人間の体は順応性が非常に高いものです。例えば奥歯が1本失われていたり、噛むと痛い場合でも他の部分を使ってお食事する事はできるでしょう。
しかし、歩くときに左右の手を振り、左右の足が交互に出るように身体は常に前後左右のバランスを取っています。お口も同じで、歯がなくなったり、歯軋り等で歯がすり減ることによってバランスが崩れると使う筋肉や顎の位置など少しずつ長い時間をかけて狂ってきて負担が集中する部分が出てきます。
昔より出っ歯になってきたとか、首や肩のこりがひどくなってきたなどはお口のバランスに起因している可能性もあります。バランスよく噛めると歯1本にかかる負担が適正に分散され、結果歯の寿命を延ばすことになります。
また歯だけでなくバランスよくしっかり噛めることで脳への血流量を増加させたり、体の筋肉量の維持につながり老化防止の手助けとなります。ですので単に噛めるのではなく、お口も身体も長持ちさせるために「バランスよく噛めること」を目標においています。
<食の安全>色々な事件などもあり話題になった言葉です。無農薬野菜などお口に入れるものの安全に関心が高まっており、気を使われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?もちろん大切なことだとは思いますが、お口の中から膿が出るような状態であったらどうでしょう?
膿の中にはもの凄い量の悪い細菌がうじゃうじゃしていますが、それを飲み続けているのです。果たして身体に良いでしょうか?お口の中では骨を溶かし歯をぐらぐらにする・歯茎を減らししみるようになる・口臭がするなどの原因となり、身体全体では糖尿病・高血糖・動脈硬化・心臓病・低体重出産のリスクを高めることがわかっています。
これ以外でも様々な悪影響を起こすといわれておりますので、歯だけでなく身体全体を守るためにも「清潔なお口を保つこと」が重要と考えております。