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”資格の栄光“は、会社員が資格や検定の取得に挑戦した実体験を”資格挑戦記“として紹介するとともに、
受験対策、資格・検定の基本情報を紹介するサイトです。

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資格選び

一番初めに挑戦する資格は何にするか考えました。ちょうど化学物質関連の仕事が増えてきていることもあって化学関連の資格を探したところ、タイミング良く毒物劇物取扱者試験が埼玉県で行われることを知り、受けることに決めました。いきなり国家資格は厳しいと思いつつも、取得できたら自信に繋がると思い、強行突破を試みることにしました。この試験を受けるにあたり、法律や化学物質について学べるとともに、自分の基礎化学の知識がどの程度のものか確かめられます。
また、毒物劇物取扱者は、一般、農業品目、特定品目の3種類ありますが、今回は全ての毒物・劇物を取り扱える一般の受験を行います。

資格取得への道

2009年9月15日:参考書購入
本屋にて内容を吟味し購入した参考書は“まるごと覚える毒物劇物取扱者ポイントレッスン”です。

今回はかなり短期間で数多くの化学物質の特性を覚えていかなくてはなりませんので、重要なポイントを掻い摘んで解説している参考書が必要です。この参考書は重要な毒物劇 物に絞って説明してあり、さらに特に重要な箇所は赤字で強調されています。さらに、問題集もつ いている為、この一冊をしっかり勉強すれば資格取得できるのではないかと感じました。
とりあえず、この参考書を信じて進めていくことにしましょう。

2009年9月28日:申込み
続いて申込みですが、毒物劇物取扱者試験は各都道府県ごとに行っており、県外居住者でも 受験することができます。合格基準や試験範囲も大きな違いはありませんが、試験日が異なるため、この試験日の違いを利用し、年に2〜3回受験する方もいるようです。私も東京や千葉での試験を調べましたが、いずれもすでに申込み及び試験が終了しており、開催の遅い埼玉以外には受験できませんでした。
申込み方法は、埼玉県保険医療部保険医療政策課に願書を提出することにより行いますが、県内居住者は郵送での願書提出が認められておらず、平日に直接埼玉県庁まで行かなくてはならないため、かなりの手間です。また、受験料も11000円と高額です。
※翌年に埼玉県保険医療部保険医療政策課のホームページを確認したところ、県内・県外居住者ともに郵送での願書提出が認められているような記述になっておりました。今後、受験を行う方は申込み前にしっかりと申込み方法の確認を行って下さい。

2009年9月15日:勉強方法検討
早速、同日購入した“まるごと覚える毒物劇物取扱者ポイントレッスン”を読んで、勉強方法を考 えます。
初めに毒物劇物取扱者試験についての説明があります。すでにインターネットで調べていたことですが、毒物劇物取扱者試験は筆記と実地で構成され、筆記はさらに関連法令・基礎化学・取扱の3つに分けられます。実地試験と聞くと、参考書で勉強しただけでどうにかなるのか?と不安になりますが、これも毒物劇物の取扱に関する選択式の問題ですので、大丈夫なはずです。各分野ごとにまとめられており、ざっと内容を確認しましたが、現段階で理解できるのは基礎化学だけで、関連法令や取扱は全く分かりません。関連法令と取扱の勉強を重点的に行っていくことにしました。また、今回は1ヶ月と10日ほどしか時間がありませんので、取扱の分野はちょっとした時間を有効に使って学んでいきたいと思います。

2009年9月16日〜:勉強開始
通勤電車の中でひたすら関連法令の部分を読み込みます。全く知識がないので、時間がかかりそうです。電車をおり、歩いている時間を使って毒物劇物の名称と性状、取扱方法などを呪文のように唱え続けます(人目が気になりますので、小声で・・・)。“まるごと覚える毒物劇物取扱者ポイントレッスン”では、特に重要な箇所が赤字で書かれているので、そういった箇所を中心に学んでいきます。自宅に帰ってからは、関連法令・取扱に加え計算問題が含まれる基礎化学を学びます。計算問題が含まれる場合には、通勤中に学ぶのは難しいです。

2009年10月4日:模擬試験
一通り勉強が終わった為、練習問題を解いてみます(ただ問題を解き理解度を確認するだけで、時間を計ったりはしません)。結果は、関連法令6割、基礎化学8割、取扱3割です。基礎化学はもう大丈夫だと思います。関連法令ももう少しだけ勉強すれば安定するでしょう。問題は取扱。毒物劇物の種類が多すぎて覚えきれていない。とにかく試験まで取扱を中心に勉強していきたいと思います。

2009年10月4日〜:勉強後半
関連法令に費やしていた時間を取扱に向けます。寝る前もぼそぼそと唱えます。間に練習問題を解いてみると徐々に点数が上がっていきます。前日の時点で取扱で6割程度とることができました。

2009年10月25日:試験当日
ついに試験当日です。会場は埼玉県草加市にある独協大学です。会場に向かう電車の中ではもちろん勉強です。当日は毒物劇物取扱者試験のほかにTOEICの試験を行っており、かなり混み合ってました。早めに着いて学食かどこかで食事しようと思ってましたが、探しても全く見当たりません。試験時間も迫っていたので、昼食抜きで直前まで勉強を行うことにしました。会場では受験者の皆さんが静かに勉強しており、かなりはかどる環境です。

 13時30分試験開始〜15時試験終了

途中退出せずに、ぎりぎりまで試験を行いました。試験の手ごたえですが、やはり取扱が微妙でした。その分、基礎化学がよく出来たので、カバーできたかなと思います。ただし、実地試験も取扱同様いまいちでしたが、こちらは単独で6割以上いかないといけませんので、合否は実地試験の結果にかかってます。後は、試験結果を待つばかりです。

2009年12月2日:試験結果
試験結果は埼玉県保険医療政策課のホームペー ジで公開されます。ホームページで合格者の受験番号が公開されるので、自分の受験番号があることを確認します。緊張の一瞬です。

結果は・・・合格
  
自分の受験番号を発見し、ほっとしました。

後日、合格証が送られてきました。
合格証は、はがきに本籍地・氏名・生年月日と合格した文面が書かれた非常にシンプルなものです。



毒物劇物取扱責任者になる権利を与える為の業務的なものなんですね。
ただ、埼玉県知事に印がしっかりと押印されており、合格した実感を得るのには十分なものでした。

試験を終えて

今回の試験は急に思い立って申し込んだ為、勉強時間が40日しかとれずかなり精神的に追い込まれました。2ヶ月くらいはないと厳しいと感じました。
化学の基礎知識がない方は、もう少し時間に余裕を持って化学の勉強を行った方が良いでしょう。また、試験当日会場で食事しようという考えは捨てた方がいいですね。飯抜きになってしまいます。
今回の反省点を今後に活かしていきたいと思います。

勉強期間・・・40日(平日概ね1〜2時間、休日概ね2〜4時間)
参考書・・・・・まるごと覚える毒物劇物取扱者ポイントレッスン
費用・・・・・・・1680円(参考書料金)+11000円(受験料)+交通費=12680円+交通費

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