古傷の行方 −あの日の忘れ物・片山伸編−
[AM9:20 夢の中]
……大丈夫か? 俺の手につかまれ!
そうだ……素直になったな。よし、今すぐ引き上げてやるからな。
もう少し……。 もう少し……。
……お前なんか、この海で永遠に眠ってしまえ!
「……な……なんでだ……た、助け……て……」
……やめろ! そんな目を、俺の心に焼きつけようとするのは……。
次ページへ 読むのをやめる