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● ひとことコラム (21〜30回目) ●

 21〜30回目のコラムです(2002. 8. 7 〜 2002.10. 5)。過去のコラムは登場順に並んでいます。最新のコラムはこちらです。

「ひとことコラム」 2002. 8. 7 (Wed)
 21回目のコラムは、最近日本語版が発売されたゲームの中から「6ニムト!」を紹介します。このゲームは、手札に配られた 10枚のカードを、全員が 1枚ずつ同時に出し、カードの数字に応じて列を作っていきます。列の 6番目のカードを出してしまった人がカードを引き取るわけです。
 ドイツ語では 6 Nimmt! となっているのですが、英語版のタイトルが Take 6 なので、6枚目のカードを引き取るというそのままの意味だったりします。どのカードが 6枚目になるかは、ある程度は読めるのですが他のプレイヤーとの兼ね合いもあって、思わぬアクシデントが起こることもあります。
 人数は 5〜6人くらいでやるのがお勧めです。プレイ時間は 1セット 5分程度とかなり手軽にプレイすることができます。ゲームになれていない方でも十分楽しめる、入門編や普及用としてはちょうどいいゲームかと思います。私も、ドイツゲームをプレイするきっかけとなったのが、このゲームでしたから。
[From Hammer]

「ひとことコラム」 2002. 8.13 (Tue)
 コラムも 22回目になりました。今回のコラムは、実家で書いています。最近プレイしたゲームということで、豊洲ゲーム会や「例の企画」でプレイした「ワードバスケット」のお話を。コラム初の国産ゲームですね。
 このゲームは簡単にいえば、「しりとり」です。「あ」とか「ぬ」とかといった、かなの書かれたカードが手札として配られ、場に出されたカードで始まり、手札のカードで終わるような単語を考えます。思いついたら、単語をいいながらカードをバスケットに入れます。
 ゲームの進行はリアルタイムで、どんどん進行していきます。手札を無くしたら勝ちなので、かなりテンポのよいゲームです。他のプレイヤーの単語に「うまい」と思っていると、そのまま上がられてしまいます。
 プレイ人数は 5〜6人がおすすめですが、幅広い人数に対応できると思います。時間は 1ゲーム 5分以内と、かなり手軽です。ゲーム慣れしていない方とでも、楽しめると思います。
[From Hammer]

「ひとことコラム」 2002. 8.19 (Mon)
 23回目のコラムは、先日の「例の企画」でプレイしたゲームからもうひとつ「ブクブク」です。このゲームは、手札に配られたカードをうまく出して、ダメージを受けないようにしていくカードゲームです。
 最初に 12枚の手札が配られ、ラウンドごとに全員がカードを1枚ずつ同時に出していきます。ここで、一番大きい数字と、2番目に大きい数字を出したプレイヤーは、水位カードをとらなければなりません。水位カードはラウンドごとに 2枚場に出ており、1番大きい数字を出した人が先にとることができます。
 ラウンド終了時に、一番数字の大きい水位カードを持っている人がダメージを受け、次のラウンドに進みます。優先順位の関係から、2番目に大きな数字を出した人が不利になるわけです。これを避けるのがゲームの目的になります。
 どれだけダメージを受けられるかは手札によって決まります。使いにくい手札を持っているとそれだけ体力があるわけです。最終的に、12ラウンド終了時に残った体力の分だけ得点になります。次のセットは、手札をすべて隣のプレイヤーに渡して、人数分のセットを繰り返して得点を競います。
 プレイ人数は 4〜5人がお勧めで、プレイ時間は 30分程度です。人数分のセットをやらずに 1セットだけ軽くプレイしてみるのもいいでしょう。雰囲気としては「6ニムト!」に近い、軽めのゲームです。「6ニムト!」から、他のカードゲームにステップアップするのにいいゲームかもしれません。
[From Hammer]

「ひとことコラム」 2002. 8.25 (Sun)
 コラムに入る前にお知らせです。9月から「ひとことコラム」は通常の更新時といっしょの更新になります。次回は土曜日ですから、変則的な更新はひとまずこれで終わりです。これまではどうしても準備を忘れがちでしたからね。
 さて、24回目のコラムは 8月の遠征で 2回プレイできた「シップレックト」についてです。このゲームは、読みあいの要素の強い競りゲームです。船が難破したあとのサバイバルを題材にした(?)ゲームです。
 「食料」「水」「住居」「仲間」の 4つの種類のものを競りおとし、どれか 1つの種類で 100点以上とるか、全体で 150点以上とったプレイヤーの勝ちになります。競り落とす方法はカードを使います。競り落とすのに使う「ストップ」と、横取りする「ストライク」、購入時の優先権になる「パス」の 3種類のカードがあります。
 あとになればなるほど値段が安くなりますが、みんなも狙っていて買いにくかったり、「ストライク」は 2人以上出すと効果を失ったりと、なかなか読みの要素が激しいです。ゲーム自体も意外とあっさりと終わったりします。
 読みあいを楽しむために 4人でプレイするのがお勧めです。プレイ時間は変動が大きいですが、30分もあれば終わると思います。競りのゲームというよりは、読みあいを楽しみたい方にお勧めです。
[From Hammer]

「ひとことコラム」 2002. 8.31 (Sat)
 25回目のコラムは、先日のいたストオフでプレイした「マメじゃないよ」を紹介します。このゲームは「マメ」という名前は付いていますが、以前紹介した「ボーナンザ」とは、出しているメーカーが同じこと以外は全く関係のないゲームです。
 このゲームは、60枚のカードを全員に配り親がその中の 1枚をお題として出します。他のプレイヤーは、1枚ずつカードを裏向きにして出し、同時にオープンします。親は、自分のカード以外で好きなカードを選び、自分のものにします。カードを取られたプレイヤーが残りのカードを取っていくというのを繰り返すわけです。
 相手の欲しいカードをいかに出すか、自分の都合のいい展開に誘導できるかがポイントになります。相手と意志が通じれば、変なカードを親に押しつけることもできます。相手の出すカードを読み、展開を読むというゲームになっています。
 プレイ時間は 1ラウンド 10分程度、数ラウンドやって得点をつける方法もあります。プレイ人数は 4〜6人がおすすめでしょう。はじめてプレイするにはちょっと分かりにくいのかもしれませんが、ゲーム自体はそんなに難しくありません。ちょっと慣れてしまえば楽にプレイできると思います。
[From Hammer]

「ひとことコラム」 2002. 9. 7 (Sat)
 9月からコラムの更新が、通常の更新と連動になりました。これで更新し忘れてあわてることもないはずです。とはいっても、いたストオフでは紹介したゲームばかりをプレイしたので、意外と新鮮なネタがなかったりします。
 ゲームリストの更新と一緒なので、ネタがないかと探していたら、まだ「赤箱ニムト」を紹介していませんでした。26回目のコラムは、このゲームを紹介します。
 「赤箱ニムト」は「6ニムト!」と同じようなカードのデザインですが、ターン制で、プラス得点のカードをできるだけ集めるゲームになっています。「6ニムト!」とは全く別物と思った方がいいでしょう。同じのは、大きな失点のカードの数字くらいです。
 ターン制になったということで、戦略性が上がっています。危険そうなカードは早めに捨てるのも大事ですが、カードを取らないことには得点も得られません。モチーフは「6ニムト!」と変わらないのですが、ちょっとした支店の変化でここまで違うゲームができるものですね。
 プレイ人数は 4〜6人で。プレイ時間は 15分ほどでしょうか。ルールはそんなに難しくありませんが、多少考える要素があります。こちらはどちらかといえば、ちょっとゲームに慣れた方に向いていると思います。
[From Hammer]

「ひとことコラム」 2002. 9.14 (Sat)
 ここのところ Amigo のゲームが続いたので、もうひとつ紹介しましょう。27回目のコラムは「スペースビーンズ」です。これは「マメ」関係のゲームということで「ボーナンザ」と同じく、ローゼンベルクが作っています。
 説明書を読んで、いちばん最初のフレーズが「宇宙空間は限りのない豆畑です。」という非常にインパクトの強いものだったのを鮮明に覚えています。意訳だと思って、原文ルールを見たら本当にそれらしい表記だったので、なおさらびっくりしました。
 ゲームの紹介ですが、手札のマメをまいて収穫するのは「ボーナンザ」と同じですが、交渉は一切ありません。その代わりに、手札を持っていないプレイヤーが1人おり、自分の手番が終わったら手札をそのプレイヤーに回します。マメを育てるためには、カードが必要ですが、下手をするとほかのプレイヤーの利益になるのです。
 まいたマメの一部は自分だけの情報になりますが、慣れてくると手札の状態から、どのマメがまかれたとかどれを育てればよいかとかが分かるようになります。そのあたりを楽しむのであれば、3〜4人がお勧めです。3人でも面白い、貴重なゲームでもあります。
 プレイ時間は 30〜45分程度で、難しいゲームではありませんが、ちょっとゲームに慣れていたほうが面白いと思います。ちなみに、カードのイラストは SF の映画をモチーフにしています。私はあまり詳しくありませんが、「スターウォーズ」と「2001年宇宙の旅」は分かりました。
[From Hammer]

「ひとことコラム」 2002. 9.21 (Sat)
 ひさしぶりにまとまってゲームをする機会があったので、しばらくは最近プレイしたゲームでいけると思います。28回目のテーマは、いきなり思い出深いゲームになってしまった「ブロックス」です。
 もともとはフランスのゲームで、20×20のマスにできるだけ多くのピースを置いていくというパズル色の高いゲームです。ルール説明は 30秒と銘打っているだけあってとても簡単なルールです。しかし、奧の浅いゲームというわけではありません。
 4人で対戦するゲームなので、他のプレイヤーの動きにも影響されますし、攻めや守りといった基本的なテクニック以外は、そのときの状況で考えるという感じになり、すぐに飽きがくるということはないでしょう。考えて制御できる部分と、そうでない部分のバランスがちょうどいいのです。
 プレイ時間は 20分程度で、4人でプレイするのがお勧めです。ルール自体はそんなに難しくないので、ゲーム慣れしていない人でも楽しめると思います。この手のゲームが苦手な方でも、一度試してみてはいかがでしょうか?
[From Hammer]

「ひとことコラム」 2002. 9.28 (Sat)
 29回目のコラムは、先日の JAGA でプレイすることができた「グラディエーター」です。クニツィーアの作品で、タイトルの名前通り、グラディエーターの戦いがテーマのゲームです。
 まず最初に、グラディエーターのチームを編成します。プレイヤーは4人のグラディエーターのチームを何チームか作って、競技場に配置します。編成によって、攻撃力を高めたり、先制攻撃をとったりといった能力が決まります。
 全員がグラディエーターを配置したら、戦闘開始です。やることは簡単で、自分のターンになったら他のプレイヤーのチームを攻撃するか、中立の動物を攻撃するかを選び、戦闘の処理をするだけです。戦闘は、サイコロを使っておこない、ダメージを受けるとチームのメンバーを減らさなければいけなくなります。
 相手のグラディエーターや動物を倒すと得点になります。残りが 1人のプレイヤーのチームになるまで続け、合計点の高いプレイヤーの勝利となります。途中で全滅してしまったプレイヤーも、動物を動かし相手を倒すことで、得点を稼ぐことができます。
 簡単なダイスゲームですが、チームの編成や攻撃対象などは考えるところがあると思います。プレイ時間は 45分ほどで、4〜5人がお勧めだと思います。そんなに難しいゲームではないので、気分転換にやってみるのもいいかと思います。ダイスゲームは不思議な力を持っていますからね。
[From Hammer]

「ひとことコラム」 2002.10. 5 (Sat)
 ついに 30回目のコラムになりました。4/9 に始めたので約半年になりますね。今後もネタの続く限りはゲーム紹介をお送りしていく予定です。トップページからリンクしているわりに、存在感の薄いコーナーですが、今後ともよろしくお願いします。
 今回のテーマは、つい先日発売されたばかりの「カルドセプトセカンド エキスパンション」です。コンシューマ系はかなりひさしぶりですね。もともとはセガサターンで 1997年に発売された「カルドセプト」の続編の、プレイステーション 2 の移植版です。
 「カルドセプト」自体の紹介を簡単にすると、トレーディングカードゲーム(以下 TCG)と、「いただきストリート」系のボードゲームの融合といった感じです。カードを使って、領土を連鎖させて魔力(資産)を稼いでいくゲームですが、プレイヤーは 50枚のカードからなるブックを使ってプレイします。
 カードには、土地を確保したり奪ったりするクリーチャーと、クリーチャーの戦闘をサポートするアイテム、ゲーム全体を動かすスペルの 3種類があります。TCG の様にカードの組み合わせで、いろいろなタイプのプレイができるわけです。
 このゲームの面白さは、なんといっても作ったブックがうまく動いたときでしょうね。ボードゲームというプラットフォームの上で、TCG の要素がかなりうまく入り込んでいます。はじめは覚えることがちょっと多いですが、ルール自体はまとまっています。
 コンシューマなので 1人でも楽しめますが、やはり対人戦が面白いです。2〜4人までに対応します。プレイ時間はかなり変動しますが 30〜90分くらいでしょうか。ちなみにブックを作る時間は含まれておりません。この手のゲームになれていたほうがより楽しめると思います。とくに TCG が好きな方にお勧めですね。
 個人的には、独特なファンタジックな世界観が好きです。イラストやナレーションなども雰囲気があっていいですね。PS 2 版では、さらにバランス調整がされております。そのままの移植ではなく、ちゃんと強いカードや新カードなどのバランスをとっているのに好感が持てますね。
[From Hammer]

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