MOTO Impression
「SOMEDAY」
1982.5.21 発売 (ESCB1322)
語り/jasmine
1982年ローティーンだった私は、ラジオから流れる運命の1曲に出逢う。
DJ「・・佐野元春/Sugartimeでした。さて、次の・・」
宿題のノートに走り書き。「さのもとはる/シュガータイム」
初めて買ったMotoのアルバムは「SOMEDAY」だった。
『Sugartime』はそれから18年経った今でも、
私の「the Best of LOVESONG」だ。
憧れ、励まされ、寄り添い、また憧れる・・・永遠の恋。
恋をする度に聴きたくなる1曲。
このアルバムの中でも、一番衝撃を受けた『Happy Man』。
耳に入るピアノの強いイントロ。
溢れ出てくる強いエネルギーに圧倒された。
とにかく、初めての経験(笑)。こんな曲。
切ない『DOWN TOWN BOY』。落ち込む時、必ず口ずさんでしまう。
でも・・・「迷子のアクロバット」って・・・なに?なに?なに?
最近思ったのだけれど、第三者の楽曲や漫画なんかに
「佐野元春」や彼の楽曲に関するものが出てると
身内意識で私達ファンはとっても良い気持ちになるよね?
だったら、Marvin Gayeのファンもきっとこの曲聴いて喜んでるね。
ん〜〜やはり、名曲。
ライナーノーツ(アルバムでは組み立て式でしたね。作った?>皆さん)
の最後のMotoのバイオグラフィーを見て、ドキドキした・・。
だって、誕生日が同じだったんだもん。きゃー!運命よ〜〜!
・・なんてうかれて聴いたのが、『二人のバースデイ』
18年間欠かさず3月13日には聴いてます(羨ましいでしょ〜^^)
#コーラスで、目立っている声は白井貴子ではないだろうか・・?
『麗しのドンナアンナ』はコーラスが特に好き。美しい。
このテのコーラスが、最近はめったにMotoの曲の中で
聴かれなくなってしまったのは、かなり残念かな。
『SOMEDAY』2000年3月11日、武道館での感動が甦る。
説明は要りませんね。10代、20代、30代・・・80になっても
「あきらめないで・・SOMEDAY・・!」と、唄い続けたい。
ステキな事はステキだと無邪気に笑っていたい。・・・ね、みんな?
『I'm in Blue』のギターはちょっとMotoの曲には珍しいな〜なんて。
「I'm in Blue」なんて言葉自体、なんか新鮮だったな?
Motoがブルーの時は、そっとしておいてあげようと、心に刻む・・・。
『真夜中に清めて』は天使のイメージが浮かぶ。
Motoの詩の世界の優しさ、繊細さが溢れて、しみ入る1曲。
このアルバムに入っていたのをすっかり忘れていて
驚いたのが『Vanity Factory』。
ジュリーに提供したのをセルフカバーしたこの曲はどうも好きに慣れない。
歌謡曲っぽい、ジュリーっぽい・・って感じかな?
最初のメロディーライン2小節目あたり?あれがどうにも気になるんだなー。
ジュリーが唄った時は気にならなかったんだけど・・。
このアルバムを飾る壮大な『Rock & Roll Night』。
2000年武道館では、素晴らしいシャウトで、
また皆の心に新しい「R&RN伝説」が刻まれた事でしょう。
アルバムのシャウトは当時のMotoの叫び、そのものですね。
いつ聴いてもドキドキする。
「どんな答えをみつけるのか・・・」今夜こそたどりつきたい。
そう、いつも思う。
『サンチャイルドは僕の友達』美しいアコースティックギターの弾き語りで
このアルバムは終わる・・・。ニクイ・・ニクイぞぉ!。
一つのミュージカルを見終えたような満足感。すごいアルバムだ!
きっと、当時このアルバムを聴いて「恐るべし!佐野元春」と思った
熟練ミュージシャンは多かったに違いない。
確かに、当時ではすごい「良い出来」のアルバムだった。
・・がしかし、もう「あの頃の音楽界でのMotoの功績は・・」
なんて語るのは止めにしようぜ。
だって2000年の今、そう今、アルバム「SOMEDAY」は
過去のものでなく、皆の心に届くべきだ。
そして今も生き続けている。