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資格選び

品質管理検定1級を取得した今となっては、同じ路線でその上はないのか・・・。
そこで見つけたのが国家資格である技術士の経営工学部門です。
もちろん全く同じではありません。
しかし、経営工学には品質管理が含まれており、試験問題も重複するところがあるようです。
品質管理だけでなく、今後はより幅広く学んでいかなくてはいけませんから、この大型資格に挑戦してみたいと思います。

資格取得への道

2015年6月22日⇒2010年6月29日:申込み
受験日が10月12日に対して、申し込みは6月とかなり早めです。
また、申し込みがかなり厄介です。
まず、日本技術士会のHPから申し込みフォーマットを入手します。
このフォーマットはPDFで、必要項目のみ入力ができるようになっているのですが、入力した状態で保存できないので、一気に入力して印刷しなければなりません。
次に支払いですが、カード払いやコンビニ払いはできず、指定の口座への振り込みとなります。
私はネットバンキングにて行いましたが、その際に振り込んだ証明として振込情報を印刷しておかなければなりません。銀行にて振り込んだ方は振込明細を保管しておきましょう。
最後に先程作成した申込書に振込情報を張り付けて簡易書留で送付し申し込みます。
郵便局になかなか行けず、締切ぎりぎりになってしまいました。
難易度の高い国家資格というのは、申し込みからややこしいですね。

2015年7月18日:勉強方法検討
ビジネスマネジャー検定の翌日に控えたこの日、明日の試験を終えたらついでに本屋で技術士 経営工学部門の参考書を買ってこようと考え、技術士会のHPに掲載されている過去問題を見てみました。
※翌日に別の検定試験が控えているのに何を考えているんだか・・・
技術士一次試験は、基礎科目、適正科目、専門科目の3つの科目に分かれており、それぞれの科目が50%以上の正解率で合格となります。
各科目の過去問題を見てみると、適正科目は倫理的なものや関連法令、環境などが含まれておりますが、現段階でも半分くらいは答えられます。倫理をこういった選択式の問題にするのは難しいのかもしれませんが、どうにも「そりゃそうだろ!」という選択肢になってしまっていて、勉強していなくても何となく分かってしまいます。
それと、重要な専門科目である経営工学についてですが、こちらは分かる問題と分からない問題がはっきりしています。品質管理系やちょっと計算すればできる問題は結構答えられます。
一方、それ以外の問題は見たことも聞いたこともないといった感じで、どうにもなりません。
経営工学については、やはりもう少し勉強する必要がありますね。
さて、一番問題だったのが基礎科目です。
基礎科目というからには、技術者としてこのくらい基礎だからできて当たり前、ってことなんでしょうが、それにしたって範囲が広すぎます。
これは、一番時間を割いて勉強しなくてはいけません。
それと、もう一つ気付いた点があります。
それは、多少の違いはあるものの過去の問題が何度も繰り返し出題されているということです。

ということで、3科目の中でも基礎科目に重点を置いて勉強していきたいと思います。

2015年7月19日:参考書購入
予定通り、ビジネスマネジャー検定受験後の帰り道に技術士 経営工学部門の参考書を買いにいきました。しかし、経営工学部門の参考書が見つからない・・・。建築部門や機械部門、環境部門などはあるのですが・・・。とりあえず、あるもので何とかするしかありません。
基礎科目と適正科目の二つの過去問題が掲載されている“技術士第一次試験 基礎・適正科目対策15年度版(秀和システム)”を購入し、範囲の広い基礎科目から勉強していくことにします。

2015年7月19日〜:勉強開始
技術士試験は、前述のとおり過去問題が技術士会のHPに掲載されているので、お金をかけずにその過去問題を繰り返し解いて勉強する人もいるかもしれません。
ただ、やはり解説の掲載されている問題集を購入してしまった方が理解も進みます。
私は早速購入した問題集で勉強を開始しました。
基礎科目は1〜5群に分類されており、各郡から6問出題され、その内3問選んで解答するという特殊なやり方をとっています。
私が得意だったのは1郡の設計・計画に関するものと2郡の情報・論理に関するもので、6問の中に2〜3問くらいは分かる問題があったので、現時点でもここで5問程度稼げます。
合格には、たった残り3問ということになりますが、他の郡が全然だめ。
特に3郡の解析に関するものについては、苦手な物理の要素が強く全く分かりません。
4郡の化学も基礎科目の割には専門的に感じます。
かろうじて5郡の環境・エネルギー・技術に関するもので倫理が含まれていたり、環境の一部問題が解ける程度です。
一方、この問題集には適正科目の問題も掲載されていますが、やはりこちらは初めから合格点に達することができます。
ということで、しばらくは基礎科目の問題を集中的に解いて合格点を確実のものにしたいと思います。

2015年9月2日〜:経営工学の参考書購入
基礎科目の1〜2郡が安定して6問解けるようになり、4〜5郡でも3問程度解けるようになりました。相変わらず3郡は苦手ですが、何となく解ける問題も出てきました。
さぁ、残り1ヶ月ちょっとです。
ここまで、基礎科目に重点をおき、適正科目を少々ですが、経営工学については全く勉強していません。
経営工学部門で受験するのにこんなことではいけません!
ということで、経営工学の本を買いに大きな本屋さんに。
しかし、前回同様に技術士の受験対策本の中に経営工学部門に関するものはありません。
こうなったら、受験対策本ではなく経営工学の本を買って、基礎から勉強しようと発想を転換しました。
そこで購入したのが、”わかりやすい経営工学(理工図書)“です。
品質管理に関しては、結構自信を持っていますが、経営工学はちゃんと学んだことがありませんので、こういった基礎的なものから身に付けていきたいと思います。

2015年9月2日〜:経営工学の勉強開始
この本によると、やはり品質管理(QC)も経営工学に含まれているようですね。
品質管理検定で学んだことがたくさん出てきます。また、経営学検定やビジネスマネジャー検定の範囲に含まれるマズローの欲求理論やSWOT分析なども出てきました。
こういった分野だけであれば、特に問題ないのですが、中にはあまり知らないものも含まれます。
例えば、待ち行列。
これは、技術士会のHPで過去問題を見たときに出題されていましたので、重要ですね。
それとゲーム理論。
品質管理検定では、概要を把握する程度で済んでいましたが、これもしっかりと理解しなくてはいけないということですね。

ただ、ちょっと本を読んでみた印象としては、勉強すればなんとかなりそうです。
この本を信じて基礎を身に付け、あとはHP上の過去問を何回か解いて勉強してみることにします。

2015年10月12日:試験当日
試験当日です。
会場は東京都渋谷区にあるフォーラムエイトです。
3科目ですから、今日は長期戦ですよ。
頑張ってきます。

U適正科目 10時30分試験開始〜11時30分試験終了
適正科目は自信があっただけに、すぐに終了しました。しかし、途中退出が認められていないので、終了時間まで見直しを行いました。
この後は、1時間の休憩を挟み試験再開です。
近くの店で昼食をとります。

V専門科目 12時30分試験開始〜14時30分試験終了
まぁまぁ解けた印象ですが、どうでしょう。
専門科目は試験開始から60分を経過すると途中退出可能となりますが、その場合には試験問題は持ち帰ることができません。
私は問題を持ち帰り復習したいので、終了時刻まで残り見直しを行いました。
まぁ、いずれにしても適正科目ほど時間は余りませんでしたし、仕方ないでしょう。
次の科目は30分後です。

T 基礎科目 15時00分試験開始〜16時00分試験終了
一番心配な科目でしたが、特に苦手な3郡にやさしめの計算問題が2問含まれていたので迷わず選択しました。これは50%の希望が出てきました!

2015年12月16日:試験結果
試験結果は、日本技術士会のホームページ上で発表されます。

結果は・・・合格
  
また、官報では受験番号に加え自分の名前が掲載されます。
後日、合格証が送られてきました。


また、合格証には成績通知書が同封されており、これには各科目の点数が書かれています。
私の点数は、T適正科目14/15、U基礎科目10/15、V専門科目34/50でした。
残念ながら専門科目は思ったよりもよくなかったですね。

試験を終えて

一次試験ではありましたが、結構ハードの受験となりました。
特に基礎科目は範囲が広く、苦手分野が多いとかなり勉強時間が必要となります。
また、専門科目については、今後同部門にて二次試験を受験すると考えると、もっと良い点数が取りたかった。

さて、現時点で今後どうするかは決めていませんが、せっかくですからいつか二次試験に挑戦して、技術士になりたいと思います。
実務経験を積んでいくとともに、勉強に励み能力をさらに高めていきたいと思います。

勉強期間・・・・85日(平日概ね1〜2時間、休日概ね1時間)
参考書・・・・・技術士第一次試験 基礎・適正科目対策15年度版(秀和システム)
        わかりやすい経営工学(理工図書)
費用・・・・・・・5616円(参考書料)+11000円+交通費=16616円+交通費

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