10月26日(木) 曇りのち雨 ザルツブルク

また、ホテルの予約変更。日本から予約しようとした時はできなかったのにベルリンのホテルをリッツからSummit系に変えることができたのだ。これでSummit Clubの“2泊で1泊料金無料チケット”を2枚とも使いきれる。

か:ホテル・ブリストルは朝食も充実してて、最高!チーズの種類も今までとは少し違うし、肉類とフルーツの種類が増えた。これでカプチーノがあると文句無し。テーブルに並べられた全種類を食べてみたくなるイヤしい性格と、昼食を兼ねる事になるだろうという思いから、つい食べ過ぎてしまう私。

ザルツブルクは芸術祭の季節。朝一でコンサートのチケットを買いに行ったが、あいにく祭日の為ほとんどのお店が休みで、チケットを含め買い物らしい買い物ができず、買い物は明日に持ち越した。でもコンサートのチケットはホテルで取れた。

森と湖のザルツカンマーグートへドライブに。ザンクト・ヴォルフガングから登山電車で2,000m級のシャーフベルグ山頂まで行く。途中の高原はサウンド・オブ・ミュージックの舞台に使われたそうな。良い眺めだ。山頂はすごい霧で1m先も見えない。しかも寒い。仕事でオーストリアにこれから3ヶ月間滞在すると言う韓国人が、かみさんとおらの写真を撮ってくれて、いろいろ話した。エンジニアらしい。家族を残してきたので3ヶ月もいたくないと。おらにはうらやましい話だがなー。あいにく、登山電車を下りてから小雨が降り出した。

か:途中から大雨になり、こわごわ運転。しかも帰りは別ルートを使ったので、迷ってしまい、ザルツブルクに戻るのに時間がかかり、コンサートに間に合うかヒヤヒヤした。ザルツブルクに戻り、夕食も急げば食べれるだろうと、目あてのレストラン・ヘルツルを探した。レストランの入っているホテル・ゴールデナー・ヒルシュを見つけ、早速レストランへ。ところがボーイにここは違う店だと言われ、外に出て「あっちだよ」と別の方向を指さされた。また探さなきゃいけない。時間が無かったこともあり、ダンナにメチャクチャ怒られた。「わざとじゃないんだから、そんなに怒らないでよ!」と、近くにいた人達が振り返るくらいの大声での喧嘩になった。さっきのお店をでた時、となりにもレストランがあったのを思い出し、ダンナに話すと「お前が行って確認してこい!」と怒鳴るのでムカッ!時間が無いのでとにかく行ってみると、やはり探していたレストラン・ヘルツルだった。お店の女の子が「看板工事してるから分からなかったでしょ、ごめんなさいね」と言ってくれて救われた気が。結局、最初間違えて入ったレストランとは隣同士で、看板工事のため出入口がシートに覆われて分からなかったというわけ。最初のお店のボーイが「車はそのままでいいよ」と言ったのもうなずける。いらん喧嘩で時間損した!コンサートに間に合わせたいからと大急ぎで作ってもらい、大急ぎで食べた。それでも美味しかったと言う事は、ゆっくり食べたらもっと美味しかったと言う事か。自家製ザッハトルテは絶品だった。ヘルツルのシェフとウェイトレスさんご協力感謝します。

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レストランのトイレで手を紙タオルで拭くとき、紙が全てつながっているのに気がつかず、鬼のように紙タオルが床にあふれ出し、誰にも見られなかったものの、えらい恥ずかしい思いをした。

トリエステ以来かみさんと喧嘩らしい喧嘩はしてなかったが、コンサート会場に入る前にはぐれてしまってまたやった。疲れるとダメみたい。

か:私の間違いでご迷惑を…。でも、まぁピアノのページめくりしてた青年を帰り道でわ・た・しが偶然見つけて、写真一緒に撮れたから許してチョ!

コンサートは観客60人ばかりのヴァイオリンとピアノのデュオだったが、ミラベル宮殿内の大理石の間で行われ、ホテルで予約してもらった席(AS500 x 2人)が高価だからなのか、最前列の席で最高の音色を楽しめた。クラシックをあんな間近で聴くのは初めてで、ヴァイオリンの音色に圧倒された。ヴァイオリニストまで2mの距離だ。家のスピーカを変えたくなってきた。

か:すんばらしい!日本人ツアー客が大勢いたので雰囲気はイマイチだったが、大理石の間というだけあり室内は豪華。宮殿内の大理石で造られた“天使の階段”も可愛い。

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10月27日(金) 晴れ ザルツブルク、グロースグロックナー、そしてミュンヘンへ

ホーエンザルツブルク城にケーブルカーで登ると、東部アルプス、ホーエタウエルン山脈の素晴らしい景色。これから4,000m級のオーストリア一高い山、グロースグロックナーに向かうが、おらが持ってきたコートをかみさんに取られたので、昨日から目をつけていた、ベネトンの黒いカジュアル・コートをかみさんもベネトン好きだと言うので思いきって買った。これからまだベルリンまで北上して寒くなるし、デザインと色が気に入ったぞ。

か:ケーブルカー乗り場に向かう途中、広場でものすごく大きなチェスをしていた。ケーブルカーの急なこと。高所恐怖症の私は恐くて足の力がぬけてく感じだった。しかし、絵画を見ているかのような山々の景色にそんなことは忘れてしまった。結構雪が積もってるようだけど車で大丈夫かな、とちょっと心配に。ダンナの買ったコート、あれはイイ!絶対借りるんだー。

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オーストリア人の女性ヴォーカリスト、Claudia Jungのベスト版CDを買う。北欧風ですごく良い。ベスト版だけでなく全部欲しくなった。ホテルについてからAmazon.comで探してみたらClaudiaだけでなくLaura Pausiniも出てた。偉い!

途中、氷の洞窟と言うところに寄ろうとしたが、1週間前にロープウェーが冬季閉鎖されていて重装備の登山もどきでないと行けないと。また、せっかくいったグロースグロックナーでは、数日前迄はクルマで氷河までいけたのに今はいけないらしく、また裾野に着いた時間が遅く一通りクルマで回って帰るのは今からでは無理だと言われたのでひき返した。山頂付近は曇り出していたのであきらめついた。ここまでの景色で十分堪能できたからよかろう。

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その直後かみさんと大喧嘩した。ついおらはかみさんの頭をたたいた。でもこれは手を出すと言うのとは意味が違う事をかみさんは分かってない。わがままに育てられたもんだ。かみさんの両親は、おらんとこと違ってやさしいもんね。

か:いつも勘違いばかりなので、いい加減頭にきたんですね。だからといって、いつでもどこでも誰の前でも叩くのには反対です!それにデジカメの充電コードを間違えて渡しただけで、普通あたま叩かないでしょう。「いつも手伝わないから間違えるんだよ!」と言われたから、「デジカメに触るなって、言ってるのはそっちでしょ」と、こんな調子。私だって何も出来ないから、運転がんばってるのにサ。

かみさんが運転中、おら途中で寝ちゃったが、かみさんも気がつかんうちにドイツに入ってた。アウトバーンのパーキング・エリアでトイレに入ったときにおらにはピンときた。「ここはドイツかも」と。しかもここは東欧、つまり旧東ドイツ領じゃないかと思った。あまりにひどいトイレだったからだ。次のサービス・エリアでオートグリル風の小さなカフェに入って聞いたらやっぱりここはドイツだった。でもここは旧西ドイツ領だと。ミュンヘンって随分東側だけどホントに旧西ドイツ?おどろいたのはウェイトレスも含め、カフェにいた客が、こいつら米国人かと思うくらい話し好きで笑ってる事だ。おらはドイツ人は笑わんで、「「ハイル・ヒットラー」としか言わんと思ってた」、といったらみんな笑ってた。

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か:ドイツ人は昼でもノン・アルコールビールを飲んで運転しているというので、さっそく買ってみた。でも実際は2.5%もアルコールが入っているじゃないですか。ドイツではこれをノン・アルコールと言うのか…。気にいった!ここで食べたハンバーガーがとても美味しかった。それに、ソーセージを一回でバラバラに斜めにカットする機械があって、切ってるのを見て二人で「ワァ〜オ!」と感動。

アラベラ・シェラトン・グランド・ホテル・ミュンヘンに着く。チェックインの際、「景色のいい部屋だろうな」と確認してyesといってたくせに、4階かつ最悪の景色。思いきって、電話でフロントに「もっと上の階で景色のいい部屋に代えてくれと依頼したら、簡単にOK。ボーイが新しい部屋のキーをもって部屋までやってきて、18階でしかも最初の部屋の向きと反対側の全然景色の良い部屋にしてくれた。料金も変わらず。聞いてみるもんだ。おらの実家に初めて電話する。

か:この時は驚いた、驚いた。ものすごい部屋の差で大喜び!部屋からBMW本社やミュンヘン中心部が見える。すご〜い!

 

***オーストリアの旅を振り返って***

思ってたよりすごく良い。人はおとなしくまじめで親切。飯はイタリアよりおいしい。町も自然も美しい。芸術には興味の無いおらだが、あの自然を見るだけで価値があった。西に行けばスイスにも寄れる。もっと滞在日数を増やしても良かったが、ウィーンへ寄るには遠すぎるし、1ヶ月で今回の3カ国全ての主要観光地に行くのは無理。尚、オーストリアは永世中立国であることを知った。つまり、NATOには加盟していない。おら何の目的で来たんだ?

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