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● ひとことコラム (11〜20回目) ●

 11〜20回目のコラムです(2002. 6. 8 〜 2002. 8. 1)。過去のコラムは登場順に並んでいます。最新のコラムはこちらです。

「ひとことコラム」 2002. 6. 8 (Sat)
 さて 11回目のコラムは、雰囲気を変えて「ピット」についてです。これは、アメリカ産のゲームで同じ種類のカードを集めるゲームですが、交渉がかなり独特です。
 スタートプレイヤーがベルを鳴らしたら交渉開始で、全員が一斉に交換したい枚数をいいます。同じ枚数をいった人同士と、1種類のカードをその枚数分だけ交換します。これを繰り返し、1種類のカードを全部集めたらベルを鳴らして、ラウンド終了です。
 このゲームの魅力は、なんといってもリアルタイムの交渉です。ベルが鳴り出したとたんに、我を忘れて枚数を連呼します。これが、プレイしてみるとかなり気持ちのいいものです。そして、ベルが鳴り終わると嵐が去ったかのような感じになります。
 このゲーム、手軽で人数がさばける(5人〜8人)のが大きな魅力ですが、騒がしくなるのが難点です。どうしてもプレイしたい場合は、交換する枚数を連呼するかわりに指で指し示す「サイレントピット」というものもあります。これも、なかなか独特の雰囲気を醸し出しますね。
[From Hammer]

「ひとことコラム」 2002. 6.14 (Fri)
 12回目のコラムは、最近買った物ということで「キングダム」(Kingdoms) のお話でも。このゲームは、ドイツで「市場のお店」(Auf Heller und Pfennig)として発売された物のアメリカ移植版です。
 ゲーム自体は単純で、5×6 のマスに得点(減点)タイルや自分の城をおいて、最終的に城と直線上にあるタイルから得点を稼いでいくという感じです。要素は単純ですが、はじめは何をしたらいいか分からなくなるところが、このゲームの作者クニツィーアらしいです。
 単純ですが、それなりに考える要素があって、短時間で終わるいいゲームだと思います。人数は 3〜4人、プレイ時間は 30〜45分ほどです。こういった名作ゲームがアメリカでリメイクされるのも時代の流れなのでしょうか。
 ゲームの発売元は Fantasy Flight Games で、「操り人形」の英語版を出したところです。最近は、ドイツゲームの移植にも力を入れているらしいです。独自路線の、ルールがそんなに長くないゲームを中心としたラインナップなので、最近の注目メーカーのひとつでもあるのです。
[From Hammer]

「ひとことコラム」 2002. 6.20 (Thu)
 13回目のコラムは、最近プレイしたゲームから「マジェラン」のお話を。このゲームは、大航海時代の探検家を競り落として得点を稼ぐ、競り系のゲームです。
 探検家によって得られる得点や能力なども違いますし、前のラウンドで競り落とした探検家の競りにしか参加できないといった制限もあります。ライバルを蹴り落とすわけですから、そのあたりの戦略も必要になるわけです。
 最終的に残ったお金も得点に加算されます。これも、勝負を分けることがあるわけです。競りのテクニックが重要ですが、計画性などの総合力も必要でしょう。
 これだけ盛りだくさんなゲームなのに、プレイ時間は 45分と比較的手軽な部類に入ります。人数は 4 〜 5人がおすすめです。ある程度のゲームに慣れていないと難しいかもしれませんが、手軽で本格的なゲームだと思います。特に競り系のゲームが好きな方にはおすすめです。
[From Hammer]

「ひとことコラム」 2002. 6.26 (Wed)
 14回目のコラムは、先日買ったゲームから「にわとりの餌場」のお話です。鳥とキツネのカードを使って、餌を獲得していきます。鳥は普通に餌を獲得しますが、キツネは餌を取りに来た鳥を狙います。
 餌の豊富なところはそれだけ競争が激しくなり、鳥もよく来るのですが、鳥を狙ってキツネも来てしまいます。しかし、手札は限られているので狙った場所に行けるとは限りませんし、逆に危険そうな場所でも相手にキツネがいなければ安全なのです。
 また、餌場にキツネが来ることを見越して、とるとマイナスポイントになってしまう鳥を送り込むこともできます。このあたりの駆け引きがこのゲームのポイントですね。プレイ時間は 20分ほど、4〜6人がお勧めで、そんなに難しいゲームではないので、とっつきやすいゲームだと思います。
 実はこのゲームは「ラッツィア」というゲームのリメイクになっています。「ラッツィア」の方は麻薬バイヤーと警官のやりとりですから、同じ内容なのに雰囲気がかなり違います。「にわとりの餌場」の方は本当に、ファミリー向けのゲームにまとまっています。
[From Hammer]

「ひとことコラム」 2002. 7. 2 (Tue)
 15回目のコラムは、いたストオフでプレイした「ウサギとハリネズミ」です。簡単にいえばレースゲームで、いち早くゴールを目指します。コマを進めるのにはサイコロではなくにんじんカード(移動ポイント)を使います。移動に必要なポイントは移動距離が多ければ多いほど加速度的に増えていきます。
 また、各プレイヤーにはレタスカードが 3枚配られており、所定のマスでレタスカードをすべて消費しないとゴールできません。レタスを食べると 1回休みになりますが移動ポイントを入手することができます。同じマスには 2人以上入ることができないので、とうぜん場所の取り合いも起こります。
 ゴールするためには、レタスを消費したうえで残りの移動ポイントを規定値以下にする必要があります。移動ポイントがないと極端に足が遅くなりますが、余ってしまうとゴールできないのです。順位が悪いプレイヤーには、移動ポイントが多く手に入ったり、イベントが有利になったりとゲーム的な工夫がされています。
 このゲームは 4〜6人で 30分くらいで終わる手頃なゲームです。ボードゲームにそんなに慣れていなくても楽しめて、そこそこ戦略的な要素のあるいいゲームだと思います。ちなみに、初代のドイツゲーム大賞(1979年)を受賞した作品でもあります。
[From Hammer]

「ひとことコラム」 2002. 7. 8 (Mon)
 さて、16回目のコラムは、いたストオフでプレイされていた「ロイヤルターフ」です。名前の通り、競馬を題材としたゲームで、自分のかけた馬を上手に移動させて上位に入賞させ、お金を稼いでいくゲームです。
 最初に、各プレイヤーは何頭かの馬にポイントをかけます。トップから 3位までに入った馬には、全員のかけたポイントに応じて配当金が入ります。全員がかけ終わったら、いよいよレースの開始です。プレイヤーは順番にサイコロを振り、馬を移動させます。
 馬にはタイプがあり、どんな目を出してもそこそこ移動できる馬から、特定の目に対してものすごい移動力を持つ馬までさまざまです。馬はいったん移動したら、他の全部の馬が移動するまでは移動できなくなります。このため、自分のかけていない馬を足止めすることも可能です。
 たくさんの人がかけていれば、それだけ足が速くなり、そうでなければ思いっきり妨害されるという面白い動きになります。上級ルールを入れると、かけた状況がある程度秘密になるので、さらに駆け引きが大切になってきます。
 このゲームは、4〜5人くらいでプレイするのがいいでしょう。プレイ時間は 45分程度でそこそこの重さです。直感的に分かりやすいルールなので、ゲームにそんなに慣れていなくても大丈夫でしょう。やはりダイスを使うゲームは盛り上がるものですね。
[From Hammer]

「ひとことコラム」 2002. 7.14 (Sun)
 17回目のコラムは、最近プレイしたゲームということで、「ブラフ」のお話を。このゲームは、タイトルの通りブラフ(はったり)を駆使しつつ、全員の振ったサイコロを予想するゲームです。詳しい説明は、アナログボードゲームのコーナーにあります。
 サイコロを振るゲームで、取っつきやすく盛り上がりやすいゲームで、アナログゲームになれていない方にもお勧めできるゲームですが、実は確率論、相手の動向を読んだビッド、サイコロの振りなおしの判断など、経験を積むと、より深く楽しめるゲームだと思います。
 何回もやっていると、全員でほとんど同じ目を振っていて、とんでもなく高いビッドが正解になってしまう場合もあるのです。しかも、ゲームに慣れてくると、確率論ではほとんどない高いビッドでも、本当にありそうだということが分かってきたりします。言葉では説明しにくいところなのですが。
 「ブラフ」の場合は特に初心者でも経験者でも楽しめる、いいゲームだと思います。人数は 5〜6人がお勧めで、プレイ時間は 15分程度です。サイコロを振る音が意外と大きいので、まわりに気をつけてプレイする必要がありますが、ゲームとゲームの合間にプレイされてはいかがでしょうか。
[From Hammer]

「ひとことコラム」 2002. 7.20 (Sat)
 ここ最近ダイスを使うゲームが続いたので、18回目のコラムはまたダイスゲームを紹介します。「ギャンブラー」というゲームです。
 各プレイヤーには、決められた数のサイコロが配られ、ボード上にサイコロを置くことで役を作っていきます。役を完成させたプレイヤーには、得点が増減します。自分のサイコロがなくなるか、ボード上にサイコロが埋まったらラウンド終了で、規定の得点をとった時点でゲームが終了します。
 このゲームは、プラス点をいかにうまくとるかと、マイナス点をいかに押しつけるかがポイントになります。ルール自体はとても単純ですが、全く考えないゲームかというとそんなことはありません。ちょっと意地悪に、たまには夢を見てと盛り上がるゲームだと思います。
 プレイ人数は 5〜6人がいいと思いますが、3〜4人の少人数でも別のゲームになって面白いのではないかと思います。プレイ時間は 30分ほどで、ゲームに慣れていなくても十分に楽しめるゲームでしょう。ダイスゲームは、何か人の心をつかむものがあるのでしょうか。
[From Hammer]

「ひとことコラム」 2002. 7.26 (Fri)
 19回目のコラムは、旅行の時期ということで、最近日本語版が発売された「エルフェンランド」のお話を。このゲームは、各地を旅行しできるだけ多くの都市を回るゲームです。ドイツゲーム大賞を受賞したゲームですね。
 都市を移動するためにはカードを使いますが、移動する前に、移動経路の上にカードに対応したタイルを置いていきます。当然全員の手札が違うので、思わぬ邪魔が入ったり便乗して長距離を移動できるようになったりということがあります。
 でも、急な状況の変化にどれだけ対応できるかは、基本的な戦略に関わってきます。アクシデントもありますが、やはりちゃんと考えるところがあるのがこのゲームのポイントになるでしょう。ちゃんと旅をしているという感じになるのが、このゲームの不思議なところですね。
 プレイ人数は 4〜5 人がおすすめで、プレイ時間は 60分程度です。そんなに難しくないので、ゲームになれていなくても楽しめると思います。計画性が必要になるので追加ルールも入れるのがおすすめです。私としては、都市と道を扱うゲームには、ちょっと思うところがあったりします。
[From Hammer]

「ひとことコラム」 2002. 8. 1 (Thu)
 ついに、ひとことコラムも 20回目になりました。変則的な更新頻度で忘れそうになることも多いのですが、まだまだネタは尽きないですね。こっそりと更新されているコーナーですが、書くことがある限りは続けたいので、こっそりと見守ってあげてください。
 さて、今回はページでも個別のコーナーを作った「フィレンツェの匠」です。ルネサンス期のフィレンツェで、学者や芸術家などを雇っていい作品を作ってもらおうというゲームです。プレイヤーの役目は、アーティストにいい作品を作れるような環境を作ってやることになります。
 環境を整えるといっても、一筋縄ではいきません。全員での競りで手に入れたり、自分のターンの行動としてお金を払って手に入れたりします。もちろん、ターン数もお金も限られていますから計画性が重要になってきます。戦略性の他に、競りの技術や、ちょっとしたパズル的な要素もあります。
 このゲームのいいところは、勝つための方法が一つに絞られないことです。いろいろな方向から勝利を目指すことができます。どの方法がいいかは、そのときの状況と相手の動きによるわけですから。
 メンバーにもよるのですが、プレイ時間は 60分程度だと思います。人数は 4〜5人がお勧めです。4人と 5人ではゲーム性が結構変わってくると思います。本格的なゲームで、ある程度の経験が必要になると思いますが、かなりよくできたゲームだと思います。これぞ、ドイツゲームというものがやってみたい方にお勧めします。
[From Hammer]

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