ペテカリ山


1,736m
1/2万5千地形図: 神威岳、ポンヤオロマップ、ピリガイ山

西尾根コース


0:00 ペテカリ山荘 10:00
4:30 1301mコブ 7:00
6:00 頂上 6:00


「遙かに望む痩せ尾根は、朝焼け燃ゆるペテカリに、いざ行こう我が友よ..」と北大山岳部部歌にも歌われているペテカリ山は、 十勝側にA,B,Cの三つのカールを抱える華麗な姿の名峰である。 山名はペテガリ山とも呼ばれているが、 原名の「ペッ・エ・カリ」=(そこで回っている川)からすると、ペテカリ山が適当と思われる。 西尾根登山口にあるペテカリ山荘は新しく建て替えられた。 かっての遠い山ペテカリも今は山荘から西尾根づたいに日帰りが可能となった。

ペテカリ山荘迄の道道静内中札内線(日高横断道路)が95年8月の集中豪雨で土砂崩れなどが発生したあと、 復旧工事のため、全面通行禁止が続いた。この道路が利用出来ない場合、日高側から登る方法としては、 静内町が開催する登山大会に参加する, または、 神威山荘少し手前の分岐で左へ入り776m標高点から派生する沢に入り、 最低鞍部を10分ほどの藪コギで乗越し、ペッピリガイ沢に入り、沢に沿った林道を辿り 4時間前後でペテカリ山荘に至るルート。 または,長い林道を一日かけてペテカリ山荘まで歩く、等が考えられる。


山荘から山頂まで、標高差は1350メートルだが、 西尾根には幾つもの小さなコブのアップダウンがある長丁場。 山荘左手の登山路をゆき、砂防ダムの階段を登って、尾根にとりつき、尾根筋に出ると、アップダウンが始まる。途中、 クマの掘り起こし跡や糞などが見られる。樹林で遮られていた視界も、 1050メートルのコブに着くと、深い谷の対岸に、ドーム型の独特のピークをもつ1839(いっぱーさんきゅう) 峰が見えだしその右手にはヤオロマップ岳も見えてくる。

アップダウンを繰り返して、最後の1301mから下ったコルは平坦地。ここから標高差500メートルの急な登りで頂上到着。

頂上からは、北にルベツネ山、ヤオロマップ岳の右に大きなカムイエクウチカウシ山、さらに北へエサオマントッタベツ岳、札内岳 更に南に目を向けると、中ノ岳、ソエマツ岳、ピリカヌプリ等が見える。