妹ヨシコ、初・本格的バイト計画 バリスタへの道

妹ヨシコ・23歳。

大学卒業&大学院進学が決まったが、さすがにもうお小遣いはもらえないので、バイトを探すことにした。

条件は、平日午前(生活改善計画のため)。

日曜日になると求人チラシを見ていたのだが...。

 

<店鋪研修編〜第2週>

3月26日(月) 今日はレジに入る。バーにも入る。バーではエスプレッソを落とす係とミルクを暖める係に分かれていて、今日はエスプレッソを落とす係になった。か〜な〜り〜疲れる。いやはや。今までの仕事は序の口だったね。やられた。4時間しかない仕事時間で『もう終わったかな〜』って思い時計を見るとまだ2時間。確実に明日は右手筋肉痛だ...。

さて。今日の失敗。1:自分でカップを持ってくると20円引きなのに、引くのを忘れること2回。2:レバーをひいたままコーヒーをドリップし床をコーヒーまみれにすること1回(1回で充分だって)

 

3月29日(木) 今日はなんと8時入り!昨日はワタクシ卒業式で朝っぱらから袴を着て、しかし結局苦しくて昼過ぎにギブアップ、そんなこんなで疲れていたのだが、朝5時20分にどうにか起きた。愛犬クマと目が合うが『どうせアンタは外に出してくれないんでしょ〜』というあきらめの表情。その通りさっ!しかしそんな中、母が起きてきて『今日だけよ』と車で駅まで送ってくれる!感動秘話やね〜(タイトル:家族愛)。さて、無事時間通りに到着。8時5分前にエプロン着て時間帯責任者にごあいさつ、今日はもう一度バーに入り昨日やったエスプレッソを落とす係『ショット』役となった。

私は研修が終わったら大体午前中にお店に出るつもりでいるので、お店の午前中とはどんな様子なのかを楽しみにしていた。お昼・夕方は忙しいだろうけど、午前中なんて実は楽なんじゃないかしら〜?と思っていたのだが、とんでもなかった。私がショットということもあるのだが、どんどんIDが書き込まれたカップがたまっていく...。しょうがないので先輩が代わって、たまりにたまったカップがさくさくと解消された(なんで8個もいっぺんに頼むお客さんがいるんじゃ〜!?)。このショットという役割、レジとのやりとりでカップにIDを書き、『スチーム』というミルクを暖める役割とどこまでドリンクを進めて良いか確認し合い、実際にショットを入れる。なかなかお忙しいのだ。しかも私はまだ上手にエスプレッソが入らず、ゴタゴタしてくると余計に手元が狂い、2・3回連続で失敗することもよくあるのだ。先輩ごめんなさい。

そして、『ショット』から『スチーム』へ。ああ、ワタクシがまちがっておりましたぁ。一番大変なのはスチームでございますぅ。お許し下さい、スターバックスの神様〜!(サイレンちゃんの事か?)この『スチーム』さんは、IDが書かれたカップを見て必要なミルクの量を考えて素早く暖める〜ショットがエスプレッソを入れる〜ミルク、ホイップクリーム、キャラメルソースなど加え、ドリンクを完成させる〜お客様に『笑顔で』渡す。これがね〜。釈姉さんは『スチームが一番好き!私が作ったこのドリンクをお客様に渡す瞬間の喜びといったら...』とおっしゃっていたが、まだまだそんな余裕はありません...。私がお客様に渡す時は1・戸惑いの笑顔、2・パートナー用のドリンク名で渡す、3・フタからあふれ気味のホイップクリーム、4・氷満タン!ストロー差し込み口から今にもあふれそうなコールドドリンク。

明日でこのお店の研修は終わり。せっかくお店の人たちと仲良くなってきたのにな〜。しゅ〜ん。

 

3月30日(金) 今日でこのお店は終わり!しかし感傷的になっている場合ではない、私の体...熱っぽいのだ。今日も8時入りだったのだが、起きたときからもうグダグダ。どうやら花粉症だけではなく、風邪も混ざっているようだ。鼻水たらり。しかし、レジ打ちとして仕事を始める...。

レジ打ちも2週間合計6回やっていると、なかなか落ち着いてくるものだが、これだけはっ!という苦手なものがある。このお店では『本日のコーヒー<コーヒー・オブ・ザ・デイ>』というドリップコーヒーが2種類あり、スターバックスで販売している10数種類のコーヒー豆を毎日日替わりで使って提供しているのだが、私は自慢じゃないがコーヒーが分からんっ!しかし、『本日のコーヒー』を頼んだお客さんにこの2種類の違いを簡単に言葉で説明しなくてはいけないのだ。その2種類が『こちらはサッパリしたもので、こちらはコクがあるものです』などと違いがはっきりと分かればよいのだが、日によって私には分からない領域になってくるとも〜うさっぱりチンプンカンプン。飲み比べても『あ〜確かに違うけど...。両方スッパイ...。(酸味が苦手なためそればっかり感じる)』さて。これをどうやってお客様に伝えるか?そこで私は、店内にあるコーヒー豆の説明書きを読み、そこに出てくる形容詞をとりあえず使ってみた。しかし、『コクの深い○○と複雑な味がする●●となっておりますが...』とか『さっぱりした味の○○と刺激的な味の●●とどちらにいたしますか?』う〜ん、比較になっていない...。あと困ったのが、私が説明している横のレジで他のちゃんとしたパートナーの方が私とは全然違う(逆にも聞こえる)説明をしていたのが聞こえてきた時。なんとも気まずかったな〜...(遠い目)。

その後スチームをやったり、コーヒーを引く機械の使い方を教えてもらう。そんな時も鼻水たら〜り。もうしんどすぎる。やっとのことで4時間過ぎた。そしてお世話になったパートナーの方にお礼を言ってまわる。2週間いて、やっと昨日あたりから親しくなれた感じがしていたので、とても残念...。かなりふらふらしていたのだが、このお店で最後のパートナードリンクを入れてもらってお店を後にした。来週からはヨコハマ○。○店だ〜!

 

<店鋪研修編〜第3週・風邪に苦しむの巻>に続く...