エンジンオイルの交換 (オイルフィルター交換含む)
オイル交換の交換時期は、通常5000km毎に交換でよいですが、高回転まで使う人は2〜3000km毎が望ましいです。
オイルフィルターはオイル交換2回に1回の割合で交換しましょう。オイル交換を怠ると、エンジン不調の原因や寿命を早めてしまいます。 またロータリー車でも数回にわたっての補充はお勧めしません。それはエンジン内部にスラッジが溜まり続けてしまうからです。
1.準備
メンテの王道たるオイル交換ですが、必要な工具/用品はレンチ、新しいオイル、廃油受け、ジャッキで、オイルフィルターも交換するならば、新しいオイルフィルター、フィルターレンチもあれば作業が楽になります。また必要オイル量はその車の説明書に記載されています。もしわからなければ、ディーラーに聞くか、オートバックス等に行って調べるのも手です。
2.オイルの排出とオイルフィルター交換
オイル交換の方式ですが、下抜きと上抜きがありますが、下抜きは一番オーソドックスなオイル排出のやりかたで、車の下に潜ってオイルを排出する方式です。上抜きはポンプを用いてオイルを抜き取る方式です。
ここでは、下抜きの方式で説明します。オイル交換の排出ですが、エンジン停止直後にオイルを排出するのではなくて、数十分ほど置いてから排出作業にあたります。これはエンジン各部に送られたオイルを下におろし、出来るだけ多くのオイルを抜き取るのが目的です。
まずドレンプラグ(オイルの排出口)を探すことから始めますが、ドレンプラグの位置はエンジンの下にボッコリとした物に(これがオイルパンという物です。)ひときわ目立つボルトがあります。これがドレンプラグです。
ほとんどの車の場合ドレンプラグを緩めるのにジャッキアップしてから緩めた方が作業しやすいです。理想を言うなら前後ともウマを掛けての作業が望ましいですし、なにより楽できます。
ドレンプラグを緩める際、ボルト山をなめない為にもモンキーレンチやスパナは使わずにソケットレンチやメガネレンチで作業しましょう。
ちょっとしたコツ1
私はオイル交換で必要以上にオイルで手を汚さない特技を身につけています。それはドレンプラグを取る際の、ちょっとしたコツです。
ドレンボルトをちょっとだけオイルパンに押しつけるような感じで緩めていき、完全に緩めきった所でさっとドレンプラグを取ります。こうすると、オイルが手に掛からず必要以上に汚れずに済みます。
さて本題。
ドレンプラグを取ると、オイルが勢いよくでますので、こぼさないようにオイル受けを配置します。
オイルが出なくなるまで待ち、抜け切ったのを確認したらドレンプラグを締めます。
ドレンプラグにはパッキンの必要がある場合が多く、これがなかったり、つぶれて使い物にならないとオイルが漏れてくる可能性が有りますので、出来るだけ新品を使いましょう。パッキンやドレンプラグの新品はディーラーや部品共販店で買えます。
オイルを排出するとき車はできるだけ水平を保つようにしてください。
注:排出するときだけは軍手などは着用しないようにしましょう。ひどい火傷になるかもしれません。
このあとオイルフィルターを交換するのであれば、その作業に入ります。
オイルフィルターの場所は普通エンジンブロックから横に飛びだすような感じで付いている筒状な物がそうです。フィルターは回して外しますが、固くて取り外せない時は素直にフィルターレンチを使いましょう。簡単に取れるはずです。
またオイルを抜いた後にレンチが必要になっても、その車では買いにいけませんのであらかじめ用意しておきましょう。フィルターを外すと中に入っているオイルが出てきますので、注意して下さい。
↑写真真ん中の黒い物体がオイルフィルター。
エンジンブロックの横や裏にあったりもします。
逆にフィルターを付けるときはレンチを使わずに手でしっかり締めましょう。オイルもれを防ぐためにフィルターの底部にゴムのパッキンがついていますので、それにこれから交換するオイルを塗っておきます。
ちょっとしたコツ2
私はオイルフィルター交換の際にオイルでEXマニとアンダーガードを汚さない特技を身につけています。(AE111系限定?)
オイルフィルターを少し緩めるとオイルが出てきますよね?
しばらくオイルが出るままにします。
そして出なくなったらオイルフィルターをさらに緩めて、外れる少し手前まで緩めます。
手でフィルターを上下に動かすとカタカタしましたね?
そのカタカタを利用して、フィルター頭部を下から上に持ち上げるようにします。そうするとフィルターは斜めになるので内部に残っていたオイルが出てくるわけです。
これでオイルが出きったら、さっとフィルターを外すだけ。
これでフィルター交換後のEXマニに付着したオイルが焦げた際の白煙とおさらばです。しかもアンダーガードにも垂れません。
3.オイルの注入
オイルの注入はエンジン最上部にある、注入口より給油します。たいてい「OIL」と書いてあってジョウゴの絵がが書いてあるキャップがそれです。
キャップを外してオイルを注入しますが、ジョウゴがあると便利です。また入れすぎないように時々間をおいてオイルレベルゲージでチェックしましょう。
オイルフィルターを交換した場合はいつもより多く注入することになります。これも車の説明書や整備書等に必要量が書いてあります。
こういうときオイルジョッキがあると入れ過ぎもこぼれの心配もありませんね。
↑オイルフィラーキャップ。オイルの入れ口。
また入れすぎると、抜くのが異常に大変なので注意してオーバーしないように気をつけましょう。
4.確認
オイルが規定量入っている事と、オイルもれが無いことを確認したら、エンジンを掛け、しばらくしたらまた止めて、間を置いてからレベルゲージで量をチェックします。
少なかったら様子をみながら補充しましょう。問題がなければこれで終了です。
オイルフィルターを交換した際、エキゾーストパイプにオイルが付着した場合、エンジンを掛けるとボンネット内からしばらく白煙とオイルが焼ける匂いがしますが、とくに異常ではありません。
以上。