2000年1月30日 ガレージ内の設備を考える
 階段やら出入り口やらで難航したビルトインガレージとは対照的に,家のほかの部分は1月末には照明や設備などを除いて大部分の設計が出来ていた。同居人との意見の対立という問題を除けば,概ね順調と言ってよかった。この調子で進めば,4月早々には着工できる見通しだ。
換気扇やコンセントは欠かせない
 さて,ここでバイク専用ビルトインガレージの設備に関する話題をまとめておこう。ガレージは基本的には単にバイクを収納するスペースだが,物置とは違っていくつか考慮すべき点もある。例えば換気だ。ガレージではさまざまなケミカル類を使うし,時にはエンジンをかけることもある。しっかり換気をしてやらないと,一酸化炭素中毒でぽっくりなんてことになりかねない。だから換気扇はガレージに必須の設備だ。換気扇本体は天井に取り付け,ダクトを使って北側の壁面から排気するようにした。
 電源コンセントも欠かせない。今のところ電動工具は使っていないが,将来はコンプレッサーなどを導入する可能性もある。夏は扇風機,冬はファンヒーターがあればガレージライフは多少快適になるだろうし,ラジカセを置いて音楽を流しながらメンテナンスなんていうのも洒落てていいかもしれない。コンセントは南側と西側の壁面2カ所に設けた。低い場所にある西側のコンセントは,屋外用の防水仕様にして,洗車時に水がかかるようなことがあっても大丈夫なようにした。

ちょっと分かりにくいが,電気設備の設計図
 当然のことながら照明も必要だ。メインの照明はガレージの天井中央にある蛍光灯だ。お金持ちが作る高級なガレージ(中身の車も高級)では,あえて白熱灯のダウンライトを使って車を照らす演出をしたりするが,ボクのガレージはそんなものとは程遠いので,実用一点張りだ。天井の照明だけではバイクの影になる部分が暗くなりそうな気がしたため,南側の壁面にブラケットを付けて白熱灯の照明を増設した。これなら,斜め上から照らせるので,足元が暗くなるのを防げるだろう。
 照明や換気扇のスイッチは,室内(玄関)からの出入り口のすぐ横にまとめたが,照明のスイッチは階段の下にも付けて,帰宅した時に階段下からでも明かりをつけられるようにした。電動シャッターはリモコンで開閉できる。リモコンはカードタイプとキーホルダータイプが用意されているという。バイクで出かける時にはリモコンを持って出るわけだから,携帯に便利そうなキーホルダータイプを選んだ。
 ガレージ内の壁に棚を取り付けることは以前にも書いた。棚さえあれば,工具やケミカル,ノーマルパーツや予備の部品くらいは収納できるだろう。棚は床面から1.8mの高さで,奥行き40cmくらいになる予定だ。以前に考えた天井に金属メッシュを張ってパーツを吊るすアイデアは諦めることにした。そうした建材が見つからないと言われたので,壁面にブラケットだけ付けて後は自分で何とかしようと思ったのだが,ブラケットの取り付けだけで15万円もかかるというので,バカバカしくなってやめたのだ。今のところは天井から吊るす必要のあるカウルなどの大物パーツはないから,取り敢えずこれでよしとしよう。

水の使用や夜のメンテも考慮する
 ガレージの中だけでなく,外側にも多少の工夫が必要だ。まず,道路からガレージのシャッターまでは2mほど空けて,バイクを一時的に出しておくスペースとして利用する。こうすれば,ガレージ内でメンテナンスする際に,2台のうちの1台を外に出せば,ガレージ内で作業できるようになるわけだ。多少の雨でもバイクを外へ出せるように,玄関前から伸ばす形で庇(ひさし)も付けた。
 庇の下にはダウンライトも付く。付近の夜の明るさを調べるため,日が暮れてから現地へ行ってみると,びっくりするほど暗かった。これではガレージへの出入りで不便があると思ったので,シャッター前を照らすライトを付けたのだ。夜のメンテナンス作業でも役に立つのではないかと期待している。
 シャッターのすぐ横には水栓を設置した。洗車にせよ,キャリパーのまる洗いにせよ,水は欠かすことができない。もちろん,手を洗うのにも便利だ。水栓は屋外にあるが,シャッターを開ければガレージ内からでも利用できる。これで,水を入れた重いバケツを持って歩くこともなくなるのはうれしい。
 このほかの階段やドア,床の塗装などは前回までに書いたとおりだ。こうして細部の設計が煮詰まってきて,2カ月後の設計フィックスへと向かうのだが…。
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