野球場に来るお客さんはまさに多種多彩。 甘いマスクの選手を目当てに来る、甲子園ギャル。 (99年の一番人気は沖縄尚学ナイン。ベンチ裏に群がっていました) 普段何をしているのかと思いたくなるほど毎日足を運ぶ、甲子園マニア。 母校の応援をするために地方から掛けつける、大応援団。 野球よりも自分の体の黒さが気になる、日焼け好きのお兄ちゃん。 しかし、全てのお客さんが等しく売り子から商品を買ってくれるとは限りません。 はじめた頃、なにも知らずに全てのお客さんに純粋な笑顔を振りまいていた売り子も その事実を知ったときから、ターゲットを絞って巧妙に行動する戦略家に豹変します(笑) カキ氷を買ってくれるのは、実は親子連れがほとんどです。 もちろん、おっちゃんやカップルも買ってくれますが7〜8割は親子連れです。 だからスタンドに出て第一にすることはどこに親子連れがいるかチェックすることです。 見つけたらすかさずそこへ向かってアタックをかけます。まずは子供に気づいてもらうべく、 掛け声に必ず「冷たい」というフレーズを加える。これが、怖いくらいよく効くんですよ(笑) 子供が気づいたら半分勝ち♪ 親に向かって「あれ欲しい」とねだってくれたら勝ち♪♪ 親って、かわいい我が子が目輝かせたら結局買ってしまうものなんですね〜〜♪♪♪ 子供+親の分も一緒に買うので、一気に3〜4個さばけてかなりおいしいです(^0^) 少年野球チームは、親子連れの次に「おいしいお客様」でらっしゃいます。 彼らは芋づる式に買ってくれる、いわばドル箱集団です。 自然と売り子同士の売りこみ合戦も熾烈に(^^) あるとき、野球チームのチビッコ達が一気に10個くらい買ってくれた ことがありました。気持ち的にはめちゃめちゃ嬉しいんです。 しかしさすがガキンチョ。まとめ買いというものを知りません。 全員が全員、手を伸ばして1000円札を一生懸命差し出してくれるんです(^^ゞ 売り子「これでいくつ買ってくれるの?」 子供A「ひとつ。」 売り子「750円のおつりね。」 子供B「カキ氷、はやくちょうだい〜」 子供C「僕にもカキ氷1個くださ〜い」 子供D「おつり、まだ〜〜?」 売り子「待ってや、君ら〜〜、俺の手ぇ2本しかないんやで〜(^^ゞ」 この会話がえんえんと続きます。でも、君らが一番良い目をしてたなぁ。 カキ氷を受け取った瞬間、ストローで「しゃくしゃく」いわせてにらめっこ。 野球見に来たんとちがうんかい(笑) でも、こういった一連の流れを見てると、こっちまでうれしくなってくるから不思議ですね。 |
|||
|