11月1日(水) 晴れ ライプツィヒ、そしてベルリンへ

Miss. Boeseには会えなかったが、フロントの女性に彼女に渡してくれと、途中で買ったMia MartiniのCDを渡した。これなら受け取るでしょ。一度聴いた、中古だもん。

欧州最大の駅と言われる中央駅とデモの象徴となったニコライ教会を見て、ジャック・ウルフスキンとヘンケル/ソーリンゲン・ショップで買い物した後カフェで昼飯。そしていよいよ試合会場へ。

愛ちゃんはセンター・コートの第一試合なので、早く行かないと話せるチャンス大の練習時間に間に合わない。ぎりぎり入場開始時間に間に合い、愛ちゃんがセンター・コートで練習してるのが見れた。愛ちゃんママもいた。「愛ちゃんがんばれー!」と大声出したら愛ちゃんが笑った。練習後例のJ. CREWにサイン貰った。おらたちの旅程に影響があるので、試合直前で心苦しいが「2回戦はいつ?」と聞いたら、「わかりません」と言われ、スタスタと戻っていった。他に日本人は1人もいなかったのに冷たいなー。緊張してるのかしらん?

か:ダンナは時間が無い!とかなりあせっていたのでダンナを先に試合会場でクルマから降ろし、私は車をパーキングに止めにいった。ダンナを見つけると、「もうちょっと早く来てくれたら、愛ちゃんがサインしてくれてるとこ写真に撮れたのにー!」とブーたれてたが、ここでは喧嘩なし。ホッ!

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おらは試合中1人大声で愛ちゃんを声援。カメラマン等に笑われたが、残念ながら愛ちゃんの完敗。結局その後、愛ちゃんはママと一緒にあっという間に消えてしまった。愛ちゃん独占応援したのだからちょっとは関心持ってくれて、話せる機会でもと思ったのに・・・。でも一回戦負けでそんな気分じゃないだろう。それにしてもこんな地のはて、日本人がいないところで孤独な闘いを続けてるなあ。

美人のドラゴミールで良い事あり。旅行中で初めてかみさんを誉めてやりたい。ドラゴミールがダブルスで勝ちJ. CREWにサインもらっただけでなく、ダブルス・ペアと3人でいい写真をかみさんが撮ってくれたのだ。ドラゴミールは試合中はおっかないが、サイン貰ったときと写真に映って貰ったとき、それぞれおらがThank you. というと2回とも丁寧にYou are welcome.と。完全にファンになった。もし、毎年予選を見に行く2月の東レPPOに出場するならこの写真渡して、You are the most attractive WTA player. と言ったろ。コマネチもそうだが、ルーマニアは美人の産地か?

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最後にクルニコワのシングルスを見た。やっぱランク11位のショットはすごいわ。そして彼女の人気はこちらでも絶大だ。サインを求める人の波でとてもおらがサイン貰える状態ではなかった。

おらたちが見た今日の試合結果は以下の通り。

Result of Play for Wednesday, November 1, 2000

1. Round - Main Draw Singles First and Second Round Start 2.00 pm

Center Court: Sugiyama, Ai (JPN) vs Clijsters,Kim (BEL) 0:6 2:6

2. Round - Main Draw Singles Second Round / Doubles First Round not before 3.00 pm

Center Court: (1) Tauziat, Nathalie (FRA) vs Panova, Tatiana (RUS) 4:6 6:4 7:5

Court 2: Boogert, Kristie / Oremans, Miriam vs Dragomir, Ruxandra / Montalvo, Laura 3:6 6:4 5:7

4. Round - Main Draw Singles Second Round / Doubles First Round not before 6.00 pm

Center Court: Farina Elia, Silvia vs (3) Kournikova, Anna 1:6 3:6

10PM頃無事ベルリンに到着。

か:ホテルがまたまた分かりにくく、少し迷った。ホテル・パレス・ベルリンは街中に位置し、行動し易いところにある。部屋もきれいで広く、2泊以上するホテルでは必ずお洗濯するので、広いバス・ルームを見るとうれしくなってしまう。早速お洗濯!

11月2日(木) 晴れ ベルリン

朝、愛ちゃんのウェブにあるアドレスにお詫びの電子メールをうつ。love’s wave に後日掲載されてたけど、ほんとに愛ちゃんこれ読んでるのかな?

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宛先:aifan@tennis-japan.com

件名:Leipzig にて_2_愛ちゃんゴメン

昨夜見たときには更新されてましたが、love's wave にはずっと前から愛ちゃんの1st Round は現地時間10/31となっていました。ところがスパーカッセン・カップのウェブでは10/31に愛ちゃんの試合はなく、10/31の夜にやっとスパーカッセン・カップのウェブが更新され11/1のセンター・コート第1試合とわかりました。スパーカッセン・カップでの愛ちゃんの試合見たさでLeipzigに3泊したのですが、11/1はベルリンのホテルを予約済みだったので、2回戦に愛ちゃんが進めば第2試合もベルリンから通いたいと思い、つい第1試合の直前なのに第2試合の日程を愛ちゃんに聞いてしまいました。愛ちゃんゴメン。

試合は残念でしたが、相手のできが良すぎたんだと思いますよ。サイド・ラインぎりぎりのショット連発でしたもの。それともあれだけ静かな会場で私なりに派手に声援したつもりですが、逆に気を散らせてしまったのでしょうか?そうだとしたら、またまた愛ちゃんゴメン。

愛ちゃんは今、相当悔しいと思いますが、私のようなテニス大好き、かつ旅好きの人間からみれば愛ちゃんのような生活は羨ましい限りです。それにしても日本人は愛ちゃんと愛ちゃんママと、私達夫婦だけ。孤独な戦いを続けてるんですね。

ところで私も知らなかったのですが、愛ちゃんはLeipzigが東西ドイツ統一のきっかけとなった町である事知ってますか?この町での大規模なデモがベルリンの壁崩壊につながったのだそうです。せっかくだからちょっと観光していっては?いい町ですよ。ショッピングにも最適。

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映画“ベルリン天使の詩”に出てきたジーゲスゾイレ塔を見、ブランデンブルク門、赤の市庁舎、テレビ塔、イーストサイド・ギャラリー、そしてベルリンの壁博物館へ。

か:ブランデンブルク門は改装工事中だったが、クルマで通り抜ける事は出来て、ダンナは少しだけ顔をのぞかせていた門にクルマの窓から触れる事ができた。いいなー。ブランデンブルク門からテレビ塔方面へのびるウンター・デン・リンデンという通りがあり、菩提樹並木が美しく、ベルリンのシンボルと思われる熊をかたどった小型オブジェがカラフルに彩られ、並木のあちらこちらに並べられていて可愛かった。

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だんだんハンバーグがおいしくなってきた。でも残念ながら、たぶんハンバーグ発祥の地であろうハンブルグには遠くて寄れない。

最初怖そうに見えた赤の市庁舎の見張り番がえらく親切で、写真を撮っていいかと聞いたら、おらたちの写真を撮ってくれた。良く見たら女だった。そしたら通りすがりのおっさんがまたまた親切で3人とも撮ってやると。ほんまにここはベルリンか?10年の歳月は長いのか、旧東ベルリン領といった感じがしない。

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やっとベルリンでいいおみやげが買えた。小さくて軽くてデザインもいいベルリンの壁のかけら。ひとつ\250のを30個も買った。内かみさんの分が10個。気軽に土産として配れるし、チョコレートより喜ばれると思う。100年後には、壁のかけらがなくなって月の石より貴重になるかも。

か:ベルリンの壁博物館は、入場料一人DM8.なのに払わないで入場できた。ラッキー!

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ベルリンの壁はもう一部にしか残ってなくて拍子ぬけ。旧ベルリンの面影が残るのは、ベルリンの壁博物館前の西ベルリンと東ベルリンの境界線に残されている検問所だ。土嚢がそのまま残され、“You are leaving the American sector.”と記された看板があった。

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か:残ってるベルリンの壁に世界中のアーティストが絵を書いて、イーストサイド・ギャラリーとなっています。ベルリンにはアラブ系の人々が多いのか、変わった食べ物を発見!壁に縦に細長いコンロが付いていて、ひらいたチキンを重ね、間にピーマン・キャベツなどを少し挟み、高さにして60p以上の串刺し状態になったものが、ゆっくり周りながら側面から美味しそうに焼けていく。その焼けた部分だけをアラビア映画に出てきそうな大きな刀で上手に切り落としていく。みごとに小間切れになってて感動もん。いろいろな食べ方があるようだったが私はサラダといっしょに薄いナンで巻いたのを選んだ。夕方、1人で探検に!ホテルのすぐ近くにある、カイザー・ヴィルヘルム教会がライトアップされていてきれいだった。ベルリンは思ったより都会でビックリ!ところがとても寒くて1時間程で食料買ってホテルに戻った。

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11月3日(金) 曇りのち雨 ポツダム、そしてフランクフルトへ

ベルリンを出てから、ホテルの近くにあったカイザー・ヴィルヘルム教会が第2次世界大戦後の姿を留めているとガイドブックを読んで知った。外観だけはチラッと見たけど、ちゃんと見なかったことが非常に悔やまれる。

か:私はベルリンフィルの演奏が聞きたかったな。

ポツダムに行き、サンスーシ宮殿とポツダム会談のあったツェツィーリエンホフ宮殿へ。ポツダム会談が行われたのは、日本がまだ降伏前だというのに、第2次世界大戦終結による戦後処理を討議するのがポツダム会談のメイン・テーマだったとしか説明されておらず、対日戦に関する説明が無い。ツェツィーリエンホフ宮殿でかっこいい二輪を見つけた。それは黒いトライアンフで、なんと280Km/hまで目盛があった。ちなみにおらの単車(250cc)は最高時速140Km/hだ。しかしながらアウトバーンでかっ飛ばす単車は見かけなかった。

か:サンスーシ宮殿にもツェツィーリエンホフ宮殿にも日本人観光客がいた。おかげでツアー客に混じって説明を聞く事ができた。ポツダム会談が行われた部屋は、写真で見るよりずっと狭く感じられた。ちなみに、ツェツィーリエンホフ宮殿はユネスコの世界文化遺産。

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今日は久々に昼食をアウトバーンのグリルでとった。それにしてもアウトバーンでの食事は目で見て食べたいものを選べるし、レストランの質も良く、眺めも良い。だいたいどんなものが出てくるかよくわからんレストランで食べるより便利で断然いい。それにしても、オーストリア、ドイツは肉料理がホントにうまいや。

か:それにセルフ・サービスだから、サイドメニューやドリンクが好きなだけ大盛りにできるのもうれしい。

朝出た時間が遅くなり、マイセン付近に着いたのは既に夕刻。マイセン観光はあきらめ、おらはクルマに残りドレスデンのツヴィンガー宮殿をかみさんだけ見に行かせる。ゲーテ街道も無視。それどころか、フランクフルトまでの長距離深夜ドライブがこれから始まるというのに雨やあられが降ってきた。途中、アウトバーンのサービス・エリアのショップで、ベルリンの壁博物館に展示してあった、人が隠れている水色の小さなクルマの同色模型を見つけた。なんと、そのクルマはBMW製で、ISETTAというクルマだった。色も形も良いので\3,000.で購入。今回の旅行はほんと買い物に恵まれた。でも、全部機内持ち込みできるか心配だ。

か:ドレスデンのツヴィンガー宮殿に着いたころはもう真っ暗で、ライトアップされてとてもきれいだった。ダンナも見にくれば良かったのに。クルマに戻るとダンナは「マイセン・ワインがあるよ」と教えてくれた。マイセン・ワインは、ドレスデンからマイセンにかけての狭い範囲でしか作られない、生産量の少ないワインで、知る人も少ないそうだ。これは買うしかない!ダンナには待っててもらい、一人で探しにいった。でもなかなか酒屋が見当たらない。そこでワインと言えば“デパ地下?”と思い、デパートを探して行ってみるとビンゴー!どこの国も一緒なのね。売り場の人に聞いて、何種類かあるうちの一本を購入。ドレスデン・ワインもあると言うのでそれも買ってしまった。早く飲みた〜い。ダンナに感謝!よくぞ教えてくれました。そんなこんなで、ドレスデン出発0630PM過ぎとなった。フランクフルトに向かう途中、古城がライトアップされているのをチラ、チラ見ながら古城街道を巡った気分に。

相変わらず、急に追い越し車線が無くなり、危なくてしょうがない。

か:そう思うならスピード出さないでー!何度死ぬ思いをしたか。私が運転する時に限って、霧やら大粒の雨やらで視界が悪くなる。フランクフルトに向かってるときも、濃霧で前が見えず40q/h程度で前を走るクルマのランプを頼りに進んだ。かなり時間をロスしている。その分、霧がはれたり雨が普通の降り方に変った時にはダンナと運転を交代して、ダンナが爆走する。

夜、直線で完全にBMWのワゴンに抜かれた。たぶん全てのメルセデスのATがそうだと思うが、レッドゾーン手前でレブリミッターが効くから加速が悪いし、所詮220Km/hまでしかメーターがついていないクルマなのでどうしようもない。おらのビーマーは1,8リッターでも250Km/hまで目盛がついてるぞ。しかもATだがちゃんとレッドゾーンいっぱいまで回る。アウトバーンをかっ飛ばしていくのはほぼ100% BMWで、追い越し車線はBMW専用車線と化してる。メルセデスとポルシェはほとんど見かけない。シュツットガルト方面はそうでもないのかな?それにしてもアウトバーンの40%が制限速度なしだというのに、みんなゆっくり走ってるなぁ。モーター・スポーツが盛んなだけあって、クルマや単車の雑誌がやたらと多い。深夜の0030AMにやっとフランクフルトのホテルに到着した。

か:今回の旅行最後のホテルは、アラベラ・シェラトン・グランド・ホテル。すごくいい感じだが、街中の為景色は悪い。チェック・インを済ませ部屋へ行こうと歩き出した時、私はロビーのド真中で袋に入れていたビールを落としてしまった。深夜ということもあり、かなりの音が“カランコロン”と響き渡ってみんなが注目。ダンナに恥じをかかせてしまい、最後の最後でまたすごく怒られた。疲れていた私は、“ボーッ”としていて、悪い事したなーと思いながらも、お説教は右から左へと流れていった。

ウェブ見たら愛ちゃんに勝った無名のKim Clijstersは、アランチャにも、ドキッチにも勝ってベスト4入りしてた。ドラゴミールのダブルスは2回戦で負けてた。

11月4日(土) 晴れのち曇り フランクフルト

毎朝晩電子メールのチェックをしたが、今回の旅を通して会社から仕事の依頼はなかった。今朝は日本の土曜の夕方だからもう心配なし。田辺よありがとう。

今日はドイツ本国でジャック・ウルフスキンを買う最後のチャンス。かみさんが気にいってたけど大きすぎて買わなかったセーター、それもカタログにも前の店にもなかった、きれいな青色のセーターを買った。おらもカタログで見つけたジャケットを単車用に買った。

か:このセーターはいい!早く着たいよ。しかし、無情にも買った直後からダンナが先に着てしまうのだった…。

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その後、ライン川沿いに古城をたくさん見ながらコブレンツまで走り、帰りは対岸を走る。どえらいでかい川だ。大きくて平らな船が沢山行き来してた。途中ローレライを見る。しかし水は汚く、イタリアとオーストリア国境で見た川の美しさと風景には遠く及ばない。

か:紅葉が美しく、いい季節に来たなと思いながら、これで旅も終わりかと思うと少し寂しくなった。途中ライン川に面したレストラン“LANDSKNECHT”で食事。対岸には古城の“ネズミ城”も見る事ができる。ここの料理もおいしいよー。それにしてもドイツではパンの代わりにじゃがいもの多いこと。炭水化物には変わりないけど…。じゃがいもの団子で“クヌーデル”というのが必ずといっていいほど出てくる。軽い弾力があって不思議な食感で妙に癖になる。食事をしながらライン川の流れを見ていたら何かおかしい。私達は町から山へ入ってきたので、上流に向かっている気分だったのに、川は反対に流れている。あら不思議。流れが逆行してる。でも広い範囲で地図を見ると、上流と思っていたのが実は下流だった。雰囲気的にしっくりこないなー。

何故かドイツに入った日から毎日、3PM頃から眠くなりかみさんに運転変わってもらい2時間程熟睡してしまう。イタリアにいた頃は1AM−5AMの4時間睡眠でも平気で、ここのところは1AM-7AMとちゃんと寝てるのに。

か:あの手この手で起こそうとしたけど全く反応無し。せっかくのライン川と紅葉の景色がもったいない!まったくもう。ローレライに着くころやっとダンナは目を覚ました。

滞在中やたら話しかけてきたホテルの売店のおっちゃんが、夜におらに声をかけてきて、クルマのパーキングの券を渡してくれた。おらがポーターから貰い忘れてたのだ。でも何でおっちゃんが?チップあげようとしたら、貰えないと。まただ。ほんと、あげたいときに受け取らない人多い。

ウェブを見たらKim Clijstersはクルニコワにも勝って明日の決勝に進出してる。愛ちゃんはついてなかった。

ドイツの紙はA4サイズだ。レター・サイズは米国だけか!米国と違い、距離や温度はメトリックだから分かり易い。

旧東ドイツでは炭酸なしの(炭酸なしといっても微炭酸のがでてくる)ミネラル・ウォーターはない。まずいエヴィアンかヴィッテルでもみつかればめっけもの。

か:昼食が遅かったのでお腹は空いていなかったが、何と言っても今夜は最後の夜。そこで最後の晩餐は、フランクフルト名物の“リンゴ酒”がおいてあるレストラン“アップルワイン・クラウス”へ。リンゴ酒の味は普通の白ワインとかわらず拍子抜けしたが、“シュバイネハクセ”という豚肉のグリルがすっごく美味しかった。他に“レバークネーデルズッペ”というレバー団子のスープも美味しかった。レバー嫌いの私が言うのだから間違い無い。10PM頃に出かけたので、外は今までで一番寒く冷たい風が真冬のようだった。ホテルに戻ったのは0AM近かったと思うけど、土曜の夜だからかロビー奥のラウンジはライヴで盛りあがっていた。私達もそこでカプチーノを飲む事に。フランクフルトのカプチーノって、生クリームがのっていてまさに“ウインナーコーヒー”なんだよね。などと、一人でブツブツ言ってるころ、ダンナはステージに行って女性ヴォーカリストの写真をバシバシ撮ってた。部屋に戻って荷物整理をしながら、昨日買ったワインを飲んだ。ダンナが「荷物になるから全部飲んでいいよ」と、うれしいことを言ってくれたのだ。

11月5日(日) 晴れたり曇ったり フランクフルト、そして東京へ

が:チェックアウトが2PMなのでそれまで部屋に。マシセン・ワインとドレスデン・ワインがまだ残ってたので、スナック菓子をつまみにダンナにも少し手伝ってもらって飲みきった。これが朝食代わり。ちょっと、いい気分。喧嘩ばかりの旅だったなーと振り返りながら、寂しい気もした。昼食はドイツ最後にふさわしく、300年前の創業でゲーテも足を運んだという由緒あるお店“ツム・シュトーヒ”へ。ランチ・タイム終了近かったので、ゆっくり食べる事ができなかったのが残念だった。もう飲めないだろうと、カプチーノを飲んだら、やっぱりウインナー・コーヒーがでてきた。みんなイタリアに行った事ないのか!

フランクフルトから成田までの帰国便も、エコノミーの正規格安航空券をマイルでビジネス・クラスにアップグレード。2025発の帰国便だから、ホテルをチェック・アウトしてからの時間のつぶし方をいろいろ考えた。幸いStarwood会員だからか、本来チェック・アウト時間が12AMのところを2PMに無料でレイト・チェックアウトでき、かつ空港ではJALのラウンジが使えるので、それらを最大限利用した。2PMにホテルをチェックアウトし昼飯食って、TAX Refundやら免税品での買い物やら、JALのラウンジでのパッキングしなおしをしてたら、時間が足りないくらいだった。朝、安物だけど気にいって長く使ってたサングラスが壊れたので、荷物が少しでも減っていいやと思っていたが、やたらサングラスの種類が豊富な免税店を見つけてしまい、値段もOAKLEYを見る限り安かったので、DKNYのサングラスを買った。そこで相当時間をつぶしたな。

か:その頃ラウンジで1人酒盛りしてました。ずっとここにいたい。ああーっ!ドイツビールよ、ドイツワインよ、さようなら〜!そう別れを惜しむべく、JALのラウンジに置いてあるビールやワインを全種類飲んだ。思い残す事ナシ。

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レンタカーの凹みの件は、ここで決着つけたかったのでドアにダメージ与えたサインをし、免責には応じられないとハーツに文句言ってみたが、フランクフルトのハーツではクルマを受け取るだけで、後日イタリアからレンタルの請求があるから、イタリア、あるいは日本のハーツに説明してくれと。フランクフルトの担当者は南イタリアでメルセデスに乗るのは危険だと同情してくれた。免責請求が来るか、その際抗議をして認められるか楽しみだ。ヴェネツィアでの駐車違反の切符はフランクフルトのハーツには来ていないようで、何も言われなかった。

出国審査でイタリア入国の形跡がパスポートにないと言われた。だってイタリアではノー・チェックだったもん。そういったら笑ってすぐ通してくれた。また、TAX Refundも思ったとおりいいかげんで、買い物袋をチラッと見せただけ。実際買い物しても袋にいれるだけでホッチキスで閉じられるわけではないから、現地で使い放題。北欧では厳重にホッチキスで袋閉じされたので、アグネタのCDをこっそり取りだして現地で聞いたもんだがなー。「TAX Refundの記念のスタンプ欲しいか」と聞かれ、パスポートに押された。こんなの初めて。

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***ドイツの旅を振り返って***

オーストリアとドイツは同じようにソースがこっていて食事がうまい。ただドイツの食事で大量に良く出てくる酸っぱい野菜には閉口した。それとジャガイモがやたら多く出る。それにしても昼からビール飲んだり贅沢な肉料理。家庭でもこうなのか?

か:酸っぱい野菜(ザウアークラフト)は肉によく合っていて私は好きだ。こってり料理に酸味を合わせるとは生活の知恵ですね。あと、何と言っても景色がいい!北海道を思わせる広大な牧草地や色取り取りの鮮やかな紅葉、移動中に見た景色すべてが忘れられない。

ドイツ人のおとなしいのにはびっくり。みんなレストランでもどこでもえらく静かに話してる。とてもナチス・ドイツから想像できる人間像ではない。イタリアでは何回もデジカメに興味を持たれ、それいくらだと聞かれまくったが、ドイツでは、向こうから声をかけてくることはほとんどなかった。

制限速度を大幅に越えても結局スピード違反で捕まることなし。ドイツではアウトバーンに限らずどこでもみんなゆっくり走る。おらの運転するメルセデスを追い抜いたのはBMW2台だけで、あとはおらのぶっちぎり。

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