アリーテ姫

 

「誰の手にも、思い描いた事を実現する力がある」

この言葉を見て、最初この映画のテーマは「夢をあきらめない」

だと思ってたんですが、

映画を見て、また「自分の足元をみつめ、出口を見つける」というコメントを読み

アリーテ姫が相対していたのは、夢というよりも自分の生活、環境で

テーマは「身近な環境を改善していく力」

「自分の生活をデザインする力」なのかなと、考えが変わりました。

そして生活や環境を、夢をかなえる方向に少しずつ

けれど、繰返し改善した結果、夢にもたどり着けるのだろうなと。

 

しかし自分の足元をしっかり見つめるのって、案外難しいよなぁ。

自分の足元が、彼方の夢まで地続きになってるとは思えず

裏道を探したり、一足飛びに彼方まで行こうとしてしまう。

それに、足元を見定めきれず失敗することの方が多いから

自分で考えるより、つい、既に成功している人のアドバイスに頼ってしまう。

でも、アドバイスをしてくれる人と自分とでは

スタート地点での身の回りの環境や、思い描く夢にも

多かれ少なかれ、ズレがあるのが当たり前。

自分の身の回りにある生活の問題点、そして自分の望んでいる物を

最も過不足なく理解できるのは、自分自身なのだからから

自分の問題を、一番うまく解決できるのも、結局自分自身なのだろうと。

劇中の「他人の言う事を、簡単に鵜呑みにするんじゃないよ」というセリフには

たとえ失敗を繰り返しても、自分で解決策を見つけるため

こりずに試行錯誤して欲しい。

という気持ちも込められていると思いました。

 

ネタバレ感想へ