回 | タイトル | 放送日 | 内容、私の感想、ツッコミ |
11 | 嵐の前夜 | 3/20 | 義経、泰衡を救助し恩賞を得る/鹿の谷事件に法皇も加担/徳子懐妊
泰衡に対する秀衡の「親の思い」を理解する義経。親の愛に敏感なのでしょう。 義経に縁談が持ち込まれ、それは佐藤忠信が思いを寄せていた女性なのですが、 それを逆手に、義経は忠信の心を捉えます。これも義経の魅力のひとつでしょう。 鹿の谷首謀者の処罰に関して、重盛だけが冷静に状況を判断していました。 オープニング解説によると、弁慶たちは「家来」ではなく「家礼」なのだそうです。 ※ 「いただかせていただきました(徳子→法皇)」は、正しい敬語とは言えないのでは? 泥人形を作る女房たちの「白小袖+緋袴」は「ブラウスとスカート」程度の扱い。法皇の御前ですが…? |
12 | 驕る平家 | 3/27 | 平家は横暴に/義経と義仲の出会い/徳子出産/重盛死去/清盛、鬼になると宣言
馬上の巴が義仲に投げつけた鏑矢を拾い上げ、矢の見事さに驚く義経。 それを知って喜ぶ義仲。(史実はどうあれ)心が通じ合ったことが伝わってきました。 重盛に対して休養をすすめる宗盛。重盛の死により運が向くと嬉しがる宗盛。 義経にも重盛にも劣等感を感じていたのですね。 ※ 狩の途中で「今宵は月が出ないから」とありました。月初か月末ですね。 |
13 | 源氏の決起 | 4/3 | 仲綱の馬は宗盛所有に/頼政、以仁王から令旨を得る/行家は頼朝・義仲・義経に決起を呼びかける
宗盛は他人の物を手に入れることで満足するタイプ。馬の表情も絶妙でした。 行家の巧みな言葉に、義仲はすっかりその気になります。義経は悩みぬきます。 冷静なのは秀衡、そして頼朝と政子です。人物像がよく伝わってきます。 ※ 頼朝が令旨を受けた取った「二十七日」に二十五日頃の月が……。北条一門が相談したのは その月が少し昇った頃ですから、深夜から明け方にかけて。相当な密談ですね。 |
14 | さらば奥州 | 4/10 | 頼政の謀反は失敗/清盛は福原へ遷都/頼朝、山木判官を討つも負け戦に/義経は奥州を離れる
平家方と思われていた頼政の裏切り行為や、木曾・頼朝の挙兵に対し、腹をたてる宗盛。 しかしどこか他人事のようにも思われます。彼は優雅に暮らしたいだけなのでしょうか。 義経の出発に際し、秀衡は心を尽します。佐藤継信・忠信をも遣わします。 継信・忠信も嬉しそうです。義経の資質がなせる業と言えましょう。 ※ 清盛がうなされた晩、満月が低い空に出ています。 旧暦6月半ばならOK。ただ、そんな明るい夜に亡霊は出現するのかしら? |
15 | 兄と弟 | 4/17 | 頼朝と義経の対面/富士川の見張り役を果たす義経主従/維盛軍は水鳥の羽音に驚き逃げる
頼朝を取り巻く人々は、義経が本物かどうか確認するために多くの質問をします。 頼朝は既に多くの情報を知っており、それと照合しているかのようです。 富士川でも、鎌倉の邸でも、駿河次郎は漁師に、伊勢三郎は土地の者に、すぐに馴染みます。 これは将来、奇襲戦法を練ったり、逃げ延びるときに、役立つはずです。 ※ 宗盛は、兄(重盛)に対するコンプレックスを維盛にぶつけているようです。 |
16 | 試練の時 | 4/24 | 京都は荒れ、清盛も遷都を決意/政子、亀の前の屋敷を焼く/頼朝、義経に馬を引かせる
宗盛は後白河法皇と思いが同じであることから、本当の父ではないかと時子に詰め寄ります。 京都へ戻りたいという気持ちは本当にせよ、それは法皇の作戦だったようです。 頼朝と亀の前の仲睦まじいところを見てしまった政子に、義経は野の花を渡します。 不器用ながらほのぼのとした義経に、政子は頼朝とは違う魅力を感じています。 鶴岡八幡宮造営の大工への褒美の馬をひく義経。 頼朝が主従関係を明確にするための考えであることを以心伝心で悟ったのでしょうか。 ※ 政子は亀の前にも静にも嫉妬しています。だったら亀の前のことは見逃そうよ…。 |
17 | 弁慶の泣き所 | 5/1 | 弁慶と千鳥の出会い/政子、義経と静の仲に気づく/清盛、福原を去る/重衡、奈良を焼く
弁慶と出会うことで女性であることを意識し始める千鳥。 義経に縁談があったときに支障が出るからと身を引くことを決意する静。 頼朝の話し相手をしつつ、政子の恐ろしさから屋敷を出奔し義経邸へ逃げる手古奈。 揺れ動く女性達に対しても、義経は新しい道を提供しているかのようです。 ※ 弁慶が訪れる海も静を見送る海も、確かに三浦半島。7話の福原の海岸にそっくりです。 |
18 | 清盛死す | 5/8 | 清盛は高熱に倒れ、あとを宗盛に託して死去/五足、蓬壷を焼く/清盛の死は義経にも知らされる
清盛の再起が不能と知り、後白河法皇と丹後局(夏木マリ)は宗盛に甘い言葉をかけます。 素直に御言葉を喜び頭を下げる宗盛の前で、後白河法皇は何やらニヤリと笑っています。 清盛のために福原まで数珠を取りに帰り、また遺言どおり蓬壷を焼く五足は 最期の忠臣であるにもかかわらず、平家の誰かの刺客に殺されてしまいます。 義経は兄頼朝に、あらためて忠誠を誓います。忠誠心は、報われないものなのでしょうか。 ※ 刺客に襲われる五足も、虫の知らせで縁側に出る義経も、薄明かりに照らされています。 清盛が亡くなったのは二月四日。月明かりのはずは、ないですよね?ね?ね? |
19 | 兄へ物申す | 5/15 | 後白河法皇は法住寺を院の御所とする/墨俣合戦/横田河原合戦/宗盛、秀衡を陸奥守に任命
頼朝は法皇には世を鎮めたいと奏上し、義経の前では清盛の失政の要因を説きます。 オープニングにもありましたが、密書外交によって、自らの地盤を固め始めています。 法皇の気持ちを丹後の局→時子経由で聞いた宗盛は、少しへそを曲げたようです。 墨俣合戦で負けた行家は、兵糧米確保のために頼朝に三河の所領を請求しますが 頼朝からは嘲笑され、義経にも相手にされません。叔父なのに……。 ※ 後白河法皇が大口袴(おおぐちばかま)の股立(ももだち)をとって歩きます。 ドラマの時間制限もあると思いますが、もう少しゆったりと歩いてほしいかな。 |
20 | 鎌倉の人質 | 5/22 | 義経には出陣の沙汰がない/頼朝は義仲の嫡男を婿に迎える/頼盛の娘と宗盛の息子の婚儀
源行家は「義仲こそ源氏の棟梁」とまつりあげて挙兵しますが、義仲は頼朝に和議を申し出ます。 頼朝は義仲の使者の今井兼平に行家を差し出すよう伝えますが叶わず、義高を婿にとると言います。 行家は巴に「義仲が都を治めれば義高は戻る。公家衆との付き合いに自分は必要」と主張します。 政子は、義高と大姫の世話係に義経を推薦し、義経の動きを観察することにします。 宗盛は、息子の婚儀が時子の考えではなく知盛の案であったと知り、激怒します。 したたかな行家、あやつられる義仲、義高・大姫の心をとらえる義経、一途すぎる宗盛。 源氏同士、平家同士の縁組は、はたして一門を救うのでしょうか。 ※ 冷静な頼朝を、さらに冷静に分析している梶原景季(小栗旬)も要チェック。 |
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