MOTO Impression
「BACK TO THE STREET」
1980.4.21 発売 (ESCB1320)
語り/ペンギン
この中に収録されている「アンジェリーナ」のシングルレコ−ドを
聞いたのは高校2年生から3年生になる春。
当時つきあっていたBFが「新宿のルイードに凄いやつがいるらしい。
佐野元春って言うんだ。」
と教えてくれた。彼の兄が東京に就職してて、東京情報に詳しかった。
当時、他には「シャネルズ」の名前も言っていました。
又その頃、私は甲斐よしひろのサウンド・ストリートを聞いていて、
有望新人としてハウンド・ドッグの「嵐の金曜日」とともに佐野元春の
「アンジェリーナ」を紹介していました。(記憶が曖昧なのだけど)
私はというと、中学生の頃から洋楽だと ビートルズ・カーペンターズ・
サイモン&ガーファンクル・オリビアをへて、クィーン・レインボー
YMOなどを聞いていました。
邦楽だと、井上陽水・ユーミン・チューリップ・オフコース・甲斐バンド
RCサクセションかな。こうやって書くと凄い趣味。
そこに佐野元春。
はじめは良さがよくわからなかった。
スピード感あふれててノリが良くて、なんか「HAA」とか「WAO」とか
叫んでるし。(今までそんなの聴いた事がなかったしさ)
「車がくるまで 闇にくるまっているだけ」・・なんじゃそりゃ?
「今夜も愛をさがして」がリフレインされている。
しつこいぞー佐野! と思っていた。
しかし、デートでBFの部屋に行くとリピート演奏で繰り返し繰り返し
ずーっと聞かされるのであった。
もう洗脳されたといっていいでしょう。
ですので、その時はレコードを裏返さないと聴けなかった
「さよならベイブ」の方が好きでした。
別れの歌ですが「ああ別れる時が来てもこんな風に
思ってもらえたらいいなぁ」と思っていました。
結局そのBFとは別れてしまったのですが「アンジェリーナ」を聞くと
思い出します。若くて、悪気なく誰かを傷つけ、傷つけられていた頃を。
又、堂々と他人を気にせず一途に何かをできた頃でもあるな と思います。
アルバムを聞いたとき「都会っぽい(おしゃれな)アルバムだなあ」と。
ブルースとかジャズはあまり聞いた事がなかったので、そう思った。
B面1曲目アンジェリーナのイントロの「ごぉーーー」を聴くと
「来た来た来たぁ!!」って感じで・・・今でもワクワクしちゃう。
実はすぐ後に出た「Heart Beat」の方が派手で当時は好きだった。
「BACK TO THE STREET」も渋くてよかったけど。
でも、20年が経って一番聴く回数が多いのは やはり「BACK TO THE STREET」です。
好きな曲は「夜のスゥィンガー」「ビートでジャンプ」「Do What To Like」かな。
もちろんバラードの「情けない週末」も「バッド・ガール」も好きだけど。
当時なぜか嫌いだったのが「グットタイムス&バッドタイムス」
テンポがイヤだったのか わからないんだけども、今は大好き。