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2010年■ミクロコスモス■F25

作品2010年02


キャンバスに油絵の具

春の新作家展が始まる。
去年に続いて、珪藻を描くことにした。

海で採れる、舟型やら円型やら変化に富んだ珪藻たちである。
もっとも、生きていた時の姿とは異なり、生身から脱ぎ捨てたガラス質の鎧みたいなものだ。

ガラスに光があたり、きらめいて美しいのだが、これは何ですかと言われてお終いになりそうだ。
人を納得させる絵は、なかなか描けないのだ。
悩ましいことである。