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[総合的な学習・福祉ボランティア][6年][障害者を理解する授業]
障害者を理解する授業の記録][「手話を学ぶきっかけづくりの授業」発問・指示
3 障害者を理解する授業(対象学年 3年生以上)の発問・指示
 障害がある人のことをどう思いますか。
 「かわいそう」という人に聞きます。なぜ「かわいそう」なのですか。
 「かわいそうじゃない」と答えた人の意見を発表してください。
 ゲストティーチャーの先生(このクラスは聾者の方に手話を教えてもらっている)が、かわいそうだと思う人は「かわいそう」、かわいそうじゃないと思う人は「かわいそうじゃない」とノートに書きなさい。
 乙武さんは、みんなは本の世界でしか知りませんが、「かわいそう」かどうか同じように書きなさい。

 プリントを配る。次のものである。 

 ぼくは、耳が聞こえません。
 1才のときに高い熱を出して、聞こえなくなったのだそうです。
 ぼくは人に話を聞くときは、耳で聞くのではなくて目で聞くのです。これは大変なんです。数の1(いち)と7(しち)は同じ形だし、他にも難しいことがたくさんあります。
 でも、ぼくは自分のことをかわいそうだとは思っていません。だって、「かわいそう」とか「不幸」などと思っても、耳が聞こえるようになるわけじゃないから、「これがぼくなんだ」と決めています
 「じゃあ、耳が聞こえる人おんなじか?」
と聞かれると、首をふってしまいます。ぼくにはいっぱい大変なことがあるのです。
                               
                                                                
                           
 まだまだ苦労があります。
 こういうと、やっぱり不幸じゃないかという人もいるでしょうが、ちがいます。
 「かわいそう」とか「不幸」というのは、
                                                                 
のことを言うのです。
 ぼくは、かわいそうでも不幸でもありません。お父さんやお母さんや弟や、いっぱい心のやさしい人に囲まれているからぼくは今、幸せなんです。         (ふれあいの手話3より)
 大変なこととは何だろう。四角に書きなさい。
 「ぼくには目覚まし時計の音が聞こえません。また、電車やバスなどの放送が聞こえません。」と書いてあります。
 「かわいそう」「不幸」というのは、どんな人のことを言うのでしょうか。四角に書きなさい。
 「心がさびしい人」と書いてあります。先生もそう思います。人が見てないところで悪いことをする。例えば、くつかくしをする、悪口の手紙を書く、そういう人が心がさびしい人、かわいそうな人だと思います。
 障害は不便である、しかし、不幸ではない。(ヘレン・ケラー)

 これを紹介し、ノートにメモをさせた。

 不便である部分をどうすればいいでしょうか。

文責   東田 昌樹

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