AFS 告白の部屋



「サンチャイルドは僕のともだち」

Text by Kenji

 

だれがサンチャイルドを愛するのだろう?

あいつかな?こいつかな?

僕はサンチャイルドに恋している。

 

‘ヴァニティファクトリー’というサークルで

僕はサンチャイルドと知りあった。

ちょっと変わったサークルで、競馬の予想が好きな人が何人かいる。

サノモトハルという馬(彼らはそう信じている。信じがたいことだが。)

のカイバの食べ具合や、脚力の衰え、競馬場のコンディション。

・・・なんかを評論してる連中が何人かいた。

 

そんな評論的なメールで、彼らは一定の尊敬を集めていた。

彼らの言い方はこんなカンジ・・・・

 

「最近のサノは、脚力の衰えがめだつようになり、

 他の競走馬と比べてかなり欠点がめだつ。」

 

「そろそろ、毛づやの良い、新しい馬に乗り換えたほうがよさそうだ。;-)」

 

こういうのを「絶望的な断絶。」

というのだろう、と僕は思った(オンナ友達のストロベリーパイ)。

僕はそんな彼らと何度も衝突した。

 

なぜなら、僕はロックンロールの秘密を知っていたし、

(3分間に不思議なことが起きるということ。)

その3分間に自分に起きたことを

誰かに伝えることが、ステキなことだと信じてたから。

 

そんな、ある日のこと。

サンチャイルドが僕の目の前に現れて、こう言った。

「僕にはステキな空耳がきこえる・・・」

 

別のサンチャイルドはこう言った。

「サノモトハルは、シムラにそっくり・・・」

 

僕はサンチャイルドのユーモアをすぐに理解した。

サンチャイルドとの会話は楽しかった。

僕はお腹が痛くなるくらい笑った。

 

クレームがきた。

 

僕とサンチャイルドはバンドを組むことにした。

サンチャイルドはときどき、いじわるだ。

「えーと、この曲のコードは?え〜と。」

僕が困ってるのを横目で見ている。

「君にはコードなんて必要ないと思ってた。」

あるサンチャイルドのつぶやき。

僕が必死になってノートを探っていると

(「C。だよ。C・・・」)

サノモトハルが教えてくれた。

 

それとほぼ同時に

サンチャイルドが僕の左側のほっぺにキスする。

僕が驚くと、サンチャイルドはこう言う。

 

「ゴメン。君が右利きだったからね、つい。」

 

サンチャイルドのときどき見せる淋しげな横顔。

そして、屈託のない笑顔。

ともだち。

そう言って差しつかえないのなら、そう呼んでもいいかな。

サンチャイルド。

 

とりとめのないこんな言葉でも、僕には伝えたいメッセージがある。

 

 

「君に恋してるのさ。心から。サンチャイルド。」

 

 

 

「初回限定スペシャル kenjiフォト」

やぁ、元気かい?

 

kenji.jpg

 



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