強敵キリハ、現る!

 脚本:三条陸 演出:角銅博之 作画監督:薮本陽輔
★あらすじ

 ひとまず、微笑みの里に落ち着いたタイキたち異邦人。
 シャウトモンは軍団の旗印と名前を決めようと提案します。しかし旗はすぐ決まったのですが、名前がなかなか決まらず…

 やがて突然大地が避け、巨大な筍が乱立してゆきます。そのひとつに巻き込まれ、ゼンジロウが高所に孤立してしまいました。
 なんとか彼を助けようと考えるタイキたちでしたが、そこへ突然ひとりの少年が現れます。
 蒼沼キリハと名乗るその傲岸な少年は、一連の現象がバグラ軍の作戦の影響で引き起こされたものだと語りました。

 八方塞がりのままバグラ軍の攻撃を食らい、潰滅の憂き目に遭うか、自分の片腕になって切り抜けるか選択を迫るキリハ。
 不遜な態度に腹を立てて突っかかるシャウトモンたちですが、キリハのデジモンたちの前に軽くあしらわれるばかり。
 タイキは逸るシャウトモンを諌め、目の前の事態の対処を優先。キリハの軍門へ下ることも拒否します。
 この選択を嘲笑するキリハは、高見の見物を決め込むのでした。

 間もなくキリハの言葉通り、バグラ軍が襲撃をかけてきます。
 バグラ軍三元士のひとり、タクティモンに最後のチャンスを与えられたマッドレオモンも現れました。
 マッドレオモンは部下を吸収し、ファイナルモードとなって襲いかかってきます。
 前以上のパワーと地の利を生かした俊敏にシャウトモンX2でさえ翻弄され、絶体絶命のピンチ。

 そこへ事態を見かねて手助けに来たキュートモンと、それを守りに追いかけてきたドルルモンが加わります。
 辛うじて互角へ持ち込んだところで、いまだ宙吊りのゼンジロウから俯瞰の情報を得たタイキは一計を考案。
 スターモンたちをデジクロスさせ、ゼンジロウにある場所を狙い撃ちしてもらいます。
 その場所とは、地下で巨大筍を刺激していたドリモゲモン。策が功を奏し、筍が次々と大地へ沈んでゆきます。

 後のないマッドレオモンは自らの中に溜め込んだエネルギーを爆発させ、相打ちを狙おうとしますが、
 ドルルモンの出現に既視感と確信を得たタイキがデジクロスを発動。シャウトモンX3が爆誕を果たしました。
 マッドレオモンを圧倒し、空中で爆発させるシャウトモンX3。その後には謎の結晶が…

 バグラ軍やキリハの戦いに「心」を感じなかったタイキ。
 せめて自分たちだけは絆を大切にしようと、軍団名を「クロスハート」と定めるのでした。
 そのとき、謎の少女──ネネが現れます。彼女の語る「コードクラウン」の秘密とは?



★全体印象

 3話です。「強敵」は「ライバル」と読みます。
 演出に角銅博之氏が復帰。フロンティア以来ですね。

 1話・2話と違い、キャラごとの細かい描写よりもバトルを重視した流れです。上の通り、かなりの詰め込みよう。
 鬼太郎における妖怪城や初代ドラキュラ伯爵の回を思い出します。
 
 しかし事実上、タイキとシャウトモンの描写さえ押さえられていれば良い内容なので大きな問題はありません。
 ドルルモンの参戦がかなり強引なのは気になりますが、2話の前フリとキュートモンの存在が緩和していました。
 なんでしょう、3話までにX3までは出さなきゃいけないことになってたんでしょうか。
 キリハに関しては後述。

 今回でタクティモンもその姿を露にしました。三元士+殺し屋バールモンという構成で実質は四天王。
 一方ではマッドレオモンがあっさりと退場。次回以降の中ボスはしばらくネプトゥーンモンになってゆきそうです。
 なんか最初っから飛ばしまくってますね。

 ここまでの流れと次回予告を見てつくづく思ったのは、過去の常識が通用しないという事実です。
 デジモンという膨大なキャラ資産を活かし、とにかくガンガン出しまくって戦わせるぜという攻めの方針が窺えますね。
 今回みたいな展開、過去のシリーズだったら絶対に10話はかけていたでしょう。
 原型の設定をよく遵守したストーリー重視の内容ではなく、完全にバトル重視です。だからウォーズとつけているわけで。
 4話でネプトゥーンモンなんて大物が、しかも中ボスで出る時点でそのへんが窺い知れるでしょう。

 成功するかどうかはともかく、明らかに新規ファンの獲得を狙っているということです。
 我々のような古参ファンはさっさと視聴を止めるか、どこまでも食らいついてゆくか瀬戸際に立たされているのでしょう。
 私はせっかくだから後者を選ぶぜ。

 なおスタッフ人数はあまり減ってないんですが、何故か作画が目に見えてダウンしました。
 このバラつき感こそデジモンアニメの醍醐味でもあるわけで、そのへんはあんまり変わってませんね。
 
 
 
 
★OP

 どうやら馴染んできました。慣れるとこれはこれでいい感じです。
 冒頭のセリフはどうやら複数人でやることもあるみたいですね。映像も毎回変わる感じです。
 カメモンがフィーチャーされがちなのは何故だ。
 
 
 
 
★各キャラ&みどころ

・タイキ
 
 どうやら私が思っていた以上に頭脳派+冷静タイプの主人公みたいですね。指揮官だから当然かもしれませんが。
 加えて咄嗟の判断力と決断力、他人をおだてて動かす手腕にも優れており、早くも名前通りの活躍を始めていますね。
 同様の素質はVテイマー版太一も備えてましたが、彼の場合はそれが複数に及んでいるというわけだ。

 またキリハを真っ向から否定しつつも、今は本気でやり合う気はないと見抜いて優先順位を履き違えなかったり、
 物事を大局的に見る目にもすぐれています。何か、すでに器の差を見せつけているような……
 まあだからこそ、キリハが目をつけたのかもしれんのですが。脅威になる前に取り込んどこうという肚だったのかも。

 複数の仲間を頼りに連携して闘いを挑む図式は、むしろゲゲゲの鬼太郎に近い立場です。
 三条氏的に、鬼太郎を書いていたときの経験が活かされてると言えるかもしれませんね。そういえば声も鬼太郎だ。
 
 
・シャウトモン
 
 1話、2話と目立ちまくってたので、さすがに少し押さえた描写です。
 キリハに挑発されていちいち激昂するなど、むらっ気の多さがタイキと好対照でした。
 あの旗印から考えて、デザインセンスはありそうですね。自分で考えたわけじゃないのかもしれないけど。
 
 
・アカリ
 
 今回はちょっと引っ込んだ立場。
 そんな中、タイキに手伝ってくれと言われたときの「私もやんの!?」なセリフから不慣れ感が見えます。
 まだ自分の立ち位置ってものがイマイチ掴めてない感じですね。
 
 
・ゼンジロウ
 
 ケガの功名とはいえ、初めて勝利に貢献しました。
 タイキの度胸と判断力に認識を改めたのか、構えたようなフルネーム呼びはやめて「タイキ」と呼び始めてます。
 これがタイキとの距離を縮めると同時に、彼の中で何かを変える端緒になってゆくのでしょう。
 うーむ。意外とアカリより伸びが早いかもしれません。男の子ですし。

 ところで彼的には、アカリよりネネのほうが好みみたいですね。
 
 
・バリスタモン
 
 バトル以外で喋ったのを初めて見た気がします。
 何を考えてるのかあいかわらずよくわかりませんが、少なくとも信頼できるヤツなのはこれまでの流れで確かですね。
 
 
・スターモン&ピックモンズ
 
 前回のパチンコ紐といい今回のゼンジロウサイズな剣といい、細かいところで大活躍してます。
 セリフ的に重要なことを言ったりする役じゃないんですが、痒いところに手が届く感じで今後も出番が多そうですね。
 
 
・ドルルモン
 
 ドサクサにまぎれて爆弾発言をかました方。
 しかしおかげで、一言で参戦理由を説明することに成功しています。じゃあしょうがない。

 バトルではかなりの戦闘力を発揮。シャウトモンX2が押されたマッドレオモンファイナルモード相手に善戦してます。
 X3以降の下半身まるまるを形成するだけあり、単体でX2に匹敵する能力を持っているのかもしれませんね。
 技はドリル、ドリル、そしてまたドリルの嵐。飛ばすわ廻すわ自分も回るわで、クールな割に大道芸人みたいでした。

 戦いのあと、またキュートモンと一緒に去っていってしまいます。
 美味しいところで現れて、勝利の一翼と切り札を担う役になるようですね。
 
 
・キュートモン
 
 顔見知りのよしみもあってか、微笑みの里に馳せ参じてきました。いや、さほど何もしてないんですけどね。
 しかし彼(?)の登場がドルルモンを呼び寄せX3に繋がったことを考えると、なにげに重要だったりします。
 問題は、本人がその重要性をイマイチ認識してなさそうなところですが…

 悲しいことは嫌いだと語るところから、故郷はもう全滅してるのかもしれません。
 だから、同じように危機に瀕したコミュニティを見ると「放っておけない」のでしょうか。
 
 
・シャウトモンX2
 
 出た次の回で大苦戦してました。君らはヤタガラモンか。でなきゃアクィラモンか。
 しかし、これは超本気モードの中ボスが相手だったのでやむを得ないところかもしれません。
 X3は当面の切り札にしておいてそのへんの敵ならX2で充分、という展開がしばらく続きそうです。
 
 
・シャウトモンX3
 
 早くも登場。ほとんど完成形に近い姿です。
 X2に比べてもパワー、スピード共に飛躍的な上昇を遂げており、マッドレオモンを完全に圧倒していました。
 しかしその強力さゆえ、しばらくの間はここ一番でしか登場しないのでしょう。
 X4になるのはおそらくキリハとの対決か、別のもっと強いボスとの戦いにおいてでしょうね。

 今回披露した必殺技は「ビクトライズブーメラン」。
 ぶっちゃけて言えば、グレートブーメランです。さすがスーパーロボットもどき。
 ブーメランがモロにシャウトモンの頭の一部なところからみて、完全に一体化しているようですね。
 
 
・他の味方デジモンたち
 
 思った通り、ジジモンが代表として不可欠な人員になりつつありますね。
 問題は、今後もレギュラーとして留まり続けるのかどうかですが……どうなることでしょう。
 リリモンはなんか完全に単なる踊り上手な町娘ですね。とか言ってデジクロスに参加したら嬉しいけど。
 
 
・マッドレオモン
 
 気の短いタクティモンに最後通牒を突きつけられ、不退転の覚悟で最後の戦いを挑んできました。
 しかしX2を圧倒したまではいいんですが、イレギュラーであるドルルモンに翻弄されて膠着状態に持ち込まれ、
 その間に戦況を引っくり返されて、驚いてる間にX3が出てきてコテンパンにやられてしまいました。
 あげく、キリハに出番と存在感を食われたというあまりにも悲惨な末路です。第一ボスの扱いなんてこんなもんさ…

 悪のレオモンというインパクトといい、人間を過剰に見下し、ゆえに足元を掬われる自信家な性格といい、
 3つもモードを持っているところといい、やっぱり死ぬところといい、短い出番でなかなかの存在感でした。
 願わくば、次は正義のレオモンとして生まれてきてほしいものです。合掌。

 ところで、どうやら体内に「コードクラウン」を持っていたようですね。ゾーンの支配者の証という噂。
 自前であらゆるものを取り込むあの能力は、もしかしてこのコード由来なのでしょうか。
 今後はこの「コードクラウン」を集めることも目標になりそうです。
 
 
・マッドレオモンファイナルモード
 
 マッドレオモンが部下や周囲のデータを取り込み、超パワーアップした姿。
 巨大化のうえ色も赤く変わってます。ダイレクトに自爆状態へ持ってゆけるので、メルトダウン状態かもしれません。
 マッドレオモン自身にとっても、命を削る最後の手段なのでしょう。これもコードクラウンゆえですかね。

 その体躯は他のモード同様通常の何倍にもなっており、姿勢もさらに前傾となってほぼ四つ足を取る場面もあります。
 前のモードを上回るパワーと巨体をものともしない俊敏性、柔軟な身のこなしによりシャウトモンX2を圧倒しました。
 しかしシャウトモンX3が出ると自爆状態に入っていたことが仇となり、文字通り手も足も出ないままフルボッコにされ
 空中で爆破されるという、いろいろ裏目に出た最期を迎えています。
 
 
・バグラ軍のみなさん
 
 おなじみのプテラノモンを初め、地上部隊としてハヌモンが登場。
 しかしシャウトモンらの相手ではなく、プテラノモンに至っては爆撃しかしてないうちにマッドレオモンに吸収されます。
 こんなんじゃ、タイキがデジクロスというものの意味を考えるようになるわけだ。

 なお地面の下で筍の活断層を刺激していたのはドリモグモンですが、これはドリモゲモンの間違い。
 スタッフも久し振りでいろいろ忘れてるみたいです。ホンの人も初参加だし。
 
 
・三元士
 
 バグラ軍最高幹部である三人。一部を除いて正式に顔出ししました。
 戦術を重視するタクティモン、見るからに力を重視してそうなブラストモン、そして謀略など絡め手全般が得意そうな
 リリスモンがその内訳です。単独で動くバールモンも入れた四人、そして大将であるバグラモンがバグラ軍のボス達です。
 バールモンは客人ということなので、かのキルバーンのように本当は別の何者かに仕えているのかもしれません。

 このうち既存デジモンは言わずと知れた七大魔王のひとり、リリスモンだけですが、アニメ初登場なので
 実質的には新規デジモンに近い扱いを受けると思われます。なんか、意外にファンキーな性格みたいですが。
 
 
・キリハ
 
 今回いちばん喋ってる印象を受けた人。意外と饒舌です。

 考え方ややり方は、ある意味すごくストレートですね。
 自身の流儀を隠さない。力こそ全てを体現して憚らない。阿漕をやっていると自覚した上で行動しているのです。
 傲慢きわまりないのは確かですが、狡さはあんまり感じません。何事も正面突破しそうな。
 それだけ自分と、配下の力に自信があるのでしょう。タイキが王道なら、彼は覇道を行くタイプですかね。

 それにしても、正気でありながらこれだけ悪を標榜している人物はライバルの立場としちゃ珍しいですね。
 人間で完全な悪人というと倉田を思い出しますがライバルじゃないし、さすがにアレほどの悪臭は感じません。
 少なくとも、その言動と行動に偽りがなかったことだけは確かですし。

 それに忘れてはいけないのは彼だけじゃなく、配下のデジモンたちも望んでその覇道に参加していることです。
 ここが歴代の人間悪役と決定的に違うところでしょう。少なくともアニメにこんな人間は出たことがありません。
 僅かにVテイマーのネオが当て嵌まるぐらいでしょうか。

 タイキに関しては一貫して評価しており、ネネにも残念だが「まだ」弱いと言っていました。
 何か強烈に光るものを感じたのでしょうね。そして、その勘はおそらく的中することになります。
 「デジモンが悪い」という見立ては力が全てと考える彼らしさでもあり、その限界でもあるのでしょう。
 予測を越え、窮地を切り抜けたクロスハートの姿そのものが証左です。

 声は草尾氏が意識して感情を抑えた演技をしており、冷徹な印象を受けました。
 ネネには少し柔らかかったので、女にはちょっと優しいのかもしれません。ちょうどヒュンケルのように。
 
 
・メイルバードラモン
 
 キリハが呼び出した双璧の片割れ。タイキが自分以外のクロスローダーでのリロードを最初に見たデジモンです。
 パートナー同様の傲岸不遜な性格で、シャウトモンたちはおろか味方のデジモンさえ顧みません。
 互いを補い合う絆ではなく、強さこそ全てと考えるゆえでしょう。自分が強いという確信があるからこそ、
 あそこまで傍若無人なのだと思います。なるほど「似た者同士」だ。

 彼もバッチリ喋ります。しかもこれまた思ってた以上に饒舌。
 グレイモンには一目も二目も置いているようで、出した日にはタイキたちを全滅してしまうぞと吹いていました。
 ここからも、完全に手を抜いて戦っていたことがわかります。
 
 
・ゴーレモン
 
 キリハが2度目に呼び出したデジモン。どうやら、何体も仕舞っておけるようですね。大怪獣バトルみたい。
 メイルバードラモンとデジクロスし、その尾にハンマーを形成してシャウトモンらを吹っ飛ばしていました。
 その後は用済みとばかりに、メイルバードラモンに蹴られてます。その後どうなったかは不明。

 この場面は、タイキとキリハの軍団が相容れないことを示すベタながら重要なシーンでした。
 
 
・ネネ
 
 相変わらずの神出鬼没。配下のデジモンがなぜか見当たらないのもちょっと気になります。
 主人公らが知らないいろんなことを知ってるので、時折ああしてアドバイザー役をしそうですね。
 ほのめかす程度の情報しかくれないと思いますけど。



★名(迷)セリフ
 
 
「拘りがねぇなあ、お前〜。シンボルなんだぞ、シンボル! …ま、いっか」(シャウトモン)

 チームのシンボルを決める場面で、生返事なタイキに。どっちもどっち。
 
 
「そもそもチミが異世界のものを簡単にさわるから、オレたちまで巻き込まれたんだぞー!?」(ゼンジロウ)

 あー、うん……やっぱ憶えてるよね、それ……
 ようやく余裕が出てきたな、と思わされるリアクションでした。
 このあとのアカリのセリフもそうですが、今のところは色々と変態スペックなタイキに
 常識的立場からツッコミを入れる立場ですね、二人とも。
 
 
「私の好きな言葉を知っているよな、マッドレオモン…!」(タクティモン)

 大魔王様のお言葉はすべてに優先す……じゃない、「パーフェクト」ですね。
 そんなタクティモンは文字通りの完璧主義者ゆえ、通常は部下に1度の失敗しか許さないようです。
 マッドレオモンに3度目のチャンスを与えたのは多少のよしみもあるでしょうが、他に適当な者がいなかったからでしょう。
 ペナルティがあんまり苛烈だと、人材が枯渇するんですけどね。
 
 
「助けはいらないよ! お前は人を助ける人間に見えない」(タイキ)

 近寄りたくねーとか黒いものが感じられるとか、よく考えると初対面の人に散々なことを言ってますがどう見ても真っ黒です。
 キリハもキリハでそれを受け流して、むしろますますタイキに関心を寄せていたりするんですけどね。
 アカリを完全無視してタイキしか見てないなど、いろいろアレな演出もあります。
 
 
「泣きつきたくなったら悲鳴を上げろ。せいぜい大きい声でな…!」(キリハ)

 まさにタイキと対照的な考えが見えるセリフです。
 彼が誰かを助けるのは、そいつが自分に屈服した時だけ。従いますから助けてくださいと懇願されたときだけなのでしょう。
 それまではどんなひどい目に遭おうと「放っておく」のですね。少なくとも今は。
 
 
「強い男の子を見るのが好きなの」(ネネ)

 このはぐらかすような物言い。若年にしていろいろ手玉に取ってそうです。
 タイキについてはキリハ以上に買っているところがあるようで、逆転の可能性を期待していました。
 
 
「オレのキュートモンを怪我させたら、誰でもただではすまさねぇぞ!」(ドルルモン)

 いきなり爆弾発言。お、お前らそういう……? それとも言葉のアヤですか?
 しかし護るべきものというわかりやすい一線があるのなら、突然の参戦理由としては妥当ですね。強引だけど。

 
「江東区最強の剣士なんだろ? オレに強いところを見せてくれ!」(タイキ)

 筍の活断層を刺激している根源をゼンジロウに狙わせた時のセリフです。
 よーく考えてみたら、これゼンジロウがやる必要あんのか? と思えてくるんですが…
 でもスターソードは自力じゃ誰かの手に収まるまでしか飛べないのかもしれないし、以後に単独で飛んだことはありません。
 少なくとも、勝利に貢献したことでゼンジロウが自信をつけたのは確かです。
 
 
「やれやれ…チミの脳天気は突き抜けてるなぁ。負けたよ……タイキ」(ゼンジロウ)

 タイキが褒めてるのはゼンジロウですが、彼のほうは誇るよりもタイキの大きさに感じ入ったようでした。
 これで肩肘を張るのをやめたわけですから、彼の第一歩といえます。
 
 
「あのキリハのデジモンのデジクロスには…なんだか心が感じられなかった。
 オレたちだけは、いつでも心を合わせていきたいなって思って」(タイキ)


 この戦乱の世をただ制すのではなく、心をもってあたる。クロスハートとは、そんな考えがこめられた名前なのですね。
 そのキッカケとなったのは、皮肉にも彼を配下にしようとしたキリハの行動だったわけです。

 

★次回予告

 海のデジモンが大量登場ですね。
 確認しただけでプカモン、既に出ているカメモン、ハンギョモン、ボスであるネプトゥーンモン、オクタモン、シャコモン、
 ギザモン、アーケロモンがいます。アノマロカリモンやマンタレイモンなんかも普通に出そうですね。
 そういえば、X2が持ってるあの斧は誰とのデジクロスなんでしょう?

 しかし、ネプトゥーンモンってあんなに凶悪な顔だったかな。