おらの悲惨なサーキット人生!
-中年サラリーマンのバリバリ伝説-


第1部 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
第2部 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14
第3部 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16

 

はじめに

サラリーマンの筆者は250ccの二輪を持ってはいましたが、ほとんど乗ることもなく、特に二輪好きというわけでもありませんでした。ところが年に1回友人と箱根の峠にツーリングに行くようになってから、サーキットで思いっきりコーナリングしてみたい!と考えるようになり、教習所解禁となった自動二輪大型免許を40歳になる直前に取り、富士スピードウェイ(FISCO)のサーキット・ライセンスを取って、サーキットに通いだすようになります。本書はそんな筆者のサーキット内外での体験を綴ったノンフィクション・エッセイです。

当初サーキットは峠より安全だろうと考えていましたが、ラップ・タイムを計測して走るとどうしても無理をしてしまい、思ってもみなかった転倒を何度となく繰り返します。そしてケガをしたり、バイクをダメにしたり、サーキットが怖くなるといった理由で、サーキットを断念する状況に何度も追い込まれます。しかし、復帰を繰り返し、ついにはレースに出場することになります。また、筆者はサーキットにやって来るライダーたちにサーキットのいろはを教わり、バイクを通じた旧友との再会がきっかけで、元全日本チャンピオンの本間利彦さん、元世界グランプリ・ライダーの平忠彦さんらと知り合うなど、多くのライダーと親交を深めていきます。

本書は二輪好きな方だけでなく、多くの方々におもしろおかしく読んでいただける娯楽作品です。きっと筆者に共感いただける部分があると思います。でも・・・。普通の著者なら「読者の方々も是非素晴らしき二輪サーキットの世界へ!」とでも言うのかもしれませんが、筆者は決してそんなことを軽々しく言う気持ちにはなれません。それどころか筆者は、二輪サーキットに挑戦しようと考えている読者が、本書を読まれることにより、それを断念して下さることを願っています。二輪サーキットほどケガ、さらには死が身近なスポーツは他にないと思うからです。危ないまねは筆者に任せて、読者の方々には筆者の危なっかしさをただ楽しんで戴きたいと思っています。それでも命を磨り減らすような暴挙におよぼうとされる無謀な読者は、今一度よーく考えてみて下さい。あなたが亡くなって困る家族はいませんか?それに死ねるとは限りませんよ。せめて高額な生命保険に入ってからにして下さい。

最後に本書に登場するライダーの皆さんには、大変お世話になりました。感謝の気持ちでいっぱいです。また、家内の協力なくしては、筆者がサーキットに通い続けることはできなかったと思います。

尚、本書へのご意見、ご要望、ご批判、並びに筆者へのあらゆる点でのアドヴァイスを戴ければ幸いです。可能な限り、返信させて戴きます。

 

本書を読むにあたってのご注意

・本書には日本のマンガや小説の引用等、一部の世代の日本人にしか通じない記述が含まれています。
・本書には読者の生命を脅かす可能性のある極秘情報が含まれています。これにより読者の身に危険が及ぶ際、筆者は読者の身の安全を守ることに最大限の努力を払いますが、筆者はその一切の責任を負いかねます。だいたい筆者は空手の有段者であるわけでもなく、あまり頼りにはなりません。従い、本書を読むような方にそんな小心者はいないと思いますが、あらかじめ身の危険を回避したい場合は、本書を読むことを断念下さい。
・本書はノン・フィクションであり、登場する人物・団体等は実在します。(一部仮名)
・本書にあるような筆者の真似は絶対におやめ下さい。筆者の真似をすることにより読者が傷害にあわれても、筆者は一切の責任を負いかねます。
・人生に絶望している方には本書を一読されることをお勧めします。世の中にはあなたより悲惨な人間がいることを知り、生きる力が沸くことでしょう。


Home