妹ヨシコ、初・本格的バイト計画 バリスタへの道
妹ヨシコ・23歳。
大学卒業&大学院進学が決まったが、さすがにもうお小遣いはもらえないので、バイトを探すことにした。
条件は、平日午前(生活改善計画のため)。
日曜日になると求人チラシを見ていたのだが...。
<応募編>
3月4日(日) 今日も日曜恒例のチラシチェック!先週は●●駅(うちから電車で10分)のドトールコーヒーの求人(午前中に働ける!)があって、いいかも?と思ったのだけど、まだ大学院の結果が出ていなかったから何となく躊躇しちゃって...。でも、もう結果も出たし、今度こそ働くぞ〜!外貨を稼ぐぞ〜!と決意。目を光らせてチラシをチェックしていると、おお!コーヒー屋があるじゃ〜ないか。ふむふむ。スターバックスね〜。おっ、午前から働けるぞ。●●駅に4月オープンするのか〜。明日の10時から電話受け付けね〜。よし、とりあえず明日電話してみるか〜。
3月5日(月) 今日は問い合わせの電話をする日。なにしろ初めてバイトしようとしているから、電話するだけでドキドキ...。10時を少し過ぎて、台本も書いて(慣れないところへ電話をする時の私の癖)、よし電話!...何?...つながらない...。そういえば、バイト先は市内だけど、電話番号は東京03。そうか〜、ここだけじゃないのね〜。だからってどういうこと?バイトよ、バイト。何でバイトの問い合わせをするのにチケット並みなんじゃ〜???倍率すごいんじゃな〜い?何だかいやになっちゃうな〜。...そこで、内田家で流行りのパソコンのゲーム『スパイダー』をやりながら電話をかける。途中スパイダーに熱中していたこともあって、ようやく12時近くに電話がつながり、向こうのおばちゃん(?)とお話。面接日は金〜日曜のどれかだったんだけど、早い方がいいかな、と思い3月9日金曜日の午前中に面接を受ける事になった。は〜。恐るべきスターバックス。
3月8日(木) 面接は明日。しかし、問題がひとつ。私はあまりスターバックスへ行った事がないのだ。だって、コーヒー苦手なんだも〜ん。だから行ってもいつもアイスティー。もともと時間と場所が条件に合っていたからスターバックスに決めただけなので、まさかこんなに人気とは思っていなかった。だから、明日の面接では好きなコーヒーくらい答えられるようにしておこう、と思い、どんなモンか見に行ってみた。コーヒーを飲みに電車で30分、横浜まで。
スターバックス横浜ビブレ店。入るとステキな店員さんたちの『こんにちは〜!』攻撃。うひゃ〜〜〜。何とかレジの前までたどり着くが、コーヒーの種類が多い。メニューの前で固まる。どう違うんじゃ〜?分からな〜い(泣)。笑顔のお姉さんに『コーヒーの量が少ないのはどれですか?』と微妙な質問をすると、エスプレッソの量を半分にして作ってくれるらしい。言われるままにキャラメルマキアートというのを頼んだ。数分後に出来上がったドリンクと店内に置いてあったスターバックスの様々な案内の紙5種類をガサっと手に取って、席についた。...お、これなら飲める飲める。いいじゃな〜い。ちょっとゴキゲンになり、5種類のうちの『おいしいコーヒーのお話』というのを読み始める...。はは〜。とにかくすごいこだわりらしい。さらに読み進める...『また、スターバックスの店内には...研修を積んだバリスタが...お手伝いをさせていただきます』...バリスタ???どうやらお店のお姉ちゃんたちは『バリスタ』というらしい(笑)。なんだ?バリスタって。何かの略か?う〜む、な〜んか大変そう〜。ちょっと考えちゃうな〜。まあ、倍率すごいだろうからそう簡単には採用決まらないだろうし、一応予約を入れた以上は明日は行くしかないか...。
3月9日(金) 面接だというのに電車に乗り遅れる。あ〜、駅から走らなくちゃ。も〜、やる気な〜い。指定された横浜オフィスというところへ行くと、テーブルに女の子が。とりあえず『よろしくおねがいします!』と言うと、冷静に『この用紙に書くみたいです...』と。その子も面接に来た子だった。勤務時間の希望などを書く。8時〜12時。平日のみ。しばらくして、その女の子と2人揃って面接。向こうは釈由美子似の女性とフレンドリーな感じの男性。こっちが何か言う度にその男性がカチャカチャ...とパソコンに打ち込むのだ。恐ろしい...。しかも、質問の内容も、勤務時間と好きなコーヒーくらいかと思っていたのに『スターバックスの印象は?』『あなたがスターバックスに入ったらどんな事ができますか?』など、かなりの本格的面接。まあ、こう言っちゃあ何だけど、大学院の試験の面接よりもしっかりしていた気がします...。最初のうちはもう一人の子から聞かれていたから、考える時間があってかなりイイ感じの答えを返していたのだけど、『あなたは自分が楽しいな〜とか幸せだな〜とか思ったことを人に言葉で伝える事ができますか?』という???な質問の時に『じゃあ、今度は内田さんから』...あちゃ〜。もうボロボロ。まあ所詮こんなもんだ。15分くらいで面接が終わる。結果は採用なら11日までに電話で。ダメならお手紙が来るらしい。お手紙と一緒にタダ券くれるといいな〜。
3月10日(土) お出かけから門限ギリギリ12時で帰ると、母から『夜10時頃、コーヒー屋から電話あったよ、採用だってよ』...うひょ〜。明日の夜6〜8時の間に電話をすることに。う〜ん、決まってしまった...。
3月11日(日) 昼間のうちに向こうから電話があり、研修の日程が決まる。13日と17日。ひゃ〜、ついにバイトなのね。なんと!家族によると研修中でもバイト代が出るとか。本当なら嬉しいな〜。コーヒーたくさん飲まされるのかな〜。
<研修編〜横浜オフィスに閉じ込められる>に続く...