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”資格の栄光“は、会社員が資格や検定の取得に挑戦した実体験を”資格挑戦記“として紹介するとともに、
受験対策、資格・検定の基本情報を紹介するサイトです。

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資格選び

インターネットが普及し、家庭に1台はパソコンがある時代になったのは10年以上前の話でしょうか?それでもほとんどパソコンを使うことはありませんでした。ただ、大学や勤務先で嫌でも使わなくてはならない状況に追い込まれ、何とかMicrosoft Officeやインターネットくらいは活用できるようになりました。この程度のレベルですと、ひとたびパソコンに異常が生じると大変です。自分で解決することができず、詳しい人に助けてもらうほかありません。また、データベースなどのシステムの作成を外部に委託する際、相手側との打ち合わせもなかなかスムーズに行きません。
こんな状況を打破すべく、IT関連の資格を探すことにしました。2011年10月21日に受験したMOSは、Excelを使いこなす能力を向上させてくれましたが、IT全般的な知識は全く伸びません。

今回は幅広いIT知識を身につけられる資格を選定したいところです。よく耳にするのはパソコン検定と呼ばれるものです。パソコンスキルを上げるに適していると思います。さらに、もう一つ気になる資格があります。それは、国家試験である情報技術者試験です。情報技術者試験はレベルが4段階に分かれており、試験区分はさらに細かく分かれております。私はおそらくレベル1で十分だと思い、本屋に行ってレベル1とされる試験区分、ITパスポートの参考書を手に取り、さらっと読んでみましたが、IT部分はさっぱり分かりません。この試験に合格できるようになれば、かなりの知識が身につくはずと思い、ITパスポートを受験することにしました。

資格取得への道

2011年2月10日:参考書購入
参考書の中には、専門用語(詳しい方からすると「専門用語というほどのものではない」と言われてしまいそうですが・・・。)を、知ってて当然のごとく使っているものもありますが、今回は苦手分野に挑戦しますので、初心者にも分かりやすい解説つきの参考書がほしいところです。
そこで選んだのが、“ITパスポート合格教本”です。非常に噛み砕いた説明がついています。これなら何とか理解できそうです。

また、問題演習が収録されたCD-ROMがついていますが、今回の試験はMOS試験と違ってマークシート方式の筆記試験ですので、あまり重視しなくても良いと思ってます。

2011年2月22日:申込み
申込みは独立行政法人 情報処理推進機構のホームページ上で必要事項を入力することでできます。また、受験料支払いもクレジットカード払いが可能なので簡単です。
受験料ですが、5100円と割と安い方だと思います。国家資格ではありますが、業務独占資格や必置資格ではないことが受験料に響いているのでしょうか?何にしても安いに越したことはありません。

2011年2月22日:勉強方法検討
購入した参考書にサッと目を通したところ、大まかに“企業活動”、“経営戦略”、“システム開発”、“技術”の4つに分類されています。その内、企業活動と経営戦略については、普段仕事をこなす中で耳にしていたり、品質管理検定の分野に含まれている内容が多々あります。こういったところに時間をかけずに、システム開発と技術の苦手分野に時間を割いて勉強していきたいと思います。また、IT関連とは言え、パソコンは必要ないようなので、参考書を読む方法を軸に進めていきたいと思います。

2011年2月22日〜:勉強開始
いつも通り、通勤電車中の参考書読み込みを行ないます。企業活動と経営戦略の2分野については、知っていることも多々ありますが、そういった手法があるのか・・・と新鮮なところもあり、割と勉強になります。普段の仕事にも置き換えられやすく、吸収率が高い印象です。サクサク進んで行きます。ただ、不安なのはシステム開発と技術のページ数が非常に多いこと。早めに取り掛からないと、大変なことになりそうです。2週間程度で企業活動と経営戦略の分野の勉強を終えて、苦手分野の勉強に移ることにしました。システム開発分野・・・全く未知の世界です。知らない言葉がたくさん出て来て骨が折れそうですが、他の資格同様、しっかり読み込めば何とかなる予感がします。

2011年3月11日:東日本大震災発生
仕事中、大きな揺れを感じました。東日本大震災発生です。交通機関が麻痺し、身動きが取れない状態となりました。テレビでは繰り返し衝撃的な映像が流れており、どういうわけか、受験勉強をする意欲がなくなってしまいた。少しの間、勉強をお休みしたいと思います。

2011年3月22日:試験日延期の案内
主催者側よりEメールで、「東日本大震災の影響により2011年4月17日に予定されていたITパスポート春季試験を延期する」との連絡がありました。延期後の試験日は2011年7月10日です。かなり時間が空いてしまいます。いくら苦手分野とは言え、期間が長すぎるように感じます。

2011年4月30日〜5月22日:別の検定受検
一旦、別の資格・検定を探して受験することにしました。ただ、国家資格は申込みがかなり早い段階で締切になってしまう為、良いタイミング開催される試験が見つかりません。そこで、民間資格であり、私にぴったりの日本さかな検定を受験することにしました。

2011年5月23日〜:勉強再開〜ひたすら勉強
日本さかな検定の受験が終わり、いよいよITパスポート勉強を再開します。かなり時間が空いてしまったので、もう一度初めから読み直すことにしました。あくまで復習なので、サクサク進みます。
やはりてこずるのは、システム開発と技術の分野。用語を覚えるのは大変です。一方、「助かった〜」と思うことも。それは、計算問題が含まれていることです。私は算数・数学は得意です。計算問題は苦労せず解くことができる為、用語の勉強に集中できます。

2011年7月9日:練習問題
ITパスポート合格教本には、前回の試験問題が付いています。ぎりぎりになってしまいましたが、練習問題を解いてみます。ここまで、日記の中では参考書の内容に合わせ“企業活動”、“経営戦略”、“システム開発”、“技術”に分類して書いてきましたが、試験上では、“ストラテジ系”、“マネジメント系”、“テクノロジ系”の3つの分野に分かれており、各分野30%以上の得点+合計60%以上の得点が合格基準となっています。練習問題を問いた結果、ストラテジ系とマネジメント系が60%程度、テクノロジ系が70%程度の正解率でした。ちょっと意外な結果ですが、これなら合格できそうです。

2011年7月10日:試験当日
試験当日です。会場は埼玉県草加市にある独協大学です。2009年に毒物劇物取扱者を受験した時と同じ会場です。今回は英検の受験会場にもなっており、独協大学は様々な資格・検定の受験会場になっていることが分かります。
会場に着いてから、試験官の方の指示があるまで、参考書を読んで試験に挑みます。

9時30分試験開始〜12時途中退出

問題数が100問で計算問題もあるので、かなり大変でした。試験時間も長く、集中が続かない・・・。伸びをしたり、問題用紙から目を離しボーっとしたり、気分転換しながら100問解きました。周りの人も後半は私と同じようにしてましたね。また、途中で震度3〜4程度と感じられる地震がありましたが、試験官の方が冷静に試験の続行を指示していました。余程のことがない限り、試験が中止になるということはありません。こういった事態にも慌てずに集中して試験に取り組みたいものです。
試験の手ごたえとしては、それなりといったところです。計算問題は自信ありますし、用語の説明も結構できたように思えます。 2011年8月5日:試験結果
試験結果は独立行政法人 情報処理推進機構のホームペー ジで公開されます。ホームページで合格者の受験番号が公開されるので、自分の受験番号があることを確認します。

結果は・・・合格
  
良かったです。ホームページ上では受験番号とパスワードを入力すると、成績照会ができます。成績照会では、“ストラテジ系”、“マネジメント系”、“テクノロジ系”の各分野の点数及び合計点数が分かります。私は各分野65%を超えて、総合得点は720点でした。
 
2011年8月22日:合格証書受領
合格証書が届きました。海江田経済産業大臣のサイン入りです。さすが国家試験ですね。立派なものを頂きました。

試験を終えて

今回は苦手分野ということで、勉強期間を長めにとりました。ITパスポートは、さらに難しいレベルへのステップアップを想定して試験が作られていることを改めて実感しました。というのは、IT関連業務に携わる方以外必要としないような内容まで試験範囲に含まれているのです(例えば2進法)。それでは、IT関連業務以外の方には役立たないのかというとそうではありません。現在では様々な業種にITが深く入り込んでおり、仕事をより効率的かつ確実に行なう為にもITの知識は必要不可欠です。そんな時、やはりITに関する知識をしっかり学べるITパスポートは非常に役立つと思います。
是非、ITの知識向上を目指し、受験を検討してみて下さい。

勉強期間・・・70日(平日概ね1時間、休日概ね2〜4時間)
参考書・・・・・ITパスポート合格教本
費用・・・・・・・1659円(参考書料金)+5100円(受験料)+交通費=6759円+交通費

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