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● ひとことコラム (1〜10回目) ●

 ひとことコラム開設当時の 1〜10回目のコラムです(2002. 4. 9 〜 2002. 6. 2)。過去のコラムは登場順に並んでいます。最新のコラムはこちらです。

「ひとことコラム」 2002. 4. 9 (Tue)
 どうも Hammer です。Hammer's Page の 2周年ということで、ゲームで気になることを 6日周期で更新しようという変な企画を考えてしまいました。いつまで続くか分かりませんが、よろしくお願いします。
 さて、早速本題に入りましょう。1回目のテーマは、このページを作るきっかけになった「カタン」のお話です。私も先日、新しい日本語版を購入したばかりなのですが、新規プレイヤーをかなり意識した作りになっていると思いました。
 説明書がそんなに厚くなく、分かりやすく書かれているのに好感が持てますね。でも「カタン」の場合は特に、「説明書を読むよりプレイしたほうが早い」ゲームですから、経験者のサポートはとても大事だと思います。
 はじめてのプレイヤーにルールを教える際の私なりの基準として「カタンのルールを 15分以内でちゃんと説明できる」というものがあります。ちょうど新規プレイヤーが増える時期なので、経験者の方はルール説明について少し考えてみてはいかがでしょうか。
[From Hammer]

「ひとことコラム」 2002. 4.15 (Mon)
 2回目のコラムは、日本語版が発売される「指輪物語(Der Herr der Ringe)」のお話をします。このゲームは映画化もされた「指輪物語」をモチーフにしており、原作に沿ってストーリーが進んでいきます。
 普通のボードゲームと違うのは、プレイヤー間で勝利を競うのではなく、全員で勝利を目指そうというプレイスタイルです。勝利には全員のチームワークが必要で、互いに相談しながらゲームを進めていくわけです。そもそもあまり見られないスタイルなので、ゲームになれていないプレイヤーでも楽しめると思います。
 ゲームとして面白いところは、コミュニケーションなのですが、慣れてくるとプランニングを楽しむゲームに変化します。シナリオは固定なので、イベントに備えて行動するということができるわけです。
 このゲームはプレイ経験にかかわらず、自分の置かれている状況から、パーティーとしての役割を果たす(Play a Role)のが大切だと思います。そういった意味では、ボードゲームの形をした RPG(Role Playing Game) なのかもしれませんね。指輪物語が今の RPG に少なからず影響を与えているのは確かですから。
[From Hammer]

「ひとことコラム」 2002. 4.21 (Sun)
 ひとことコラムも 3回目に入りました。今回は「いただきストリート」のお話をします。FC 版は 1991年発売でしたが、コンシューマのボードゲームでこういったものは全くなかったのですが、ゲーム雑誌の記事を見て「面白そうだ」と思って買ったのでした。もう、10年以上前の話になりますね。
 このシリーズはコンシューマ(FC, SFC, PS, PS2)でリリースされているわけですが、当然煩雑なお金のやりとりや、株の計算などはコンピュータに任せすべてコンピュータ任せです。ここまでの数値を扱うゲームが成り立つのはコンシューマならではですね。実際には、細かい数値はあまり気にせずにプレイするのですが。
 「いたスト」では、交渉もできますし、プランを立てて動くことが必要な場面もあるのですが、サイコロの目やチャンスカードなどの状況が与えられたときがいちばん重要だと思います。特にいいことがあったときに、機に乗じて行動すること(use the chance)が大切だと思うのです。
 チャンスは平等に巡ってくるわけではありませんが、うまく活用することで必ずゲームは有利になります。この考えは、ボードゲームをプレイする上でもいえると思います。「いたスト」をコンシューマゲームではなく、ボードゲームのひとつとして考え、プレイしてみてはいかがでしょうか。
[From Hammer]

「ひとことコラム」 2002. 4.27 (Sat)
 4回目は最近プレイした「クレイマニア」からの話題です。このゲームは、制作者が出されたお題のものを粘土で作り、回答者が時間内に当てるものです。
 粘土を使ったゲームは始めてプレイしたのですが、なかなか面白かったです。制限時間が 1分弱とかなり短いですし、粘土だけで表現しなければならないので、思ったとおりにはいかないものです。例えば、「チョコチップクッキー」は、作る側は分かるのですが、かなり伝えるのが難しいです。
 こういうゲームは、限られた情報を相手にいかにうまく伝えるかが重要ですね。誤解のないようにするには、ちょっとした工夫が必要になります。「サンダル」だと作り方によっては「和式トイレ」とか「スリッパ」になってしまいますね。
 ボードゲームや普通の生活ではなかなか使わない部分の能力が要求されるので、たまにこの手のコミュニケーションゲームもプレイしてみると面白いと思いますよ。そうそう、粘土を扱ったあとは手を洗うのを忘れずに。
[From Hammer]

「ひとことコラム」 2002. 5. 3 (Fri)
 コラムも 5回目になりました。最近は遠征続きでいろいろとプレイしているのですが、その中から「ババンク」のお話をします。
 ゲームの内容を簡単に説明すると、自分のコマを動かしてお金を獲得するゲームです。各プレイヤーには獲得金額を上げるカード、他のコマの収入を横取りするカード、何の効果のないカードが 1枚ずつ配られ、裏向きにしてマスに置きます。これが、このゲームのポイントです。
 お金を置く場所、カードを置く場所、コマの動かし方のどれを取っても、他の人の行動に影響を与えます。このあたりの無駄のなさがこのゲームの面白さです。運の要素のない読みだけのゲームですが、無駄がないだけに密度の濃いプレイが要求されます。
 他の人の行動を冷静に読んで行動しつつ、ときには賭けに出るといった「勝負感」が問われる大人のゲームだと思います。プレイ時間も 30 〜 45分と短い上にルールも簡単なので、手軽に楽しめるでしょう。最近、同じようなゲームばかりをやっているという方は、刺激的な「ババンク」をプレイしてはいかがでしょうか?
[From Hammer]

「ひとことコラム」 2002. 5. 9 (Thu)
 連休明けの 6回目は、連休中にプレイしたゲームということで「操り人形」と英語版エキスパンションのお話をします。
 このページでも、個別のコーナーを設けている「操り人形」は、キャラクターをうまく操り特殊能力を使いながら、自分の都市を発展させるゲームです。他のプレイヤーがどのキャラクターを操っているかを読むことも、重要になってきます。
 先日は、英語版の「操り人形」を初プレイしました。英語版には追加のキャラクターが入っており、なかなか面白い特殊能力が追加されています。従来のキャラクターと入れ替えでやるのですが、ちょっとキャラクターが変わると、ゲーム性もかなり変わってきます。
 キャラクターの能力が「操り人形」のゲームを作っているということがよく分かりました。変化にいかに対応できるかが勝負を分けると思います。従来の操り人形に慣れて、何か変わったものがやりたいという方にお勧めです。
 もちろん、もとのゲームもプレイするのに多少の経験が必要ですが、ゲーム慣れしたメンバー同士でプレイするとなかなか面白いと思いますよ。このページでも取り上げているくらいですから、お勧めなのはいうまでもありません。
[From Hammer]

「ひとことコラム」 2002. 5.15 (Wed)
 コラムも 7回目になりました。今回は先日英語版を購入したということで「カルカソンヌ」のお話をします。ゲームの内容は、タイルを配置することで、カルカソンヌの町並みを作っていき、要所に人を配置して得点を稼ぐゲームです。
 タイルを引くゲームなので軽いゲームかと思いきや、都市や道などに配置した人は、大きさが確定しない限り戻ってこないので、戦略性が意外と必要になるのです。決算時の勢力争いや他の人の作ったものに相乗りするなど、ボードゲームクラスの戦略の基本が詰まっています。
 プレイ時間は 60分程度とそこそこで、密度の濃いゲームになっていると思います。多少ゲームに慣れたら、複雑なゲームに移るときのステップアップとしてお勧めのゲームだと思いますよ。
 この「カルカソンヌ」は、最近エキスパンションが発売されました。けっこう品切れになるのが早いので、まだ入手していませんが、それだけ国内でも人気があることが分かります。ドイツゲーム大賞と、ゲーム賞のダブル受賞するほどの作品なので、人気があるのも納得できますね。
[From Hammer]

「ひとことコラム」 2002. 5.21 (Tue)
 8回目のコラムは、先日プレイした「プエルトリコ」についてです。ちょっと前から結構人気のあるゲームだという話を聞いていましたが、ようやくプレイすることができました。
 ゲームの内容を簡単に説明すると、植民地にプランテーションを作ったり、建物を建てたりして、作物を生産し、売却したり、本土に輸送したりして繁栄させていくゲームです。プランテーションや建物には労働者がいないと機能しないのがポイントです。
 ターン中にできる行動は決まっており、他のプレイヤーも同じ行動をおこなうので、戦略的な動きや計画性が必要になります。プランテーションで大量に作物を作るもよし、建物を作るもよしと、いろいろな方法が採れるのがこのゲームのいい点です。
 戦略性が必要なゲームですが、うまく計画を進めていくゲームで、けっこう私好みのゲームでしたね。これは、もうちょっとプレイしてみたいゲームです。プレイ時間は 90〜120分ですし、ゲーム慣れも必要ですが、かなり楽しいゲームだと思いました。
[From Hammer]

「ひとことコラム」 2002. 5.27 (Mon)
 9回目のコラムは、先日 1.5 倍の値段で英語版を購入した「王と枢機卿」です。このゲームは、ヨーロッパの国ごとに修道院と修道士を配置し、権力を争うものです。
 ルールは単純で、各プレイヤーがカードを 3枚ずつ持ち、カードに書かれている国に対して、配置することができます。1ターンには 1つの国しか配置できませんが、同じカード 2枚をジョーカーとして使うことができます。うまくカードを使うことと、計画的に配置することが重要になります。
 このゲームのポイントは、30〜45分と比較的短時間で簡単な割に、ちゃんと考える要素があることです。さらに、このゲームの大きなポイントは 3 人でうまくプレイできるということでしょう。3人だと自分のやりたいことが計画的にできるので、それだけ戦略が要求されるわけです。私としては、3〜4人がお勧めです。
 ボードゲームをやっていると、たまに人数が余ってしまうことがあります。7人という中途半端な人数のときや、3人しかいないときがあります。こんなときに「王と枢機卿」のような 3人ゲームが役に立つのです。面白い 3人ゲームを増やしておくと何かと便利だと思うのです。
[From Hammer]

「ひとことコラム」 2002. 6. 2 (Mon)
 コラムもあっという間に 10回目に突入しました。ここのところボードゲームはほとんどプレイしていないのですが、思い入れのあるゲームを紹介します。このページでもコーナーがある「ボーナンザ」です。
 「ボーナンザ」は交渉で同じ種類のマメを集めて収穫し、お金を貯めるゲームです。他のプレイヤーと利害関係が一致する交渉をいかにまとめられるかがポイントになるでしょう。
 交渉をするときは、場をよく見ている必要があると思います。このゲームの場合は相手がまいているマメ、交渉で欲しがっているものなどをよく見ておく必要があります。また、ときには思い切った条件を提示することも大事です。もっとも、相手をもうけさせすぎてもいけないのですが。
 場を見る力と相場観、そしてバランス感覚が交渉では大事だと思います。交渉ゲームでは、一回の交渉の重さが大きく初心者には取っつきにくいものが多いのですが、このゲームは交渉をたくさんやって、地道に積み重ねていくことが大事だと思います。
 たくさん交渉する機会があるので、交渉の基本能力が身に付くと思います。また、一回の交渉で多少失敗しても、後でいくらでも取り返せます。そういった意味で、交渉ゲームの基本としていいゲームだと思うのです。
 このゲームは、4人から 6人くらいでプレイするのがいいと思います。5人以上の場合はエキスパンションも入れるとより面白くなります。プレイ時間はメンバーに依存しますが 60〜75分ほどです。交渉ゲームの割に、楽しくプレイできるゲームだと思います。
[From Hammer]

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