Round 13 骨休め

2003.10.18

 

この世もあの世も含めて一番会いたいライダーは誰かと聞かれれば、おらはすぐに答えられる。それはウェイン・レイニーでも仮面ライダーアギトでもない。それは昔も今も堀ひろ子。故堀ひろ子の絶版、”サハラとわたしとオートバイ”の古本をアマゾンでついに手に入れた。女性ライダーの草分け的存在で、80年代バイク小僧憧れの君であった堀ひろ子は、やはり10点満点の美しさだった。22年前に環八にあった彼女の店“ひろこの”に行った覚えはうっすらとあるものの、彼女に会えたのかどうか記憶が定かでない。早くあの世で一緒にサーキットを走りたい。独身のまま待ってておくれ。おらはポップスもジャズも美形のヴォーカルしか聴かないが、美人の文章もそれだけで心地よいのであった。

 


hiroko32[1] .jpg バイクになりたい

 

 

寺島靖国の“JAZZオーディオ「快楽地獄」ガイド”を読んだ。最近あまり出回らない、貴重なオーディオものだ。しかしその内容はオーディオ本によくある教科書調ではなく、おもしろおかしい。まさに本書のような語り口だ。おらはこう見えてもオーディオおたくなのであった。ついでに同著の“寺島流JAZZの聴き方”も読んだ。これもおもろい。おらの好きなローラ・フィジーとの対談にまつわる話がグッド。

 

 

9月7日(日)に鈴鹿サーキットでアマチュア・ライダーが死亡した。他のバイクと接触して転倒したところを、後ろから来たバイクに轢かれたらしい。ニュースにはならなくても、サーキットでは毎年何人か死んでるんだろうなー。1996年のFISCOでのMCFAJのレースでも死亡事故があったようだ。

 

 

9月末にS社から、本書が一次審査に通った旨の通知が来た!そして10月上旬には二次審査に通ったとの通知が!応募作品数も、一次、二次審査に通った作品数もわからないが、なんかわくわくしてきたぞ。そしてとうとう本書第二部はRound 13まで来た。おらはまさか今シーズンこんなに二輪サーキットをやることになるとは思いもしなかった。それにしても第一部と合わせて、本書は超大作となったなー。今おらは、本書の執筆が楽しくて仕方がない。そして元々は本書の為にウェブ・サイトを開設したのに、そこに本書だけでなく、いろんなエッセイまでのっけだしたおら。おらにはエッセイの執筆という、新たな趣味が増えたようだ。おらには小説を書く能力はない、と思う。書こうと思ったことがないし、創作する意欲もない。本書のように身の回りの出来事を面白おかしく書くのが簡単で楽しい。おらはもの書きで食っていきたくなってきた!コンテストの結果がおらの命運を分ける。本書はおらの渾身の一作だから、これでコンテストに通らないようなら、おらはもの書きの才能がないと諦める。しかし前回のS社出版賞には5,000作品以上の応募があり、企画出版になったのはわずか7作品で、0.14%という限りなく望みのない確率だ。しかも企画出版になったとしても売れるとは限らない。そして万が一本書が売れたとして、その後も本書の続編を延々書き続けても、同じ二輪サーキットを題材にしていたのではそのうちマンネリ化してつまらなくなるだろう。だいたいそんなに長く二輪サーキットを続けるつもりもない。かといって、空手に挑戦して“空手バカ40代”を執筆したとしても、いい作品ができるとは限らないし、その次がまた大変だ。一番いいのはおらの執筆した旅行記が認められることだ。旅行記なら旅行さえすればいくらでも書ける。ただそうすると定期的に長期旅行に行く為に、嫌でも会社を辞めねばならない。毎年長い休暇が取れる会社があればいいのだけど。それにしても月給取りの仕事もやりがいがあればそれなりに楽しいもんだが、いかんせん拘束される時間が長すぎる。今回長期に休暇を取ったせいか、週5日間を会社に拘束されるのは、おらには耐え難くなってきている。収入が減ってもいいから自由な時間をもっと作りたい。この不景気でここ数年収入は既に2割がた減っているが・・・。質素に生活できるだけの収入を得られるのなら、自分の好きなことを職としたい。

 

本書を多く売る方法を思いついた。クルマの免許の取り方やユーザー車検の本が置いてあるような実用書の棚に本書を置いてもらうだけではなく、徳大寺有恒の“間違いだらけのクルマ選び”のように、クルマ雑誌の棚にも本書を置いてもらうのだ。クルマ雑誌の棚はいつも立ち読みする人でごったがえしてるから、目立っていいと思う。

 

 

10月3日(金)、4日(土)、5日(日)にWGP#13パシフィックGP@もてぎが開催された。去年は行かなかったけど、今年は4日の予選をかみさんと観にいった。レースが観たかったわけじゃない。“ゴロワーズ パシフィックグランプリもてぎ”と、おらの好きなゴロワーズがパシフィックGPのスポンサーになってたから、おらはどこにも売ってない、念願のゴロワーズの帽子が手に入るかもしれないと思ったのだ。


0188 まずはお決まりのヤマハのブースへ行ってヤマハのお姉さんたちと。おらは顔まで太ってしまった


0186 ゴロワーズ・ヤマハのmotoGPマシンYZR-M1

 

つなぎメーカーのアレンネスがゴロワーズ・ヤマハ・チームのライダー、アレックス・バロスのレプリカ帽子を売ってた!それも“GAULOISESのロゴの入ったのと、タバコ規制地用の”GO!!!!!!!のロゴの入ったのの二種類とも!一個づつ買った。バロスのレプリカつなぎも置いてあったが、残念ながら前に問い合わせたとき、バロスのレプリカつなぎにはオリジナルと違って、ゴロワーズやヤマハといったスポンサーやメーカーのロゴが入っておらず、それらを入れると値段が倍の\300,000になると聞いていたから買うのを諦めた。

 

次にタバコのゴロワーズのブースで、なんと日本で新発売のゴロワーズ・ブロンドを1カートン買うと、ゴロワーズ、ヤマハ、バロス、ジャックのロゴの入った帽子、あるいはゴロワーズのロゴが入ったTシャツが貰えた!おらは3カートン買って、帽子二個とTシャツ一枚を貰った。もてぎに行く直前にゴロワーズの代理店に問い合わせたときはタバコ以外の商品は全世界でも扱っていないといってたのに、こんな素晴らしいのがあるじゃないの。そしておらはゴロワーズのロゴのついた灰皿があることを知っているので、次の海外旅行の行き先には、フランスも含めようと思っている。ヤマハ信者がゴロワーズ信者に化けたのだ。ゴロワーズは随分昔からヤマハと提携しているようだが、なんと言ってもあの綺麗な青色と、翼のついた兜のロゴがカッコいい。

 

ゴロワーズを吸ってると、同じように青いパッケージで同じフランスのジタンとよく間違えられるが、ゴロワーズもジタンも同じ会社で作られている。イラク戦争でアメリカの言いなりにならず、アメリカと険悪な状態になっているフランスの根性には感心してるから、おらはおフランスびいきになりそうだ。フランス車のプジョー307にオープン4シーターが来年加わる。イタリアのアルファロメオも捨てがたいが、8年乗ってるおらのビーマーが動かなくなったら、次はプジョーにするかも。


0248 ゴロワーズのお姉さんと。ゴロワーズのロゴの入ったその服くれー

 


0259  3種類のゴロワーズの帽子。もてぎまで行った甲斐があった


0249 も一つおまけに、もてぎエンジェルと

 

 

おらはガキの頃から足が遅かった。運動神経は人並みにあったが、短距離も長距離も遅かった。そんなおらでも自転車であれば、人並み以上に速かった。自転車に必要な筋力と走るのに必要なそれとは随分違うんだろう。不思議だがテニスで走るときの瞬発力と持久力も、おらはの脚力は人並み以上にあった。そしてエンジンのパワーを使うバイクは筋力よりもテクニックがものを言う。足の遅いおらには嬉しいスポーツだ。そしてバイクは体力で競うスポーツほどには、高年齢になったときの筋力の衰えは結果に現れない。そんな二輪サーキットだから、おらは長く続けたい…、と思う反面、危険この上ないこの趣味とは五体満足なうちにできるだけ早くお別れしたいと思っている。

 

クルマのスロットルは足で”踏む”が、バイクのそれは手で”操作”する。そしてクルマのブレーキは、これも足で“踏む”が、バイクの場合は、フロント・ブレーキとリア・ブレーキの操作が別々になっていて、事実上の止まる為の前輪ブレーキは、これも手で“操作”する。バイクがデリケートな操作を必要とする所以であろう。

 

リア・ブレーキを使うか使わないか?コーナリングは内足過重か外足過重か?この二つはおらが二輪サーキットを始めてから悩みだした大きな疑問だ。プロでも答えは人によって違うが、おらは今のところリア・ブレーキは使わず、過重は外足より内足に多くかけている。

 

 

10月に入ってそろそろ筑波でフリー走行をしようと思っていたら、歩くと足首が痛むようになった。一週間ほどして病院に行ってレントゲン写真を撮ってもらったら、なんと埋めたボルトが真っ二つに折れていた!そして医者はもう一度手術してギプス固定するという!もう手術は嫌だし、有給休暇を使い果たしてるから、これ以上会社を休んだら欠勤扱いになってしまう。困ったおらは、またかかりつけの別の整形外科医に診てもらった。その医者は、一ヶ月ほどして痛みがなくなったら、そのままにしておいた方がいいと言う。えらいことになってきたよ。歩くとまだ膝のお皿も痛いんだ。SRV250にちょっと乗ってみたが、シフト・チェンジすると足首が痛くて、とてもサーキット走行はできそうにない。これで筑波フリー走行どころか、恒例の秋のツーリングも諦め、SRV250を冬眠させた。バッテリーのマイナス端子を外し、カバーをかけるのだ。こりゃ、12月の筑波のレースに出れたとしても、それまでにフリー走行してる余裕はなさそうだから、前回のレースと同じくらいのタイムで走るしかないだろう。ガッカリ。

 

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