大会初日 第3試合 桐生第一(群馬) 2‐0 比叡山(滋賀) 

売り子バイトの初日を終えてからの楽しみは、試合観戦。
無料で球場の中に入れて、内野席で試合が見られるのは売り子の特権です。
とはいっても、その日の最終試合の前半まではしっかり働くが決まりなのでまともに観戦できるのは
せいぜい一時間がいいところ。初日は売上が散々だったので、興味は試合を見ることに移ってました。
観客席に座ると丁度7回表が始まるところで、0‐0。比叡山は出塁も0。
甲子園に初めてきたその日にいきなり完全試合かと期待しましたが、そのとたん初ヒットが(^^ゞ
あのときの、球場中に広まったどよめきといったらなかったですね。

結局、8回裏に2点を奪った桐生第一が勝ちました。アルプススタンド前での挨拶を終えて選手達が帰ろうと
したそのとき比叡山・村西投手は膝からがっくりと崩れ落ちて号泣しだしました。張り詰めていた糸が
一気に切れてしまったかのように。それに気付き真っ先にかけよったのは、女房役の細見捕手。
互いに支え会うように立ちあがり、ゆっくりと歩き出した2人へのアルプスの拍手は大きくて温かかったです。
大会初日、初めて来た甲子園でさっそくもらい泣きしてしまいました。

その後、2人は秋のドラフト会議でともにプロからの指名を受けました。
(村西投手:横浜3位 細見捕手:ヤクルト4位)
どこかのグラウンドで、プロのユニフォームを着た2人が並んでいる姿を見れたら…
そのときは、もう一度泣いてしまうかもしれないです。

 
     
   
 

試合前の整備