Round 2 どん底のおら

2003.03.15

 

3月8日(土)、おらはまた軽トラ借りてかみさんとFISCOに行った。前日は夜まで雨が降り続き、FISCOは積雪で走れないかと心配だった。案の定、行きの中央道の相模湖ICを越えると、あたり一面雪景色。でもこの日はいい天気で富士山が綺麗に見えたし、サーキットもちゃんと使えた。外気温度は3℃。飯尾さんも来ていた。かなり風が強い。3週間後にMFJのレースがあって、この日がそれまでに土日で走れる最後の日だからだろう、大勢のライダーが来てた。FISCOのウェブ・サイトではフリー走行は09:30からとなっていたのに、実際には400cc以上で走れるのは09:00-09:30と、混走の10:20-10:50だけになっていた。おらのFISCO到着が09:10だったから、この日は混走の30分しか走れない。

 

おらは前回みたいに、今日も怖かったらどうしようかと不安で、この前怖かったのは、たまたまだったってことになればいいなーと考えていた。で、実際に走り出すと・・・。うーん、この前ほどじゃないような気もするが、やっぱり怖い。一番怖かったのは前回同様1コーナー手前のブレーキングだ。余裕があるのに、どうしても200mまで待てない。それに風が強いせいか、ホーム・ストレートで自然と右に寄ってしまい、それが怖くて6速全開にするのさえ、何度かためらった。またサントリー・コーナーとヘアピンで、なかなかアクセル全閉からパーシャルに持っていけない。パーシャルまで持っていこうとアクセル開け始めるとどうしてもガツンと駆動力がかかってしまう。そしてたまにシフト・ダウン時のアクセル・ワークで駆動力を与えてしまい、スムーズなシフト・ダウンができない。以前は早すぎたシフト・ダウンのタイミングが今は遅すぎるようだ。あいかわらず、膝は全く擦らない。

 

遅いからしょうがないが、今日は10台以上のライダーにいいように抜かれた。こんなに抜かれたのは初めてだ。おらが抜いたのは3台だけ。飯尾さんがこの日は速い人が多いと言ってたが、MFJのレースに出る連中が多いからだろう。ナンバー付きの隼(スズキGSX-R1300)にまで抜かれた。

 

最終コーナーの入り口で、1台のライダーがおらをインから抜こうとし、TTの前方に強く接触した!おらはハンドルとられ、転倒寸前だったが、なんとか持ち直した。ぶつけたライダーは後ろを振り向いて、手でゴメンの合図。おらはうなずいた。こんだけ遅くて抜かれっぱなしだと、こういうこともあって危険だ。

 

走り始めてすぐ燃料インジケータが点灯したが、30分ぐらいは大丈夫だと思ってた。ところが3ラップ目のホーム・ストレート前半でガス欠。この燃料インジケータやっぱりおかしくない?ガスが完全になくなったのが運良くピット・ロード入口近くだったから、おらはコースを出てパドックにあるガソリン・スタンドまでTTを押していき、ガソリン入れてまた走った。しばらく走ると、めったに見ることのないチェッカー・フラッグが振られていた。完走初心者のおらは急ブレーキかけてコースの左端から右端のピット・ロード入口に向かったが、これは後続のライダーがいたら接触しかねない、非常に危険な行為だとすぐに気がついた。ほんとはチェッカー・フラッグ受けて、もう1ラップ走って戻ってくるべきだったのだ。完走したが、結局たったの4ラップしか走れなかった。4ラップで完走したってしょうがない・・・。

 

当然タイム悪くて2'17。ウェットを除き、おらのFISCO最低タイムだ。たった4ラップしかできなかったとはいえ、情けない。2分切れば4月20日(日)にFISCOで開催されるMCFAJのオーバー40レースに出ようと思ってたが、とてもレースに出れる状態じゃない。いったいどうやっておらは2'05で走れたのか、今では自分の記録すら遥かかなただ。それにしても、サーキット恐怖症は、いったいどうすれば治るのか。

 

 

サーキット・ライセンスの取得方法をよく聞かれるが、それを説明すると「簡単に取れるんですね」と皆驚く。しかしサーキット・ライセンスを簡単に取得できたからといって、サーキットで簡単にフリー走行ができるわけじゃない。二輪でも四輪でもある程度、他の走行者の波に乗れるだけのマシンと腕がなければ危険だし、他の走行者の迷惑にもなる。四輪の場合はクルマをへこます程度ですむが、二輪の場合はケガをする。サーキットはいかに速く走るかを競う場所なのだから。

 

back