別にさぼってる訳じゃねぇぞ 休んでるんだ

 
 
売り子にとって最も楽しい瞬間、
それはいうまでもなく商品が売れたときでしょう。一回でも多く、その喜びを味わうために考えることを挙げましょう。

●ゆっくり歩いて大きな声を出す。
売り子に注目している人はまずいません。だから売り子の存在を気づかせるための工夫が必要になります。
そのための大事なポイントはゆっくり歩いて大きな声を出すことです。
ゆっくり歩くことによってお客の視線に触れる時間が長くなり、
大きな声を出すことによって気づいてもらえる確率がアップします。
ただし、過度のアピールはいけません。邪魔なだけです。

●競争率の低い場所・時間を見つける。
一番おいしいのは、誰も売り子のいないスタンドで独占的に売ること。
売り子を待っていたお客さんが行列を作ってくれるので売り子=歩き回る、の考えをひっくり返すほどの売れます。
もっともそんな美味しいことはそうそうありませんけどね(^^) 僕は2回しかそういう場所に遭遇できませんでした。
しかし、自分の努力で遭遇する確率をほんの少しだけあげることはできます。
朝早く出勤するというのはそのための方法のひとつで、他の売り子が全くいないスタンドで売ることができます。
しかし、お客さんもいないことが多いので無駄足になるかも(笑)

裏技を教えましょう。
必ず売りたい放題になる観客席があるんです。7回以降のアルプススタンドです。
7回になると、売り子はアルプススタンドから追い出されますが(理由はわからないけれど、とにかくそういう決まり)
その時狙うのがアルプスの中にいるお客さんです。特に終盤緊迫した試合の応援をしているときはチャンスです。
応援で声をからして体が熱くなっているお客さんに向かってアルプス席と内野席とを隔てているフェンス越しに
声を掛けるんです。うまくいけば、内野席でちまちま売るより大きく稼げます。
僕は滅多に使いませんでしたが、一度だけ成功したことがありました。

●他の売り子の良いところをどんどん見て真似する。
掛け声、接客態度、休み方、色々真似するんです。ただし、直接教えてもらおうとか考えないほうがいいと思います。
教えてくれるとは思いますが具体的な答えは帰ってこないでしょうね。
多分「ただ頑張る」とか「体に気をつける」くらいのものです。慣れてくると感覚というか本能で動くようになるんです。

●お客の立場に立って行動すること。
何もいうことはないでしょう、そのままの意味です。これが一番大事です。そしてこれが一番難しいです。
僕が気をつけたことは「楽しそうに売る」ことでした。疲れてくると、声も出なくなるし苦しそうな顔になります。
でも、そんな売り子が目の前をうろちょろしてたら、せっかく球場に来るお客さんが嫌な気分にさせるでしょ。
「苦労を表に出さないこと」 これが大事だと思います。

●番外編・出場チームを応援する!
もし元気があまっていたら、アルプスに行って応援団と一緒に応援してみましょう(^^)
一緒になって手拍子してみましょう! できれば階段を昇りながら。そして笑顔を絶やさず。
きっと周囲の笑いを…いや、注目を集められます。そしてお客が来たなら、こう言ってあげましょう。
「これ買えば、○○高校勝ちますよ〜♪」って (^^)