エンジン形式記号の読み方

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2T−Gとか4A−GEとか普通に言っていますが、2T-Gの2やTやGって?4A-Gの4とかAとかGEって?

つけ方にはある法則性があります。

個人的区別を付けるなら、大分類・中分類・小分類と区別します。つまり↓となります。

中分類 大分類   小分類
-
4 - GE

 

大分類ですが、一番最初の2とか4は、おいといて・・・数字の次に来るTやA。

これはT型系列のエンジンかA型系列かを表しています。T型エンジンがベースなのかA型エンジンがベースなのかって事です。

 

中分類ですが、一番最初の2とか4ですね。

これは先の系列エンジンの何番目に開発されたかを表しています。

2T-GだったらT型エンジンの2番目に開発されたエンジン、4A-GだったらA型エンジンの4番目に開発されたエンジンと言う事です。

 

小分類ですが、2T-GのGや4A-GのGですね。

Gとは、スポーツエンジンということを表しています。

 

小分類をもうちょっと詳しく見てみましょうか。

例としてAE111の4A-Gは4A-GEが正式な名称です。

EはEFI装備。つまりインジェクター付きエンジンというわけです。

4A-GEは「A型エンジン系列の4番目に開発された、インジェクター付きスポーツエンジンである」という説明が出来ます。

小分類でも以下のように区別(独自呼称)できます。トヨタ内ではもっと正式な呼び方があると思います。

 

中分類

大分類

 

小分類

第一列 第二列 第三列 第四列 第五列
-        
4 -  
5 -    
4 -    

※2T-GはTE27。4A-GELUはAE82(カローラFX)。5A-FHEはAE91後期。4A-GZEはAE92・101のGT-Z。

 

 

第一列:エンジンタイプ

スポーツエンジン

ハイメカツインカム

無印

ノーマルタイプ

 

第二列:過給器の有無、ハイメカツインカムのスポーツ版

 

スーパーチャージャー仕様

ターボ仕様

ハイメカツインカムのスポーツ版

無印

通常のNAエンジン

第三列:燃料供給装置のタイプ

EFI仕様(インジェクション仕様)

無印

キャブレター

第四列:エンジン設置タイプ

横置き

第五列:昭和51年排ガス規制

対応済み

 

上記の表を踏まえると初期の2T-GはEFIでなくソレックスキャブレターで、昭和51年以前だったので2T-GでOKですが、最終の2T-GはEFI装備の昭和51年排ガス規制対応なので2T-GEUと呼びます。

AE85の3A-Uに至っては第一列から第四列までぶっこ抜きです。

 

しかし今では第四列と第五列は使いません。

第四列があったのはFF車とFR車が混在していた過渡期のもので、FF車である初代カローラFX(AE82)とFR車であるAE86。どちらも4A-G搭載してますが、どちらも同時期に発売していたので横置き(FF)と縦置き(FR)の4A-Gを区別するために呼んでいたものです。

AE92以降はFRとの混在もないため第四列はメーカーとして使っていません。カタログやTRD発行のレビン/トレノ・バイブルを参照すると、その様がよく分かります。

第五列はS60年代ぐらいなら昭和51年排ガス規制対応直後のエンジンがあったのでそう表記しますが、平成になる頃にもなって「昭和51年排ガス規制対応」と謳うのも変な話で、当たり前過ぎるので第五列は今では使わなくなっています。そこら辺の移り変わりがAE86からAE92に変わる際にも見られます。

なので「4A-GELU」という呼び方はAE82やAW11等に使われましたが、レビトレには存在しないのです。

同じくAE86の4A-Gは正しくは4A-GEU。

レビン・トレノにおいてAE92以降のFRが混在しないFF車の4A-G(Z)は押並べて4A-G(Z)Eと呼んでいます。


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