マメ知識

命日

 

命日は、個人の死去の当月当日である祥月命日と、亡くなった日にあたる毎月一回の月忌(がっき)とがあります。月忌は仏壇にお花を供えるくらいでとりたててお墓まいりをする必要はありませんが、一周忌以降における、一、三、七、十三、十七、二十三、二十五、二十七、三十三周忌には法要を営みます。特に、一周忌、三周忌、十三周忌、十七周忌、三十三周忌には、墓前の法要を営みたいものです。 通常、年忌では、お寺、もしくは自宅に僧侶を呼び、お経を唱えてもらい、お墓参りを行います。

お盆

「お盆」とは古くは七月十五日を中心に行われていましたが、先祖に少しでも長くいてほしいという気持ちから、七月十三日から十六日(地方によっては十五日)までと期間が延びる様になりました。 明治時代に新暦が採用されて、七月が農繁期になってからは、一ヶ月遅らせてお盆を行う「月遅れ盆」が多くなりました。お盆の最初の日を「迎え盆」又は「お盆の入り」、最後の日を「送り盆」又は「お盆の明け」といいます。


お彼岸

迷いや苦悩に満ちたこの世(此岸)に対して、悟りの世界、浄土(彼岸)を表します。春の彼岸は、3月の春分をはさんだ七日間、秋の彼岸は9月の秋分をはさんだ七日間。この期間が 「お彼岸」 です。春分の日・秋分の日は日本独自の仏教行事です。「国民の休日に関する法律」には、「先祖を敬い、亡き人を偲ぶ日」とされ、故人やご先祖の冥福を祈る追善供養となり、さらに己の功徳を積むことにもなります。この一週間は、お墓参りや先祖供養するだけの行事だけではなく、日々への感謝と自覚と反省を促すために設けられた私たち自身のための行事です。

彼岸花

道端などに群生し、9月中旬に列をなして赤い花が咲きます。 生長の仕方は独特で、開花期には葉がなく葉があるときは花がありません。真っ赤な色が火を連想させることから、子どもが取ってきた彼岸花に母親が家が火事になるなどと叱ったりします。それは、彼岸花に毒(リコリン)があることから、子どもにそれを触らせないための親心を感じさせてくれる花でもあります。 余談ですが、戦時中物がない時代には、この花の球根で糊を作る材料として使われていたようです。