Yokosuka summer festa Jul.17 -2004
海上自衛隊横須賀基地 ヨコスカサマーフェスタ


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DDG-171 Hatakaze

 ミサイル護衛艦とは、中〜長射程の艦対空ミサイルを装備し、艦隊防空を主な任務とする艦です。
 とはいえ、対空以外の能力も充実し、汎用護衛艦に見劣りするものではありません。
 はたかぜ型は昭和の末期に就役した第三世代ミサイル護衛艦で、第四世代であるこんごう型イージス艦に比べると見劣りしますが、任務の重要性に変わりはありません。

 ちなみに小説『亡国のイージス』に登場する「いそかぜ」は、はたかぜ型の三番艦(実在しない)で、改装によりイージスシステムを搭載したという設定になっています。
 イージスシステムとは、フェイズドアレイレーダーやVLSなどによって、多数の空中目標を同時捕捉・同時迎撃するシステムです。
(例外として、タイコンデロガ級の一部にはVLSが装備されていなかったそうですが……例外ということで悪しからず)

Nose of Hatakaze

 どうやら『亡国のイージス』映画版は、この「はたかぜ」でもロケがおこなわれるらしい……。
 艦橋はセットを組んで撮影するそうですが、VLSは他の艦のを使うんでしょうか。
(訂正:映画の撮影には「みょうこう」を使ったそうです)

Mk.13 guided missile launching system

「はたかぜ」をミサイル護衛艦たらしめているもののひとつ、Mk.13 ミサイル発射システム。
 一発発射した後、発射レールの下にあるマガジンから素早くミサイルを再装填し、連続発射できるようにしたものです。
 しかし現在では、複数のミサイルをほぼ同時に発射できるVLSが普及したため、旧式感は否めません。
(それ以上に深刻なのは、誘導用レーダーのパラボラアンテナが二発分しかなく、三機目の敵が現れたときに手が出なくなることですが……)

 もともとはRIM-24 ターター艦対空ミサイルを発射するために開発されたので「ターターランチャー」と呼ばれることもありますが、実際のところターターはとうの昔に退役しており、現在ではその後継である RIM-66 スタンダード艦対空ミサイルが装填されています。
 弾体は公開されていなかったから、写真とは関係ないんですけどね。

5inch deckgun

 そしてMk.13の後ろにそびえる、54口径5インチ速射砲。
 先の「おおなみ」に装備されていた砲とサイズは同じですが、四角の角を落としたような形状は、まだレーダー反射面積が意識される以前の設計であることを匂わせます。

 砲座は、Mk.13の発射管制室を兼ねています。
 Mk.13を監視するための覗き窓が見えます。

 マストには3組のレーダーアンテナが見えますが、上の四角が索敵用で、下のパラボラふたつがSAM誘導用です。

Mk.13 and 5inch gun

 Mk.13と5インチ砲の位置関係は、こんな感じ。

ASROC launcher

 さらにその後ろ、アスロック発射装置。
 アスロック(ASROC)とは、Anti Submarine ROCketの略で、対潜魚雷をロケットエンジンで飛ばし、遠く離れた敵の潜水艦を素早く雷撃できるというものです。
 この露出型アスロックランチャーでは、RUR-5という旧型の弾体を使います。

Topedo launcher

 そしてこちらが短魚雷発射管。
 アスロックを使うまでもない(使えない)近距離の敵を雷撃するために使います。

RGM-84 launcher

「はたかぜ」のSSMキャニスター(艦対艦ミサイル発射筒)。
「はたかぜ」就役当時は国産のSSMが実用化されていなかったため、もっぱらRGM-84 ハープーンを装備しています。

Boat

 SSMキャニスターの手前にあるのが内火艇(備え付けのモーターボート)。

Rear deck

 後部甲板から上構を眺めます。
 左右のCIWSや、後部にも装備された5インチ砲が印象的。

Rear deck

 少し引いて、艦尾からの後部甲板。
「はたかぜ」の後部甲板は、いちおうヘリコプターが離着艦できるようになっているものの、誘導設備もなければ整備設備もなく、「運用」することはできません。
 あくまで一時的な離着艦用のスペースなのです。

Rear deck

 やはり日本の艦には旭日旗。

護衛艦「いかづち」――甲板展示


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