2011.06.27.

眠りはとても大切な人間の営み・生活習慣です


今回は、【睡眠の質と時間】についてお話してみます。


 ●睡眠の質にはレム睡眠】と【ノンレム睡眠】があり、この2種類で一晩を過ごしています。                                                                     【レム睡眠は覚醒に近い浅い眠りですが躰全体の力が抜けた状態で、所謂『金縛り』を起こしやすい眠りといえます。子 供の寝顔を見ていると、盛んに瞼の下の眼球がピクピクと動いているのが分かります。その時間が【レム睡 眠】時で、決して「狸寝入り」ではありません。

一方、【ノンレム睡眠】は、深い脳の眠りの時間です。進化 の過程で、ヒトは直立2足歩行になり大脳を大きく精巧にしてきた分、《脳の休息をとりエネルギーの充電》を必要となってきました。【レム睡眠】ほど躰の筋肉の緊張は抜けていませんが、瞳孔などは散大傾向に あるため、急に起こされたり「夜泣き」などで無理矢理起こされたりすると、眩しく機嫌が悪くなったりしま。



さて、睡眠の時間についてですが、【レム睡眠】は一晩の眠りの20〜25%程度を占めていると言われています。朝方の覚醒時には回数が多くなりますが、大体90分間隔のサイクルをもっているようです。【レム睡眠】の大きな目的は、脳と躰の関係を遮断し躰の運動器の休息にあるようです。その際、脳は半覚醒の状態で、過去の情報が入り乱れていますが記憶との結合がないため、朝起床時に「夢の内容」を覚えていないことが多い様です。一方、【ノンレム睡眠】は、本当に《脳の休息の時間》ですから、十分な時間と深さが必要となります。両者を合わせて、多くの人々の睡眠時間は6〜8時間位のことが多い様です。睡眠時間については個人差が非常にありますので、一概に理想の睡眠時間というものは無いと思います。

この様に睡眠は他の生活リズムと同じく自然生理的に活動していることになります。24時間の生活の中で、私たちはどうしても日中の症状に意識し注意を向けてしまいますが、実は一日の1/4〜1/3を費やしている睡眠に原因がある場合もあります。


現代のようにストレス(脳への刺激)が多い時代だからこそ、【睡眠の質と時間】を大切にすることが必要だと思います。寝てしまっているときは記憶に無い訳ですから、【睡眠の質が悪い場合や睡眠時間の不足】が、ひょっとしたら日中の体調の悪さに繋がっている場合もあるかもしれないと、注意を払ってみてみて下さい。

次回は、不眠・睡眠障害についてお話し手みましょう。


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