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日常のつれづれ(衣食住や時事的な話題が中心です)
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ツブの唾液腺に注意! (2006-06-14)

北海道はツブ貝の代表的産地.
地元の小さなスーパーでもふつうに,ツブ貝が貝殻付きの状態で売られております.

刺身にする真ツブ,煮たりバーベキューで食べたりする青ツブ,磯ツブ,灯台ツブなどがあって,今日私は青ツブを買ってきました.たまには家で一杯,と地酒をナイトキャップ(寝酒)にしようと思い,酒の肴にしようと思って.
水洗いして,なべに醤油とみりん,ダシと砂糖を入れて軽く煮込んでできあがり.

貝殻から割り箸で身をほじくりだすと,うまくいくと一番奥の内臓まで切れずにとることができて,その内臓は不思議なことにチーズのような味わいだったりする.ただし,内臓はあまり食べないほうがいいみたい.
ということまでは知ってたんだけど,ふと「ツブ貝の内臓は食べるなって言われてるけど,何の毒なんだろう?」と思い,ネットで調べてみると….

ツブ貝で毒のある部分は内臓じゃなくて「唾液腺」でした.
テトラミンという成分で,加熱しても壊れないらしい….
死亡例はないものの,30分から2時間で発症するみたい.
2-3個で中毒量となることもある….

ああ,気づいたときには4個のおおぶりの青ツブの,3つ目をたいらげてたとこでしたよ.
保健所のページなどに載っている唾液腺の除き方の図をみながら最後の1個の唾液腺を摘出….

青ツブ(貝殻)と取り出した唾液腺


ホントは調理前に取り出すのが流儀みたい.

今,食べて30分ほど経過したけど,これから症状でるんだろうか….


追記:幸いにして症状は出ませんでした.


趣味はショッピング,かも. (2006-06-05)

平日のうっぷんを晴らす方法といったら旅に出ちゃうというのもいいけれど,そうじゃないときってだいたい買い物することでストレスを発散しているかも.ちなみに食料の買出しも週末だし.

今週末もいろいろ買いました.
本屋では新書を買いだめ.

・『科学者という仕事』(酒井邦嘉/中公新書)
・『貧乏クジ世代』(香山リカ/PHP新書)
・『テツはこう乗る 鉄ちゃん気分の鉄道旅』(野田隆/光文社新書)
・『他人を見下す若者たち』(速水敏彦/講談社現代新書)

セブンアンドワイみんなの書店 Kammy+の本棚

貧乏クジ世代は1970年代について語っていて,他人を―のほうは1980年代以降について語っている印象.
っていうか自分,こういう世代論読むの好きなんだなあ….
「あー,この気持ちわかるわかる.これってやっぱりコレが原因だよねぇ」
とか考えながら読むのが好きだったりするのだけれど,これって精神安定剤みたいなものなのかもねえ….

デパートではおいしい食パンとケーキとカマンベールチーズを購入.
普段はチーズを使った料理はあまり興味ひかれないものの,カマンベールチーズは例外で,しょっちゅうスーパーで買ってきてしまう.
今回買ったのは北海道足寄町の「あしょろ農産公社」で作っている「手造りナチュラルカマンベールチーズ」.以前たまたまいただいたものが美味しくてファンになった一品.


「このチーズは生きています(生タイプ) 味が毎日少しずつ変わります.どの時期の味で,あなたはご満足!

という箱のウラの謎なフレーズが頭から離れなかったのも印象に残った原因かもしれないけれど…さっそく食べてみたけどまだ熟成が進んでなかったので,もう少し寝かせておくことにする.

あとは服を購入.こっちはまだ半袖には微妙に早い時期なので,真冬用の長袖じゃ汗ばんでしまうので薄めの生地の長袖を2着と半袖に移行したときに朝夕羽織れるものを1着.暖かくなってくると明るい色使いの服が着たくなるのを実感.


同棲生活 (2006-05-20)

実はこの1ヶ月,プライベートでは同棲してました….

といっても,後輩♂なんだけどさ.
1ヶ月にわたる学外研修ということで,滞在費を浮かすべく私の家に住みこんでいたのでした.

とにかく先輩としてしてやれることは研修に打ち込めるように快適な衣食住を提供することと考え,実家においてあったゲスト用のふとんを持ち込み,プライベートを確保できる6畳のスペースを確保.
食に関しては極力コンビニに頼らないよう,朝晩はほぼ家で調理.具がたっぷりの味噌汁をベースとしたごはん食を用意.ちょっと頑張りすぎて作りすぎ,この1ヶ月で体重が1kg増えてしまったよ….品数が多いわけでもないし,魚を焼くだけとか野菜を炒めるだけとか手の込んだ料理を作ったわけではないけれど,食生活は充実していたと思われ.

ふたりで暮らしてみると,日常生活の何気ない違いを実感するもので.
実家でたびたび食卓に並んだ「銀ガレイみりん漬け」などは初めて食べたとのことだったし,自分の家での新聞の読み方は床に置いてなるべく折り目が乱れないようにするのだけれど彼は両手で持ち上げて読むタイプだったし….
そんな小さいことにはじまり,夕飯のあとなど研修の話をすることもあり,そんなときに考え方の違いをまざまざと感じたりすると,大学院生の幸せって何なんだろうと考えさせられたり.

休日には車で山あいの温泉郷に出かけたこともあったし,この1ヶ月は私にとってもとても貴重な時間だったわけで.彼は今朝早くに荷物をまとめて帰っていったけど,昨日は最後の晩餐ということでいつもより気合を入れて「八宝菜」を振舞ってこの1ヶ月間の労をねぎらいました.

台所に立つKammy+ 完成した八宝菜


左:台所に立つKammy+.ちなみに彼との同棲のためにエプロン新調しました.
右:出来上がった八宝菜.最後のとろみ付けで失敗.

このためにスーパーできくらげもうずらの卵も片栗粉も用意し,ひたすら「とにかく食べれりゃそれでいい」理論で炒めまくる.タマネギやピーマンは炒めすぎて明らかに色が悪いけれど,私は野菜はよく炒められたもののほうが好きなので意に介さない方向で.にしてもニンジンは焦げてた.
味付けは味の素の「中華あじ」で.最後のとろみ付けでは片栗粉と水の量が共に少なく,全体にいきわたらずに失敗.ただ水でぶよぶよになったわけではないので味はボケずに助かる.後輩♂には「とろみ付けなかったほうが成功だったんじゃないですか」といわれるものの,味は気に入っていただけた模様.

来週からはまた一人かあ….寂しくなるなあ….


引越しの日々 (2006-04-01)

この一週間は引越し三昧.

今までの大学生活をずっと大学の寮で過ごしてきたために家具を持っていなかった私は,とにかく「お客様組立て商品」と格闘.衣装タンス,収納タンス,食器戸棚,リビングチェア,オットマン(リビングチェアの足置き),本棚,パイプベッド,テレビ台とまあ,もうしばらく工具にぎりたくないなぁ….

灯油ストーブはボスの仲介によって,ちょうど転出していく先生のものをゲット.昔ながらの上にやかんのっけられるタイプでちょっと嬉しい.しかもその先生がつけてた床暖までいただけたのでこれで厳しい冬もぬくぬく過ごせそう,かなり嬉しい.

机は実家で高校のときまで使ってた学習机を利用.小学校に入るときに買ってもらったハンドルで高さを変えられるチトセ(現・アイリスチトセ)の「くるピタデスク」ってやつ(知ってる人いる?).
これを赤帽に頼んで運んでもらったのだけど,3,000円でやってもらうかわりに私も手伝い要員に.新居は築30年の集合住宅の5階とあって,もちろんエレベーターはないわ,階段狭いわでなかなかしんどい.というか車で買出しに行ったものを5階にあげるために何往復するとそれだけで呼吸が乱れる.こりゃいい運動になるわ.

おNEWの洗濯機(念願の全自動!)で初洗濯しつつ風呂場でシャワーを浴びてたら洗濯機の排水が流れていかない(洗濯機の排水は風呂場に流している).このままだと風呂場が排水で溢れかえってしまうので洗濯機を途中で止め,排水をおけですくって浴槽に移し,排水溝をいじるも一向に水は流れない.困りはてて水道設備の業者を呼んでみてもらう.原因は古すぎる排水溝のトラップが完全に流路をふさいでいたことと,そのトラップがサビでびくともしなくなっていたこと.いやー焦った.ちなみに修理にきたのはさわやかなイケメンのおにいさん風で,きっと主婦にはバカウケなんだろうなあ.対応もよく,満足.

食事はまだ本格的なのはつくってない.適当にスーパーの惣菜など買いながらの作業だったのでついつい食べ過ぎてしまった.すぐ手元に冷蔵庫のある一人暮らしは初なので,これがダイエットに吉と出るか凶と出るか….っていうかそのおみくじ,凶しか入ってない予感.

役所などへの手続関係は順番を間違えるとややこしいことになる.
転出届を出して転出証明書を受け取り引越し,翌日に転入届を出した.
このときに転出元で国民健康保険の保険証を返還して,転入先で新たに保険証を作る.でも新職場になれば国保じゃないからすぐこの保険証は失効するんだけど….でもこれがないと免許証の住所変更の際に証明するものがなくて面倒になるという罠もあったり.(ああ,転入届出した足で住民票の写しを取っといてもよかったのか.ひとりで納得)
転居の手続も,携帯やカード会社はネットで済ますことができるところが多くなっててラクっちゃあラクだけど,数多いからどれを済ませてどれが済んでないか把握しきれなくなりそう.郵便の転居届けはなるべく転居元の最寄郵便局で手続するのがよいそうで.知らずに引っ越してきてしまったよ.


学位と引越し (2006-03-25)

本日,無事に学位を授与されました.
明日はいよいよ引越しです.


カフェでいっぷく. (2006-03-21)

女性向けのおしゃれなカフェって小洒落てて好きだったりするんだけれども,なかなか男だけとか,ましてや自分一人で入るのは勇気が要るもので.

それでも最近は抵抗なくなって来て,今月は小樽のLeTAO(ルタオ)のカフェで男二人でケーキセットを楽しんだり,大丸に入ってる栗原はるみプロデュースのカフェゆとりの空間(カフェは京都,札幌,名古屋の3ヶ所で展開中)でデザートセットを堪能したりして.
甘いものがすごく好き,ってほどでもないんだけれど….

写真はカフェゆとりの空間での一枚.
右奥の白ゴマのプリンみたいなものに小豆餡がかかってるやつがおいしかったなあ.


髪の毛立ってる? (2006-03-19)

先日,2回目のヘアサロンに行ってまいりました.
担当も同じだったので,「前とおんなじ感じで」で適当に切ってもらいました.でも,なんか前と違うような….
とりあえず1ヶ月ぶりに短くなったのですっかりお気に入りのワックス(今のところ毎日つけ続けている)で髪を立たせて私自身はこれでヨシと思ってたんですが….

これまで2回も,知り合いの男性(年上)に「Kammy+クン,髪の毛立ってるよ」と何気なく言われてしまいました.

  1. 今まで髪をいじってなかった私が髪をいじることが想定外で,普通に風が強かったなどして髪型がかわってしまっていると思っている.
  2. 髪型変えたのは見てわかるけれど,その髪型がどうも客観的にみるとヘンなので遠まわしに忠告してくれている.
  3. 今まで髪型に無頓着だった私が,オシャレを気にしだしたことをからかっている


私はその発言の真意がわからず,困惑しております.
私としては,オシャレの始まりは失敗だらけだろうと思うので,自分じゃ気づかない「まずさ」を指摘されているのではないかと感じているのですが,でも自分じゃ何がどうまずいのかわからないわけで.

最近,私と目の会った女性のリアクションが前よりもよくなっているような気がしていたのは,私だけの思い込みであったんだろうか….


髪型ビフォーアフター (2006-02-12)

ネットで髪型さらすと散々こき下ろされるのだと思うのだけれど….
こないだの美容室に行った効果をば.


しかし一日経つと重力で髪が寝てくるのでしょうか,今はこのbeforeとafterの中間くらいになっております.

なお,最近は『脱オタクファッションガイド』(オーム社)が参考になっております.私には菊池さんの『電車男スタイリング・バイブル』(総合法令出版)が提示するファッションオタクによるオシャレのススメとは,嗜好が合わなかったみたいです(菊池さんすいません).ただ,菊池さんが力説していた「とにかく美容院にいかなきゃ」と主張していた理由も以前よりはわかるようになった気がします.

ちなみに今日は買い物に出かけてきましたが,時間に余裕があったので衣料品もちょっと見てきました.イトーヨーカドーが自社開発品の新ブランド「pbi(ペーベーイー)」というのを出してました.売り場担当の中年の女性がイチオシしてたけど「シンプルすぎませんか?」などと不安な様子も.「いや,シンプルなほうが僕は好きですけどね.」と言うと喜んでいるように見えた.個人的には,ディスプレイが「これとこれを組み合わせて着るとこうなる」というのがわかりやすくて好感触.他の店だと,マネキンの着こなしを見ても「真似たい」と思うものがないのだが,ここのディスプレイは私の琴線に触れたということか.所持金が少なくてシャツとその下に着るやつ(相変わらずボキャ貧)をセットで買うことができなかったので安めのシャツ(そもそもこれをシャツと呼んでいいのかもわからないのだが)を1枚購入.今記事にするために検索したら,ターゲットは「30代の感性を持ったメンズ」だそうですよ.まあ,pbi(petit bonheur inattendu,日本語で「思いがけない小さな幸せ」)というコンセプトも耳障りいいし,私の選択としてはよい選択だったのではなかろうか.


美容室,行きました. (2006-02-10)

ふと気がついたら昔ほど美容室に対する抵抗感がなくなっていたのと,「モテのためじゃない.社会人デビューのために.」という意識が働いて,次のボスへ改めて挨拶に行く日も迫ってきていたので美容室に行ってきました.

みなさんのエピソードやアドバイスなどを参考にホットペッパーで男性用の料金表示をしてある店をセレクト.
カットが3,000円程度と気軽に行けそうな店を見つけたので予約の電話.

「どのような内容を希望ですか?」と聞かれてなんと答えていいかわからなかったので(これは想定の範囲内)「今まで美容院行ったことないんで」と話すと「ではカウンセリングということにしておきますねー」とのこと.

で,いざ出陣.
客に男はいなかったけれども,意外と敷居が高く感じることはなかった.
受付をして鏡のある椅子の席に通されると,ほどなくして美容師さんがやってきた.同い年くらいの男性だ.そこで,どういうカットにするかを相談するわけで.今までずっと理髪で切っていたこと,髪をセットしたことがないので,セットが簡単な髪型にしたいことなどを説明すると男の髪型がいっぱい載ってる雑誌をぱらぱらとめくり「こんな感じはどうですか?」とすすめてくれる.
「あー,もう少しおとなしいほうが好きです.」というと別なのを見つけてくれる.2つ目に示されたもので特に異議はなかったのでそれでお願いする.「ワックスは使わないとダメですよ.使い方は後で教えますから.」とのこと.

で,今度は背もたれの倒れる椅子に誘導され,座る.顔に白い布をかけられる.ああ,自分の見聞きした美容室情報のとおりだ.美容室に来ているんだなあ,とぼんやり実感する.
アシスタントと思われる女性に「自動シャンプーですけど,大丈夫ですか?」と聞かれる.
「大丈夫ですよ.」と答えるも何が大丈夫なのかわからない.

「…はじめてなんですけど.どうかなるんですか?」
「人によってはくすぐったくて苦手な方もいます」
「ああ,そうなんですか.たぶん大丈夫です」
「何かありましたら手を上げていただければ止めますので」
なんか歯医者みたいだな.

マシンが動き出して頭皮に水を感じるけれども,かゆくいはない.なんか自動洗車マシーンのなかに入っているような気分.
それが終わるといよいよ髪を切る場所に移動する.メガネはずしているのでこわごわ進む.
座るとまず髪を乾かす.そういや理容じゃ最初に髪は洗わないな.乾くとエプロンみたいなやつ(名前なんていうの?)を着ける.袖を通すところがついているのを初めて使ったよ.

で,髪を切っていく….なんか切り方がやっぱり違う気がする.理容よりも髪が湿っていないところを切るからだろうか,なんか切ってる感じが軽い気がする.切ってる時間もそう長くなくて,切り終えたところでメガネを着けて仕上がりを確認.感想としては「あれ,こんなもん?もっと変わるかと思ってた.」なんだけれど,まだセットしていない段階だもの.
ここでまた自動シャンプーマシーンにかけて,またドライヤーで乾かす.このステップはまたさきほどのアシスタントっぽい女性の担当で.

髪が乾いたところで男の美容師が戻ってきてワックスの使い方をレクチャーしながら髪をセットしてくれる.今までヘアワックスってもっとギトギト油っこい液状のものを想像してたんだけれど,意外と硬いことに軽く驚きを感じる.硬いワックスらしいのだけれど,手に1回分をとってのばして髪によく絡めると,ネチョっとした感じはまったくなく,あっという間に髪が氷点下で凍らせた濡れタオルのように硬くなっていく.正直気に入った.

美容師さんは慣れた手つきで髪をセットしたけど,自分でやるとうまくいかないんだろうなあ…と不安を覚えるも,とりあえず完成形を頭の中に記憶して
(ちなみにもう忘れかけている.非言語の記憶にめっぽう弱い私.)終了.
ワックスは硬いのをつけてと言うものの「おそらくこの今使ったやつってここで売ってるんだよな」と推理していると案の定「ここで使ってるやつも売ってます」と言う.「じゃあそれ,ください」とひとつ買っていくことにする.

完成した新しい髪形は今までとそんなに変わらないのだけれど,ほんのりバージョンアップしている感じで初美容室としてはトラウマにもならず成功だったと思う.
それから2回ほど,自分の家でワックスを使ってみたけれど,なかなかうまくいかなくて悪戦苦闘.いまこの状態で誰かに笑われたりしたらいやになるかもしれないけど,周囲の反応もマイルドなのでいまのところいい方向に向かっていると思われる.

美容院行かない言ってたわりに,心変わり早くてすいません.
でもやっぱり私は「モテのため」だったらいつまでたっても行ってなかったと思う.
「社会人デビュー」のほうが実際の後押しになっていると自分では思っておりますが….


ユニクロでズボンを買ってきた. (2006-01-21)

ズボンという言い方はダサイらしいが,パンツなんて言い方,服買うときだけで十分.
日常語としてはズボンを使っていきたいKammy+です.

さて,僕の(記事によって一人称が僕だったり私だったりしてすいません.そのときの気分です.)手持ちのズボンが股に穴が開いてしまい履けるのが1本になってしまったので,必要に迫られていつもズボンを買ってるユニクロへ.

いつもはスソあげの必要のない88x73のズボンを買うものの,いつもそれではさびしいのと,一連のオシャレ談義で活性化されていた僕は,スソあげの必要なほうのズボンをみつくろってフィッティングルームへ.
(高校までは親元で親がスソをあげてくれていたし,大学入ってからもしばらくはズボンは帰省のときに買ってすませていた.ユニクロでスソ上げの必要のないズボンをみつけてからは,ずっとそれしか履いていない.)

スーツ買うとき以外で試着室に入ることなんてないわけで,戸惑う.
「あいている所お使いください」と言われ,中に入ってさっそくスソあげのために履いてみる….
ウエスト35インチ(89センチ)が窮屈でボタンがはちきれそう.やばい,と思い一度出て,今度は36インチ(91.5センチ)を持ってくる.このところ急激に太ったせいだ….てか,売り場にはそのシリーズは36インチまでしかなかった.
これ以上増えると履けるズボンに制約が出てくるのかと思うとちょっとつらい.

で,履いてみると大量にスソを上げる必要がある
(あまりのひきずりっぷりに「殿中でござる」(by 忠臣蔵)とか思いつくあたりがすでにオッサン)ので,要領がわからず,カーテンを開いて「すいませーん」と店員に声をかける.
「すそあげおねがいします」

自分より若いくらいの,女性の店員だ.「では鏡のほうを向いてください」言われるままにする.「長さなどにご注文はありませんか?」「いや,ふつうでいいです」「ではこれでいいですか?」(よくわからんけど,それが普通なのだな?)「はい,お願いします」で,店員は折り返したところに安全ピンをつけて「お会計の後レジ右側の〜」と接客マニュアルに載ってそうな説明をする.

「あの,もうひとつあるんですけど,同じ長さにしてもらえますか?」
「商品が別なのでそちらも履いてみてください」
「ああ,そうなんですか.わかりました」

ふたたびドアを閉めて着替える.いまのやりとりで緊張で汗が出てくる.緊張するとものすごく汗をかいてしまう.汗が数滴したたりおちて,いまピンをつけたズボンのうえにも垂れてしまう.ハンドタオルで汗をぬぐいながら,もう一本のを履いてみる.ここで疑問.また店員を呼ぶべきなのか?しばしフィッティングルームのなかで悩みつつも,また店員と話してるときに汗たらすのもいやだったので自分で適当にスソを折り返すことにした.汗をふきつつ,やっと試着をおえ,フィッティングルームコーナーから出ようとすると,先ほどの店員が「お客様おスソあげは…」と声をかけてくる.「あ,自分で折り返したんですけど」というと店員はそのズボンを手に取り,台の上において折り返した部分に安全ピンをつけた.「ここでよろしいんですね?」(だってよくわかんなかったけど,たぶんだいたい前のとおなじくらいになるようにしたぞ…)「はい」「ではお会計の(略」と繰り返され,フィッティングコーナーをあとにした.ふう,やれやれ.

でも会計のときに垂れた汗に気づいた店員がそれを指先で拭きながら「おそらく水によるものだと思うのですが…お取替えいたしましょうか?」なんて聞いてくるから慌てて「い,いや結構です」って答えるハメに.「それ僕の汗なんで,いいです」なんて言えんしな….


服装を「変え」ても,モテないワケ (2006-01-15)

このところ続いた脱オタクファッション議論を通じてわかったこと.

それは服装をいくら良いものに変えたところで,心がそのままなら,何も変わらないということ.
知ってか知らずか,世間は原因と結果の因果関係をうやむやにするということ….

「もうそろそろね,カノジョがいる生活というのもね,してみたいものだよ.」
そんな私の切実な願いを聞くと,私のよき友人はこう答える.
「じゃあ髪型変えて,ダイエットしなよ.」

内心「またかよ」と思いつつ聞いているのだけれども,どうしてみなが口を揃えてそう答えるかは,「それが典型的なモテ男だから」くらいにしか考えていなかった.だからこそ
「オレはモテキャラじゃないから,モテ男の仮装をするのはごめんだ」
と反発していたんだけれども.

だけれど,友人知人達は,本当に世にひとにぎりの「モテ男」になることを勧めていたんだろうか?

もし私が急に友人に拉致られて,美容院に行き,さらにオシャレ服をコーディネートしてくれたとしても,間違いなく私はモテに転じることはないと思う.
ヒトは,外見によって受ける印象に大きく左右される生き物なわけで,だからこそヒトは自分はどう見られたいかを意識した外見でいたがるのだと思う.もちろん無頓着という場合も多々あるのだけれど,間違っても自分の嫌悪する人間の真似を進んでする奴はいないわけで.

自分が想像もしてなかったようなキャラクターに突如変身させられても,備わっているべき性格までも身につくわけではないのだし.
ただ,友人には「外見が変われば,性格も変わるかもしれない」という期待が含まれているのではないかと思う.それを昔は「今の性格の否定じゃないか!」とめくじらたてて反発してたのだけど,確かにその時点において性格は何も変わらずにカノジョができるようなことはなかったと思う.ただ単に,だだをこねていただけの話ではないか.

周囲にモテる男というのは,外見にも気をつかっているし,女性に対してもよく気がつく.だからといって私がそれを真似ようったって,そう簡単に真似できるものではない.ちまたの男向けの恋愛ハウツー本も,だいたいがモテ男という「完成形」をひたすら真似よ!というものが多いような印象をうけていた.
だけれど,それは今まで私が「手っ取り早い答え」を見つけようとそれらの本をめくった結果,そのような印象しか受けなかったのではないかと考えるようになってきた.

それはつまり,モテ男が完成する過程にはどんな背景があるのかを考えることだったのだけれど,モテ男だって,きっと辛いであろうモテへの道を歩みだす第一歩のきっかけは「楽しいから」だったはずなのだ.
勉強ができる者にとっては勉強が,楽器の演奏や漫画を描くことができる者にとってはその練習が,その楽しさを味わうためなら厭(いと)わないと思えたからこそ,上達したのだから.

そう考えると,それらの努力を認めずに「あいつがモテてオレがモテないのはずるい」とか「あいつよりもオレのほうが人間としてすぐれてるはず」とかわめくことがいかに恥ずかしいことかがわかる.それを「今時のオンナは…」とか「社会のシステムが…」とか言って責任転嫁するのは独善的な人間のすることであって,それは決して他人にとってキモチイイことではない.(言ってる側はキモチイイ.だから私もときどやってしまう.)

さらに,「モテる努力は学校でマジメに勉強をすることに比べれば大事ではない」とか「モテる努力なんて,してはいけないものだと信じ込まされてきたのでボクは悪くない」とか言ってもしょうがない.特に前者は価値観の問題であるので,自分の価値観を振り回して周囲を困惑させるようなのはいけない.後者だって,だからどうしろというのだ.神様だったらキミの人生の難易度設定を「EASY」にして他の人よりも少ない努力でカノジョができるようにしてやれるけど,みんなだって人生と言う名のゲームのいちプレーヤーに過ぎないんだってばよ.

話が少し脱線したものの,少なくとも恋愛ハウツー本には「女の子を喜ばせることを,心から楽しむこと」みたいな心がけについても書かれていたはずなのだ.だけれど私はどちらかというといままで,そういう精神論には目もくれてやらなかったではないか.
そして思うに,その精神でもって女の子と接するとなれば,必然的に服装は「変わる」のだ.っていうのが今回の一連の展開を終えての結論.

強引に外見だけ変えて「完成形」だけ真似してもダメ.いうなれば,モテの過程でみだしなみやオシャレは身につくが,みだしなみやオシャレを身に着けたからといって,モテの極意は学べないといったところか.

書き終えて気づいたけれど,ずいぶんありきたりなこと言ってるなあ….


「脱・オタクファッション」実践プロジェクトの件 (2006-01-08)

以前『電車男スタイリング・バイブル』をレビューして大反響のあった【レビュー】『電車男スタイリング・バイブル』のコメント欄でのやりとりなどから著者と読者Piroさんとの交流がはじまり,ついに著者の菊池さんが実際にコーディネートを行うプロジェクトが執り行われたようです.

Piroさんのページ「outsider reflex」の記事  例の変身プロジェクト

BeforeとAfterの写真だけみるととても7万円つぎこんだようには見えないし,そもそも僕には良くなったのかすらわからないんだけれど,要は着ている人間がそれを着て胸を張れるならそれ相応の価値があるらしい.でもPiroさんにとっては自己満足度が足りないようで,痛い授業料となってしまったみたいですね.でも良かったんじゃないですか,授業が受けられて.敢えて皮肉をいうなら

「またひとつお金のかかる遊びを覚えちゃいましたね」

ってところでしょうか.

なんというか,脱・オタクファッションというアクションと一般的なファッション「遊び」をすることとはまったく別の事象だということが,よくわかりました.
だけれど,髪型を改善するというのは与えるイメージを大きく変えるのだな,と思いまいた.これで12,000円出費していると考えるとどうにも高い気がするものの,女性もそのくらいの出費をしている現在においてはそのくらいお金をかけるのがジョーシキで,それ以下の人間がケチくさい人間ってふうな風潮にシフトしているのかも.理容はどんどん激安・短時間の店が多くなっているし,髪型に対するニーズは二極分化してるんだろうなあ.僕のように「総合整髪でケチらずに3,000円くらいは払ってもいいけど,オシャレ雰囲気のただよう敷居の高い店はちょっと…」というどっちつかずな人間はどちらかに選択をせまられることになるのだろうか.とにもかくにも髪型を万札出してメンテナンスすることは,社会通念上の常識となってしまいそう.僕だって,さんざ街やラボで美容院ですばらしく仕立てあげられた女性の髪形という「作品」を目にし,それを好意的に観賞している以上,「自分は美容院なんか行きたくない」と「オブザーバー(観察者)」でいることは許されないということか.

僕もせめて整髪料くらいは使わないといけないのかも.でも家にあるのは,朝起きて寝坊してシャワーあびれないとき用のねぐせ直しの霧吹きくらいのものだし….