車弄りを始める前に
車を弄るという事は、何かしらの予備知識が絶対必要です。情報収集は本や、人から聞いた話、ネットなどで仕入れることは出来ます。
が、最近はネットだけで済まそうとしている人が実に多いこと。ハッキリ言って糖尿検査に引っ掛かるぐらい甘い、甘すぎです。そんなんじゃロクに身に付かないし、応用が利かないでしょう。
車様を弄って差し上げるに当たって、それはいくらなんでも無礼です。最低限の礼儀は身に付けておくものです。
んじゃぁ、どうするか?本を買うんです。自分で身に付ける技術に”投資”ぐらい出来ないような心構えでは車弄りはやめておきましょう。視野が狭すぎです。
本といっても分厚い専門書は要りません。よく事あるごとに出てくる「オートメカニック」誌を読めば、大抵の作業の流れは把握できます。
もはやオートメカニックはバイブルですね。
ちなみに上の三冊のサブタイで私が何を言おうとしているのか判った人は、いいセンス(?)しています。
メンテナンス入門では揃えるべき工具や、取っ付き易いメンテを紹介し、オイル/フルード交換ガイドでは一番手っ取り早いメンテであって、車に一番親しみやすい基本中の基本である各種オイル交換のノウハウを、修理中に行き止まった時のQ&Aでは、作業進行中にありがちな失敗からのリカバリーや予防策を学べます。
しかし、上記の本は過去のものですがオートメカニックでは内容的に似たようなものを毎年更新しつつ出版してくれる事にあります。
時事性の強い記事は、繰り返し載りませんが基本的なものは繰り返し掲載するので、一度数年間、特に最初の1年間ぐらいは毎月熟読すると吉です。
さらにオートメカニックのいい所は臨時号として、特集号を出版してくれるところです。
紙面の都合で載せられなかった記事や、より特化した特集などが盛りだくさんで、参考になります。
メカニズム辞典などは、車がどうして動くのかが判りますので非常に重宝します。
こういった基本的な事を無視すると、車に対しての視野が狭くなり、自分で問題解決や、自身で作業が実行可能か不可能かの判断すら出来ないようになってしまします。
車の基本的な構造が判らないと、メンテの事前シミュレーションすら出来ませんからね。シミュレーションが出来るか出来ないかで、レベルが分かってしまいます。
そういった基本的な知識を身に付けてから上の写真のような本を読むと良いでしょう。でないと本当に言いたかったことが判らずじまいになってしまい、うわべだけの知識に成り下がってしまいます。
まだ、そういった本が難しいと思うなら、上の写真のような、もっと簡単な本を読むと良いでしょう。一つの入門書だけでなく複数持つようにしましょう。それぞれの本の言い方が違っていたり時代の移り変わりが見えるので勉強になります。
さて、オートメカニックを読んでも充分記事の内容が判るようになったら、整備書やパーツリストの出番です。
逆を言えば、オートメカニックに書いてあることが理解できなければ、整備書は何の意味も持ちません。
なぜなら、整備書は車の整備の事が通り一遍判っている人向けに書かれているので、一々詳細には解説してません。ですから用語もそうですが、整備書に書かれていることを理解し、実行できるようになれば中級者だと思います。
判っている人がだけが読むことを許される本。それが整備書です。
さて、こういった本はどこで入手するか。
オートメカニックは月刊ですので今から揃えていくのもいいですし、古本屋巡りしてさがすか、オークションで入手するかでもいいでしょう。
但し、パーツリストと整備書だけは普通の本屋では扱っていません。トヨタ部品共販店で買うのが一番です。
整備書は高価で、もはやレビトレシリーズのは売ってないかもしれません。さて、どうするか。
ネット通販、オークションやそれ専門の本屋で古本を探すことになります。
うちのリンクにもありますがリンドバーグさんならそういった本を扱っています。
さて、なぜメンテの教科書にオートメカニックを挙げたか。
レビン・トレノの整備が載ってないのに薦めるんだと思った人、います?
居たら、それはちょっと恥ずかしいです。
車は、車種固有の整備法が少なからずありますが、重要なのはそういった事ではありません。
車種が違っても、基本は不変。車種固有の整備は言わば応用です。
基本を無視し応用を追及するのは間違いの元ですし、そのことしか出来なくなるのでよく注意しましょう。
整備書を自在に使いこなすことが出来れば、後は自分で道を切り開いていくだけです。がんばって我が道を進みましょう。