桂月岳
けいげつだけ
1,850m

黒岳石室コース


0:00 ロープウエー駅 2:35
1:00 黒岳頂上 1:55
1:10 黒岳石室 1:35
1:25 桂月岳 1:25
桂月岳(左)と黒岳(右)


大雪連峰の北東の端に位置する山で、層雲峡側はスッパリと切れ落ちている。 層雲峡から黒岳を経由して登る一般コースの外、白水川、黒岳沢等のバリエーションルートも ある。 山名は1921年に紀行作家大町桂月がはじめて,この山に登ったことに因る。 層雲峡の名称は、桂月の命名に因るもので、アイヌ語のソウウンベツにちなんで層雲峡と名づけた。 桂月は大正10年(1921) 層雲峡から黒岳、旭岳を経て松山温泉(現天人峡)に下る。同年「中央公論」に、この時の印象を、 「富士山に登って山岳の高さを語れ、大雪山に登って山岳の大きさを語れ」で始まる紀行文を発表し、大雪山を全国に紹介した。


黒岳石室
層雲峡温泉の河畔には大町桂月の文学碑があり
「人若し余に北海道の山水を問はば、第一に大雪山を挙ぐべし。
次に層雲峡を挙ぐべし。
大雪山は頂上広くして、お花畑の多き点に於いて、層雲峡は
了崖の高く且つ奇なる点に於いて、いずれも天下無双也」

と記されている。

黒 岳山頂から石室までは、路の両側に多種の高山植物が咲くなだらかな下りを5分位歩くと 傾斜もきつくなり、石室の赤い屋根が見えてくる。この山はハイマツに覆われた岩山で、石室宿泊者がご来光を迎えによく登られている。