドラマ、システムはサウンドノベルという引用をしており、結果、三種のメディアすべてのファンという人間以外に訴求対象がいなかった。おそらくは三種いずれかのファンであれば購入するという皮算用をしていたのかも知れないが、実際は逆だった。
 飯野賢治の悪口その2、終わり。

※参考文献:『ゲームデザイン入門』
      『ゲームデザイン要説』ビデオゲーム工学学会編


5月15日(金)

 Aptiva の CM が気になるよ。もちろん情報家電ネタとして。
 あ、マシンよりも香取慎吾の方が気になるのだよ。なぜベッタラ漬に感動するのが中居くんではなく慎吾くんなのか? この辺に、情報家電になりきれないパソコンの悲哀を感じたりするのかー?(一部フィクションです)


 色々うわさの「セガのアレ(仮称)」、ファミ通にも発表日が載りましたな。(電撃王は読んでいないのさ。)
 5月21日に発表だって。それでいて D2 の発表会が23日というのはあざとすぎるぞ。

 SCE とスクウェアとの関係にグダグダとイヤミばかり言っていた人間のやることとしては、まるで芸がないよ。
 やっぱり、スクウェアを特別扱いするのが嫌なんじゃなくて、自分をスクウェアよろしく特別扱いして欲しかっただけなのね。300万本なんつうことを真顔で言うのがいい証拠。

 以上、イノケン(職業:イリさんに取りイリ)に対する、久々の悪口でしたー。(怒)


5月13日(水)

 「日記が充実しているページの作者はヒマ人」だって? そのとおりだぜちくしょ。
 ま、上記のような発言は、日記を充実させたくてもできない人間のヒガミという場合もあるので、注意だ。

 この日記の基本方針は、ネタ振り 兼 わがまま。
 どちらの目的にしても、長めのコラムを数日かけてアップするよりも効率がいい。
 ……なーんてことにカマケていると、コンテンツのバランスが至極悪くなるので、注意だ。

 ページ全体の基本方針は……至極わがままになってるよ。ヤバイっす。
 他人のことを「戦略性がない」とか言ってられませんな。


さかのぼり、5月12日(火)

 ある旧知の人間から、えらく久しぶりに電話をいただいた。
 用件は……通信の秘密は侵害できませーん、故、略。

 用件以外にも、「AZELが売れないなんて、今の業界間違ってるセガらしい売り方の失敗だよな」とか、「ソニーはゲームから手を引いても食っていけるという立場なのに業界をリードしているから、そのときの業界が不安だ」とか、白熱。
 もちろん後者は、ゲーム以外の仕事が儲かるような好景気(?)になってから、の話だけど。

 リーサラな俺と違い、理想を追い求めて流浪の民として生きる氏には、頑張って欲しい。
 ……あれ? まだ同じ区に住んでましたっけ?


5月11日(月)

 Netscape Navigator Gold3.01 の、不思議なバグに遭遇。
 HTMLエディタを立ち上げると、あら不思議。エディタのツールボタンが表示されない場合がある。しかも発生条件が良く分からず、出たりでなかったりする。不便不便。

 こんなこと書いていると、「ネスケ4もタダになったんだから、乗り換えれば?」と言われそうだが、あれはどうも性に合わない。ステータスバーにURL表示をしないブックマークや、頻繁に切り替えたいのにいちいち閉じてしまうプロクシ設定画面が、アホっぽくて使いたくないのだ。
 とはいえ、SHTMLへの対応とか色々あるから、そろそろ潮時かも。

 あ、ちなみにプロクシ設定を切り替えるのは、プロバイダのプロクシが不調であることが多いため。
 外部プロクシで匿名投稿するためじゃないよ。悪しからず。


 先週の話で恐縮だが、ダイムラー・ベンツとクライスラーの合併は、色々な意味でショック。

 やはりドイツの工業には、孤高のマイスターという印象を勝手ながら抱いてしまう。
 ドイツ産の製品は、いいものだ。PAL方式ビデオ信号以外は。

 おっと、話がそれた。
 ダイムラー・クライスラーの話だった。うう、カッコ悪い社名だ。
 この合併で感心するのは、合併の目的・目標がハッキリしていること。「ベンツの技術とクライスラーの資本とで、21世紀に対応するエコカーをつくること」ということらしい。別に、ヨーロッパにアメ車の販路を欲しいというだけの話ではないのだ。
 攻めの企業ポリシーとして、非常に強い説得力を感じる。

 合併というと弱いモン同士が寄り合うだけだったりすることが多い、日本の企業とは大違いだ。
 日本で企業合併のイメージが悪いのは、「合併したら何をするか」というポリシーを示せないからだろう。戦略的発想に基づく合併ができないため、単なるナワバリ争いの手段としか理解されていないのか。うう。


5月10日(日)

 ビデオゲームの頭打ち予測……やはり必然だろうか。
 先日ソニーグループの収支報告があって、不況に喘ぐ企業をうらやましがらせていたのは、皆さんご存知のとおり。
 その中で、特にプレイステーションがグループの稼ぎがしらとなっているが、今年度はそれも頭打ちになるだろうと語っていた。

 有利な現状に溺れない、ソニーらしく自分に厳しい言葉だ……ということでもなく、ゲーマーがみんなゲーム不感症になってしまったということか。
 特にサラリーマンゲーマーは、ゲーム中毒だった時のクセで大量にゲームを買い込むが、実際にはゲーム不感症になったため、やらないゲームを山積みしてしまう。

 やはりゲームってのは人を狂わせるものでなきゃイカンのよ。フニャチンな態度で「ゲームは芸術」とか「ゲームを社会的に認知」とか言っていたら、すぐに行き詰まるんだから。おっと、ざるの会みたいな論調になってしまった。

 ゲームのあるべき姿は「ちょっぴりの狂気を時間貸ししてくれるもの」だと思うんだが……遊びながら人に迷惑かけたり、時間を過ぎても狂ってる連中がいるから、そうはイカン。むずかし。


 どうやら筆者はニセモノが好きらしい。モデルガンが好きなのも、それが原因だろうか。
 注:べつにデッドコピー品が好きなわけではない。望んでも手に入らない本物への願望を匂わせるモノが好きなのだ。

 で、某ホビーガンショップへ行き、陳列されているモデルガンを眺める……が、それらモデルガンにある変化が。メーカー名の刻印が、削られつつあるのだ。
 これは商標権の問題で、実銃のメーカー各社から「許可なく勝手にウチの商標を使うのは許さん!」というクレームがつくから。ご指摘ごもっとも……と思う一方、商標の権利ってどういう理由で保護されているものだっけ? と思ったり。


5月 9日(土)

 ラリー2をやりに行った帰りに、なんとスズキアルトの初期モデルを見かけてしまった。なつかし。
 同時期にあった、スズキセルボの初期モデルも見たい。世界最小の量産スポーツカー。

 今では自動車に対する興味なんてサッパリの筆者だが、猛烈にクルマが好きだった時分があったもんさ。
 小学生の頃。それもスーパーカーブーム云々というレベルじゃなくて、小学生のくせに運転免許を取る勉強を始めていた。それぐらい、クルマを乗り回してみたかった。
 しかし、実際にはいい歳して未だ無免許。これは、自分でも謎。
 小学生にしてクルマに醒めてしまった、非常にイヤなガキだったということか。

 そして、今はドライブゲーム……つまり、ニセ車に心奪われている。
 これも謎。


 おかしい、おかしいぞ!
 『ギレンの野望』は、なぜCRI 製なのに面白いんだ?
 戦略シミュレーションゲーム『ギレンの野望』は、俺的一年戦争を描くのに最適のゲームです。
 本格的システムでありながら、コンピュータの思考がわりとおバカさんな(そのかわり時間が早い)ので、シミュレーション初心者にもオススメです。
 (逆に言うと、ヘヴィーな戦略シムをお望みの方にはお勧めしません。)

 CRI は、筆者にとってダントツに嫌いなゲームメーカーだ。
 アフターバーナーIII、バーチャロン、STCC……セガゲームをヘボ移植する事に関しては、他社の追随を許さない。
 そのCRI が、なぜかガンダムゲームを開発。なんだ、ちゃんと出来るやん。

 要するに、CRI はアーケード移植に手を出してはアカン、と。それさえなけりゃ……。
 CRI ADX などのドライバ類もいい感じだけど……もう少し早く出てればね……。


5月 8日(金)

 コラムを執筆中だが、どうにもうまく行かない。
 本当ならば4月中に1本ぐらいあげて、固定読者さまをつかむのがスジってもんだが。

 とりあえず、この夏みたいな蒸し暑さをなんとかしてくれー。<無理


 アニメネタ。

 『カウボーイビバップ』って、本当にキビシイ状況下でやっているのね。
 水着姿すらボカして放送しなきゃいけないなんて。でも、ボカした方がエッチっぽいような気が。

 それにしても、やたらとハイパワーが出てくるね、このアニメ。
 いや、いいんだけどね。俺、ハイパワー好きだから。


 さて、このFNハイパワーだが、一般には(と言ってもガンマニアの一般だが……)初期のミリタリーモデルが人気の様子。Fabrique Nationale M1935。63年前の銃だ。しかし、筆者はこの初期モデルが好かん。
 タンジェントサイトやバットストックなどの長距離用アクセサリーは、拳銃の命中精度に見合うものではなく、サブマシンガンが登場するまでの場つなぎでしかなかった。そんな背伸び行為は、優雅な外観のハイパワーには似合わん。

 なんといっても、ハイパワーはプラクティカルモデルが一番。アーバン・モダンピストルとしての風格を持っていると思うのだが。


5月 6日(水)

 ジーパンが汗を吸ってしまい、気持ち悪いのことよ。
 なにしろ、合宿の前後で洗濯もしていないし。

 てなわけで、街へ出てロングパンツを買う。
 ついでにラリー2をやるが、こういう状態でプレイすると……。


さかのぼり、5月 2日(土)〜 5月 5日(火)

 某校映研OB合宿の巻。

 2日午後5時、車両にスタックすべく千葉へ。
 会長のクルマに載せてもらって、スイーっと木更津・アイスマン邸へ移動する予定だったが……クルマは2時間遅刻。

 真・光画部時間。

* * *

 さて、今回の目的は新作CGアニメの製作開始……というのだが、タイトル以外なーんも決まっていない様子。

 監督が主役メカのラフイラストを取り出す。仕事中に書いたとのこと。これだから某社は……おっと、話がそれた。
 お、いい感じじゃん。それを元に監督、パソコンに向かって設定資料を描き出す……って、あーた普通のアニメ設定みたいに描いてますわ。
 本作業に移るのは、いつの日か。

* * *

 残る面子の大半は、指をくわえてそれを見ている。なさけねぇ……って、俺もそうか。
 それに飽きるとマンガ読んだり。超・自堕落伝説。

 悪魔くん(仮名)が持ってきた『慟哭 そして…』を、名探偵小池(仮名)がプレイする。
 彼ならば、きっと犯人を捜し当てられるに違いない。……が、犯人探しはおろか、女の子とくっつくことすらなく終了。
 とはいえ、女の子を全員助けたことで面目は保った。

 それが終わると、『ギレンの野望』モード。持ってきたのは、よりにもよって監督である。
 プレイするのは会長。ジオン軍は最初からモビルスーツを持っているので楽しいなあ。
 あ、ガンキャノンが出てきた。……猛烈に撃たれ強いんですけど。なんとかしてください。結局、少数の敵に多数ユニットで立ち向かう「タコ殴り戦法」しかなくなる。

 いやー最近のゲームは、他人のプレイを後ろから見ているだけで楽しいですな。
 むかし友達が遊びに来たとき、『ウィザードリィ』でグレーターデーモン養殖をやっていて、やめるにやめられず嫌な顔をされたのは、もはやいい想い出です。
 それだけ「見てて飽きない」ことに力が注がれているのね。もちろんゲームの種類にもよるけど。

* * *

 「おっ、これがマルチか。」

 「世間のエロゲーマーは、これを見て萌え〜って言ってんのか? うーむ、理解できん。」

 「おお、よく観ると手が吸盤状になってるぜ。きっとあれで男の精気を吸い取るんだよ。」

 「おお、湖畔で戦ってるぞ。いわゆる濡れ場ってやつだな。」

 「あーあ、もうヤられちゃったよ。見せ場全然ないじゃん。」

 以上、『ミラーマン』分身怪獣マルチの鑑賞会でしたー。
 てゆーか、変身前のグラサン姿でしか分身できないという、ひどい体たらくをなんとかしてください。

* * *

 さらに、解散まぎわの『メンタンピンジャーニー』()鑑賞会。
 まちりん杉原某の壮絶な多重妄想僻を描いた、壮絶な話だった。が、ここにひとつの疑問が生まれた。
 果たして、『メンタンピン』ゲーム本編冒頭で、主人公が見せる壮絶な妄想と、どちらが危険なのだろう。

  回答:
 主人公がオープニングで思い浮かべているのは、妄想ではありません。
 差出人名の書かれていない手紙を出した重罪人を、推理しているのです。さあ、犯人探しの旅にでかけましょう。<やだ

※当OB会では『センチメンタルグラフィティ』を、特に『メンタンピン』と呼称します。反論は却下。

* * *

 帰宅。合宿のあいだじゅう風呂に入っていないので、さっさとひとっ風呂。


5月 1日(金)

 最近、筆者の紛らわしい表現で読者の皆様を惑わせてしまう場合があり、申し訳ない。

 問題であるからには原因を求めなければならないのだが……どうにも不安から来ているのでは? と思ったり。
 これが「新たな年度をどう乗り切ってゆくか、先が見えなくて不安」というのなら、それなりに話題を広げて「皆様はどうか」と締めることもできる。
 が、今回の不安はそんなにカッコ良くもなく、皆さんとの共通話題というわけでもないようだ。

 ただ単に、コラムが書けないのだ。
 書きたいネタはいくつかあるが、形にならない。
 飽きたというのなら、さっさとページを畳んでしまえばいいのだが、そうでもない。
 筆無精かといわれるとそうでもなく、日記の文字数だけは無節操かつ無駄に増えている。

 要するに、「テーマをきっちり決めて書く」という、あたりまえのことがうまくいかない。
 ネタはあっても、どうもそれが、書いている間に自己目的化しているような気がする。日記では、その辺を誤魔化しやすいということか。

 困った。


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