せつない...[2002.5.5]
バイト先で5月1日から、新しい日本風な模様のマグカップとタンプラーが発売されている。
3日にバイトに出勤したら、マグカップはもう既に残り1コ!スゴイ人気だ。
その最後の1コをパパ・ママ・息子(推定3歳)の、
『連休初日。とりあえず家族で買い物来ました・ノド乾きました・スタバ来てみました』
ファミリーにオススメしたら 、パパが喜んで買ってくれた。よかったよかった。
お客様に喜んでもらえると、私も嬉しい。
そしてそのいい感じのファミリーは店内で飲食。
しばらくしたら、パパが「隣りの席に、忘れモノがあるんですけど...」と教えてくれた。
空席にポツンと黒いリュック。
「う〜ん、人間ってリュックを忘れるんだ〜」とちょっと感心していたら、
「スイマセ〜ン、リュック忘れちゃったんですけど〜」すぐに持ち主が現れた。
そうだよね〜気付くよね〜。
そして、またしばらくしたら、少し前にお店から帰られたはずのさっきのファミリーのパパが。
「スイマセ〜ン、さっきのマグカップが入った袋、忘れちゃって。届いてませんか?」
「え〜っ!?」
...届いていない...席にもない...お店の中を見回したが、やっぱりない。
「すみません...届いておりません」「そうですか...(しゅ〜ん)」ショック...。
スタバの袋にキレイに包んで入っていたから、誰か持っていってしまったんだろうか...。
このパパ、親切に人の忘れ物なんか届けてくれたのに、自分の忘れ物は出てこないなんて...。
しかもマグカップ、最後の1コ...。せつない...。
バリスタを売るの巻 [2002.5.5]
ほぼ毎日、カフェ・アメリカーノを買いに来てくれるお客様がいる。
ちなみに、カフェ・アメリカーノとは、エスプレッソという
圧力をかけて抽出した濃いコーヒーをお湯で割った飲み物である。
普通のドリップコーヒーよりも薄いけど、エスプレッソのいい香りとほろ苦さが感じられ、
スッキリ!しゃっきり!さっぱり!人気のドリンクだ。
で。毎朝買ってくれるそのお客様、歳は30歳後半くらいの男性・
スーツではなく軽装・茶髪・声は大きめ・顔は恐め・目は細め。
まあ、簡単に言うと、気のいいアンちゃんタイプだ(?)。
いつも朝の7時台か8時台に来てくれるので、職種は何だろう?と
スタバのパートナー(=従業員ね)の間でもいろいろ想像し、
私の予想は「きっと水商売で夜勤(?)明けなんだよ!」...。
そしてそのアンちゃんはマグカップを8つも買っていったことがあり、
「やっぱり、お店のおネエちゃんたちと使うんだよ!」と確信していたのだ。
さて、先日。いつも通りにカフェ・アメリカーノ を買いに来てくれたアンちゃん。
一緒にエスプレッソ・ローストという、スタバのエスプレッソ・ドリンク全てに使用している
お豆も購入してくれた。
兄「アメリカーノっていうのはさ〜、その豆で入れてるんだよね〜?」
う「そうですよ〜、お店のエスプレッソ・ドリンクは全てこのお豆でお作りしてます」
兄「いや〜。買って自分トコで入れるんだけど、やっぱここのとは違ってさ〜」
う「何で作っているんですか〜?」
兄「ドリップ落とすヤツなんだけど〜」
う「あ〜、アメリカーノはエスプレッソをお湯で割って作っているので、おそらく
この『バリスタ(=エスプレッソ・マシーン・42,000円!バリスタへの道参照)』で作れば
かなり近い味にはなると思うんですけど...でもちょっと高いですよね〜」
兄「いや、高くはないんだけどよ〜。毎日買いに来るのも面倒だしさ〜。
でも作り方とかちゃんと教えてくれるの〜?」
う「それはもちろんです!(えっ?高くないの〜???)」
兄「じゃあさ〜、後で女の子寄こすからさ〜、お姉さんちゃんと教えてくれる〜?」
う「はい〜、もちろんです〜(女の子???やっぱり...?)」
兄「お姉さんは何時までいるの〜?」
う「12時までです〜(ひょえ〜)」
兄「じゃあ、それまでに来させるからさ〜よろしくね〜」
う「はい〜。お待ちしております〜(ホント〜?42,000円だよ〜)」
『バリスタ』なんて、年に数回売れるかな?って商品なので、まさかね〜と思っていたら、9時過ぎ。
ホントに女の子が2人来た!いや〜、まだこの街にも景気のいいトコロがあったのね。感動。
で、その気になる2人の女の子。会社の制服っぽいのを着ていて、軽っぽくない。
私の予想ではもっと『チャラチャラチャラ〜』な感じの女の子が来るかと思っていたのだが、
ちょっと茶髪って位。あれ?『お水』じゃないの?
さあ、私がバリスタの使い方を教える?教える? とドキドキしたのだが、ちょうど休憩の時間!
いや〜〜〜ぁ、残念だな〜〜〜。数段上であんなに力強く「もちろん教えます」と言ったくせに、
バリスタの説明は全てあのナナちゃんにお任せしてしまった。ごめん、ナナちゃん。
その場にいた店長さん・モリリンの聞き出したところによると、どうやらあのアンちゃん、
『水道関係だけど焼き肉屋もやっている』人らしい。
「ちょっとぉ、水道関係って本当は『お水』なんじゃないの〜?」と
バックルームでコソコソ外の様子を伺う私。
そして、ナナちゃんが苦労して説明をして(ホントごめん)、御購入!バンザイ!
領収書には『(株)●●防水工業』...本当に『お水』じゃなかったんだ。しかも防いでるし。
丸1年 [2002.5.2]
もう五月ですね〜。
私が初バイトを始めたのが去年の3月末だから、
もう1年以上も続いたことになります。
(『バリスタへの道』を読んでね!)
当初うちの父は「けっ!いつまで続くんだかっ!」と言っていたし、
私自身も「いつまで続くんだか〜」と思っていました。
何しろ朝早いから。
でも、今のところ遅刻なし!(早退は1度アリ!)
ワガママ言って1ヶ月も休みをもらえたり、
週1回コーヒー豆ももらえたり、
恵まれた職場だな〜と思ってます。
先日の演奏会の打ち上げの時に、弦楽器の女の子が
「私も4年前にスタバでバイトしてたんだ〜」
なんて言っていたので、日本にきたばかりのスタバの話を聞こうとしたら、
その彼女は2ヶ月で辞めてしまったという。
覚えることの多さに嫌気がさしたという事、
そしてそれ以上に
「何で全く知らない人に『こんにちは』なんて言わなくちゃいけないの?」
という疑問が理由らしいです。
...私は『おはようございます』『いってらっしゃい』を言うのが好きで
続けているのかもしれないな〜。
これはどういうことなんだろう...?
実生活で『人』に飢えているということなのか?(笑)