妹ヨシコ、初・本格的バイト計画 バリスタへの道
妹ヨシコ・23歳。
大学卒業&大学院進学が決まったが、さすがにもうお小遣いはもらえないので、バイトを探すことにした。
条件は、平日午前(生活改善計画のため)。
日曜日になると求人チラシを見ていたのだが...。
<研修編〜
横浜オフィスに閉じ込められる...>3月13日(火) 研修第1日目。朝9時に面接と同じ会場の横浜オフィスへ行く。通された部屋にはこれからパートナー(=仲間。バイト、社員同士でこう呼ぶらしい)となる10数人の女の子と1人の男の子。そして、スターバックスのお店と同じカウンター。お〜!今日はここで練習しちゃうのね。カプチーノなんか作っちゃうのね。ちょっとしたわくわく感を胸に、研修は始まった。
面接の時の釈由美子姉さんが新しいお店の何とかマネージャー(=店長)らしい。生き生きとお話を始める。話声だけにならないように BGMをかけてくれた(←アイコ。釈姉さんの自前らしい。どうやらこれは説明中にはそぐわなかったらしく、休憩後にはスターバックスオリジナルのCDになった)。まず自己紹介。なにやら私よりも若い女の子ばかりだった。半分くらいが19歳。それから22歳が数人。私23歳。少し飛んで32歳の既婚女性(かなり若く見えるからびっくり)。みんなの名前を覚えるためにネームプレートを即席で作る。そこに自分の名前とあだ名を書くように言われたので、正直に(?)『うっちー』とひょろ〜っと書いたのだが、辺りを見回すと『アイ』『アヤ』『ユウキ』『ハナ』お〜い!名前かい!早く言ってくれ〜。なんか私違うじゃん...。でも、32歳のお姉さんはさすがだね。岩本で『ガンさん』。刑事か?気に入った!...さて。再び釈姉さんの話によると、何やらこのバイト、すごい倍率だったらしい。応募が100人以上で採用28人。ほぇ〜。も〜う、みんな目を輝かせている。しかし、こんなところで運を使ってしまったかもしれないぞぉぉぉ!...一人しょぼん。
いやいや。でも、すごいのだ。このスターバックスという会社には、こだわりがてんこもり。私が楽しみにしていた『カプチーノの泡を作る』ような実習は、9時から2時までゼロ。この5時間で徹底的にスターバックスの精神をたたき込まれるのだ。というより、自然に身に付いていく感じ(詳しくは内緒です〜)。もちろん私が楽しみにしていた『スターバックスのサンドイッチでランチ』などもゼロ。55分授業5分休憩(1回は10分だったかな)で乗り切られてしまった。しかし、本当に授業みたいで途中から釈姉さんの事を『先生』と呼びそうになってきた...。でも、私が心配していた『みんなでガブガブとコーヒーを試飲』というのもなく、2回ドリップコーヒーを小さいコップに出してくれただけだった。ホッ。
さて。みなさん気になっている『バリスタ』。聞きましたよ、私。壁に質問コーナーがあって、『それぞれの疑問を紙に書いて壁に貼る』タイムがあったのだ!今だ!ヨシコ!『バリスタとは何ですか?』ひょろ〜っと書いて壁に貼った。そして、あっさり解決。『バリスタ=職人(イタリア語)』。以上。終了。まあ何と!オープンまでに私も『バリスタ』になるらしい。試験もあるのだ!大変そうだぞ...。
社歴や社訓、決まりなど文章上のことはこれくらいで、後の実技は17日らしい。17日は9時から18時!う〜ん、不安だわ。今日は花粉症の薬飲んでいたからもう眠くてしょうがない。17日はどうしようかな〜。でもコーヒー嗅いで『臭いません...』じゃヤバいよな〜。とりあえず、形から入る私としては、初心者向けコーヒー豆『ハウスブレンド』を買ってみるか(→バリスタさんがかわいい紙袋に入れてくれます。ぜひみなさまもどうぞ!)。
3月17日(土) 今日は朝9時から夕方6時まで!いや〜疲れそう(今ふと気付いたが、普通『働く』とはこういうことだよねぇ。イカンイカン)。今日はついに実技に入るんだよな〜。花粉症の薬で眠くならないといいな〜。
前回と同じ部屋に6人が集まった。今日は少なくてなかなかいいぞ(大人数には慣れていないもので)。ここはオフィスの中の一部屋なのだがお店と同じカウンターがあるのだ。わくわく。今日の先生ももちろん釈姉さん。もうひとりメガネのお兄さんもサポートで来てくれた。それにしても、ここの社員さん達はどうしてこんなに気さくでさわやかなんだろう?私もそのうち気さくでさわやかさんになるのだろうか?(それはどうでしょう?)さて。午前中は接客の方法、レジの入力方法、ドリンクの呼び方、コップへの略字の書き方を教えてもらう。子供の頃おもちゃのレジで遊んでいただけあってレジはかなり楽しい。夢だったんだよね〜。でも私だけ接客やったことがないからレジのしくみについてイマイチで、合計ボタンを押すとレジのお金が入っているところが私のお腹に一撃。みんなのを見ていると...はは〜ん、軽く手でガードしているじゃ〜ないか。早く教えてくれ!(でもきっとお店で何度もお腹をぶつんだろうな〜)
それにしても、暗記が苦手な私にとって、ドリンクの略字はけっこう難しい...(解説:スターバックスの紙コップには側面にお客さんが注文した内容を書き込むスペースがあるのだ。そこにアルファベットでドリンク名、シロップの種類、オプションなどを書き込むしくみ)。ドリンク名だけならまだしも『ホイップ多め』とかまで覚えられんぞ!私はコーヒーが苦手だから、今までお店へ行くとさらっと『エスプレッソ半分でお願いしますぅ』なんて言っていたけど、私がレジにいる時にそういうイヤな客が来ない事を祈る(いやいや、お客様の御希望にはお答えするのがスターバックスです)。
午後はついに『自分たちで作る』編!ラテやカプチーノ、カフェモカなど『混ぜ系』の基本となっているエスプレッソについて勉強、そして実際に入れてみる(あ、ちなみに『混ぜ系』という言葉は裏の用語なんかではなく、私の造語です)。エスプレッソ...難しいわ。バリスタへの道、危ういぞ!でも、実際に自分でドリンクを作るのってかなりおもしろい。キャラメルマキアートってこう作るんだ〜!とか感心したり。初めて自分で作ったドリンクって何だか嬉しいし基本的においしいもんだから、いろんな種類ガブガブ飲んでいたら、口の中はヤケドするし、だんだんお腹がチャポチャポに...。う〜ん、こりゃ、バイトやってたら太るぞ。気を付けなきゃ。でも今日の研修は楽しかったな〜。全然眠くならなかったも〜ん。
次回の研修はついに実際のお店へ!こんな状態でお店に行かせていいんですか〜、釈姉さ〜ん?
<店鋪研修編〜第1週>へ続く...