CからFの作曲家 |
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シャブリエ 狂詩曲「スペイン」 アンセルメ指揮 スイス・ロマンド管弦楽団
デュトワ指揮 モントリオール交響楽団
フランスの作曲家エマヌエル・シャブリエ(ちょっとちがう?)がスペインの民謡をもとに作曲した、わずか6分半ほどの元気でたのしい小品です。8分の3拍子の速いテンポの曲で、なん拍目かわかんなくなったりしますがまぁそういう細かいことは気にせずたのしく聴けばよいでしょう。演奏をする方はたいへん?かな?
この曲は、聴きやすいメロディとゆうえんちのような色彩感がうれしいですね。作曲者のシャブリエはこのへんの曲をピアノでガンガン弾きまくり、ピアノの弦をぶっちんぶっちん切っていたというような逸話があります。現代に生まれていたらロッケンローラーだったかも??
デュトワ/モントリオールの演奏はこの曲の色彩感、リズム感がよくでていてたのしい演奏です。フランスのたのしい曲集にはいっていて、他にもデュカスの「魔法使いの弟子」とか、イベールの「ディヴェルティメント」(打ちにくい)などがはいっていてお買い得です。アンセルメ盤はいろんなカップリングで出ていたと思いますが、こちらは、録音こそデュトワ盤には負けますが、なんともいえないしゃれたフランス風のあじわいがそこここにきこえて、どちらか選べと言われると迷ってしまいますね。
ドヴォルザーク 交響曲第8番 ト長調 セル指揮 クリーヴランド管弦楽団
ドホナーニ指揮 クリーヴランド管弦楽団
クーベリック指揮 ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
ずいぶん並べてしまいましたが...。
まあ、いまさらというお方も多いでしょうが、「新世界より」に比べるとやっぱり知名度が低いのがあたしゃふびんでふびんで...(泣)。
「新世界より」に勝るとも劣らない魅力をもった曲ですしねぇ。ゼヒ聴いてほしいものです。
この曲を書く前にドヴォルザークは「鳥の交響曲をかこうと思っているんだよね。」とゆーてはったらしい。ジッサイにこの曲のいろんなところに小鳥のさえずるような音型がきかれます。のですね。
第1楽章はいかにもドヴォルザークらしい美しい「歌」で始まります。「ずるーい!!」という感じ。さっそく小鳥のウタのような旋律が出て、わきあがるようにアレグロ・コン・ブリオに入っていきます。とちゅうテンポが変わったりしますが、だいたい、いきいきとした音楽です。晴れた日の森のおさんぽ。といった感じか?よくわからんけど。(スメタナの「わが祖国」の4曲めとちょっと似たフンイキですね。)
第2楽章は「自然のアルバム」みたいな(どんなんやね?)ここにも鳥の歌のような音型があらわれたりします。ゆったりとした楽章。月並みな表現ではあるけども、「ボヘミアの自然をほーふつとさせたりする」のでした。
第3楽章はもうメロメロのワルツ。哀愁をおびたメロディで攻めてきます。これを聴くとやっぱしすんぐぉいメロディメーカーだなぁ。と思ってしまうのです。完敗です。(なにが?)中間部のいくらかひなびた舞曲風の部分もしみぢみこころくすぐられます。
第4楽章は素朴ながら美しいメロディによる変奏曲。激しい感情をみせたかと思うと、たそがれを思わせる表情を見せたり。まんなかへんにでてくるアヤシゲなメロディもいいっす。全体にきいていてしみじみシアワセな曲だと思います。
ドヴォルザークの交響曲はときどきべたべたに甘くされてしまうことがありますが、ドホナーニの演奏は過度にならないロマンティシズムがいいです。響きと旋律を楽しみながらゆっくり聴ける感じです。クーベリックのはけっこうアツイ演奏できびきびやっています。そのぶんドホナーニのような「ヒタる」感じはありませんが、よく歌っていてまたこざっぱりしていてこれはこれでいいです。おしょうゆ味です。(??)
セルのは録音のせいかちょっとシブい感じがします。ロマンティックだし、充分いい演奏なのですが。この演奏の面白いのは、この演奏で聴くと、なーんとなくブラームスの影がみえるぞー。というところ。そこがまた良い。のです。
ドホナーニ盤をひさしくよくきいていたのですが、どうもバティス盤を聴いてから迫力不足を感じて...最近はクーベリックのようなののほうが良くなってきました。
ドヴォルザーク 交響曲第9番 ホ短調 「新世界より」 ライナー指揮 シカゴ交響楽団
カラヤン指揮 ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
この曲をきいてクラシックを聴き始めたかたって多いのでしょうね。ちなみにわたしは「モルダウ」でした。
やっぱりでも聴きこんでいる曲だけにいろいろ注文がつきますよねぇ。いま気に入っているのがライナーの演奏です。骨太な「新世界」ですが、ロマンティックにべたべたやるばっかりが能じゃないですよねぇ。もちろん第2楽章なんかはちゃんとそれなりです。テンポは速いけれどもけっして味わいはおちていないってゆーか。絶対音楽に引きつけた解釈で、全体的にはテンポをあまりいじらずにがしがしいきます。録音が古いのがちょっと難かな。ちょっと傾向は違うけれども、もうすこし録音のいいものを選ぶとすると、カラヤンの77年の録音。スコアの読みがスルドイ。晩年のウイーンフィルとの演奏はなぜかものすごく甘くなっていまして、がっかりでした。ベルリンフィルとの演奏は、きっちりして、しかも力強い。第4楽章の最後のほうなど、そんなに鳴らす必要はないであろう?と思うのですが、ベルリンフィルの威力を見事に発揮している部分でもあると思います。オーケストラの音も、あの頃のベルリンフィル独特の、ちょっとキツイ響きを持っていますね。
この曲は音色がけっこう大事だとおもっていて、第1楽章第1主題のホルンが軽かったりするともうヤんなっちゃいます。あと、いま挙げた演奏に共通していえることは、1,2楽章ともにテンポがはやめ。2楽章のあのよく知った耳になじみやすい旋律をゆっくりじっくり何回も聴くのはちょっとナンギやしねぇ。
この曲は、ピアノの連弾用に書かれた曲ですもともと。ですが、オーケストラ編曲版もじつに美しく典雅なフンイキでいいです。いかにもフランス風で。フォーレ、だけども、「ペレアスとメリザンド」のようなほの暗い感じは無く、柔らかいやさしい感じの曲です。1曲目以外は全部3拍子だったりする。
1曲目の「子守唄」はなんかNHKのFMクラシック番組のテーマ曲に使われていました。アルペジオの上でフルートが美しい歌をうたう。2曲目は、3/4拍子の活発な曲。「ミャウー」っていう題名がついていますが、猫じゃないそうです。3曲目は「ドリーのお庭」ゆったりした曲。4曲目は「キティ・ワルツ」ゆったりとした上品なワルツ。「キティ」だし、曲調から想像しちゃうんだけど、これも猫じゃないって。5曲目「かわいらしさ」すごくゆっくりした優しい音楽。中間部でちょっとワルツ風になるあたりがどことなく憂いがあっていいっす。終曲は「スペイン風の踊り」。この曲だけ華やかなスペイン風の舞曲になります。
小沢征爾っていう指揮者はワタシはニガテですが、このCDではボストン響とじつにうつくしい響きをつくりだしていてだつぼーです。ぐうのねもでません。フォーレってゆーひとは、和音のつかいかたなんかが絶妙で、またメロディもじつにうつくしい。この組曲は、終曲を除いては全体にあまりさわがしくなく、いかにもフォーレといった美しさと典雅さをもっています。(まあ終曲もピアノ連弾版だと近いものはあるんだけど。)ラボーのオーケストラ編曲でピアノの原曲とはまたちがったフンイキがでているとおもうのです。ちょっと思い入れのある曲のせいかもしれませんが、なんだかナツカシい気持ちなくして聴けない曲でもありますって何があったんだ!?