輝く翼! ガルダモン

 脚本:前川淳 演出:角銅博之 作画監督:直井正博
★あらすじ
 つぎつぎと合流する子供たち。残るは空ただひとりです。
 陰で手助けをしてくれていながら、なぜか接触をさける彼女に、太一たちは答えを求めて立ちはだかりました。

 観念した空は、これまでの経緯について語りはじめます。
 ピコデビモンとヴァンデモンの通信を目撃したこと。子供たちの持つ紋章にはそれぞれ意味があると知ったこと。問い詰めたピコデビモンに、「ほんとうの愛情を知らずに育った」と指摘され、衝撃を受けたこと。ゆえに、ひとりで考える時間を持ちたかったこと。されど、みんなを放っておけなかったこと。
 いつもみんなのために心を砕いてくれている空に、愛情がない…ピンとこない仲間たちでしたが、そこには母との確執という、深い事情がありました。

 タケルの言葉もあって、ともかく一行に復帰する空でしたが、その夜に敵襲が。相手は、ついに現れたヴァンデモン!
 圧倒的な強さの前に、まとめて叩きのめされてしまうパートナーたち。傷ついた体をおして戦おうとするピヨモンを、空は必死に押しとどめようとします。そのとき、ピヨモンが叫んだ言葉に愕然としました。いまの自分の行動は、形こそ違えど母とそっくりではないか──。

 母のほんとうの気持ちを知り、ピヨモンのために疾駆する空の胸には、愛情の紋章が輝いていました。完全体進化!
 輝きとともに登場したガルダモンのおかげで、子供たちは危機を脱したのでした。

 しかし、ヴァンデモンの無気味な声が聞こえてきます。

 お前たちだけでは、我われ闇の勢力を倒すことはできない…!



★全体印象
 第26話です。タイトルコールは重松花鳥さん(ピヨモン)。背景の影絵がガルダモンなので、準じた演技をしています。
 今回で第2クールも終わり。そろそろ折り返し地点なので、気合も入るってものです。

 さて、ついに全員の合流がなされました。ここまでの冒険で、みんなひとまわり大きくなってます。
 ここから一気に東京篇へなだれこんでいくことになるので、役者がどんどん揃ってきてさらに面白くなるという寸法。
 同時に、第3クールまでボスを張りつづける強敵・ヴァンデモンがついに表舞台へ出てきました。ここまで何話か引っ張っているので、デビモンやエテモンとくらべてもかなり大物感があります。完全体進化してもダメージを与えるまでに至っていないあたり、手強さが出てました。
 また紋章にこめられた意味もはじめて明かされるので 、 とても重要なお話です。

 空については、22話からずっと仕込みがされていました。
 誰より全員の和と安全を第一に考える彼女がこういう立場で、最後のひとりというのはじつに面白い構図です。顔向けできないので陰ながら助けるなどというのは、いかにも彼女らしい話。責任感の強さがよく出ています。というか、それって考えてみたら母親の立場にいる人間がする発想ですよね。

 もう少し言えば、利発である意味誰よりも冷静な空が生半可なウソや罠に踊らされるとも思えないので、ああいう風になったんでしょう。早くから合流を果たしたとしても、紋章の意味へ重みを持たせるには少し弱かったかもしれません。彼女はふだんあまり我を出さないタイプですから、不可解な行動をとらせることで「すぐ合流できるのに、どうして?」と視聴者に興味を持たせ、結果的により人物的造形へ彫りを深めようというねらいがあったんでしょう。
 そしてそれは、意外な泣き顔とともにうまい形で私の心にも刻み込まれました。

 作画は完全に直井カラー。なにしろ原画をたった一人でやってます。
 にもかかわらず、このクオリティは凄い。絵柄は特徴的ですが雑ではないし、それでいて堅くもない。優れたバランスです。この方は「聖闘士星矢 最終聖戦の戦士たち」や「Dr.スランプ」の映画で作画監督をこなしていたこともある腕ききですから、当然といえば当然なんでしょうけど。
 イメージ的に近い位置づけなのは「セーラームーン」シリーズにおける安藤作画でしょうか。どちらかというと不支持者が多かったようですが、もともとの絵を考えればギャップが比じゃないので、無理からぬことかもしれません。個人的には好きだったんですけど。

 そんでもって、家族やらキャラ同士の関連をやらせたらうまいのが前川脚本。
 母→空→ピヨモンの一方通行だけでなく、太一とヤマトの彼女に対する態度のちがいなど、おもしろい描写がいくつか見られます。



★各キャラ&みどころ

・ 空
 彼女にはめずらしく、集団からはずれることで己を保とうとしていました。
 それだけ、自分という存在そのものに自信が持てなくなっていたのかもしれません。自分がいままで善かれと思ってやってきたことが全部薄っぺらな、表面だけの思いやりだったのかもしれない、そういう風にさえ考えてしまうようになったのでしょうか。そんな状態にあってもみんなを放っておけず、つい手を貸してしまうあたりはなんとも彼女らしい。それこそが、彼女の紋章の証ではありますまいか?

 しかし、ということはピコデビモンを監視しながらあちこち忙しく飛び回ってフォローに回ってたんでしょうか。いや、画面で見るかぎりはどう考えてもそんな感じです。深く考えすぎるきらいがある彼女にとっては、その方が気がまぎれてよかった面もあるんでしょう。
 だとすると、丈先輩なんかは何度助けられたかわからないかもしれないなあ…。

 母とはアレ以前にも何度か衝突していたとみて間違いないでしょう。
 恐らく決定的になったのが、くだんのサッカーにかかわる事件。ふだんから懸命にやっているであろう彼女のこと、チームメイト全員から罵倒を受けたとはかぎらないと思うんですが、責任感の強さもあってチームを離れざるをえなかったはずです。太一たち男子にまじってサッカーをやるようになった背景には、そういう事情があったと。つまり、お台場小のサッカー部に入ったのはそんなに前のことじゃなかったんでしょうね。もちろん即戦力だったはずですが。

 でも彼女、見直すと、華道の家元を継がないなんて一言も言ってません。そうではなくて、ただ興味を持った事を気の済むまでやりたかっただけなんです。
 でも回想シーンの彼女は、脚にケガをしていました。これでは、お母さんが心配するのも無理はないでしょう。万が一のことがあったら、目も当てられますまい。そう言いたいのに、普段の厳格さが裏目に出た結果、事態がこじれていったのではないでしょうか。

 母と和解してのち、空は徐々に淑やかさを身につけてゆき和装が似合うまでになっていきます。というより、もともと素養と関心があったといったほうが正しいでしょう。女性のもつ母性という最大の武器を生まれながらに持っていたと思います。男まさりに振る舞っても、その包容力は隠しようがありません。
 ピヨモンは空にとって愛すべき存在であり、護ってくれる存在であり、彼女の心の秘密をあばき出す鏡だったんです。
 

・太一
 タケルやミミにはある程度線を引いているのに、空が相手だとかなり軽口がめだちます。この態度のちがいが結構リアル。
 ウォーゲームでは軽口がすぎて事態がこじれた面があるんだろうなあ…。
 もっとも、今回はミミ相手に冗談を飛ばす場面も用意されていたので、仲間としての距離が縮まってきてるんでしょうね。

 ただ女の子の涙はダメみたいで、オロオロするばかりでした。さすがの彼にも苦手なものはあります。
 だからといって涙を笑い飛ばすほど無神経ではないし、優しくなだめられるほど大人でもない。ここらへん、男の子です。

 ラストシーンで問題発言あり。


・ヤマト
 空の涙を太一とは別の意味で扱いあぐねていました。
 大人かどうかと言えば、ベクトルが違うだけで太一とあんまり変わらないような気がします。

 ラストシーンで一人背を向け、ブルースハープの曲を贈るあたりはかなりキザです。


・光子郎
  奇襲を受けながらもさっそくデジモンアナライザーを活用していました。使うチャンスを今か今かと待ちつづけていたことでしょう。
 ヤバイ状況だというのに、いろんな意味で見上げた根性です。


・ミミ
 丈先輩といっしょに後から追いついてきたので、空の告白は聞けず。
 25話からの引き以外は、これといって特筆すべきポイントはありません。


・タケル
 空に合流を決意させるきっかけを作りました。
 空にとっては庇護欲をくすぐられる立場ですから、そんな彼に頼まれればイヤとは言えないというわけです。
 ただ、さすがに今回の彼がそこまで計算していたとは思えないので無心に気持ちを訴えたおかげでしょう。

 年少のふとした一言が事態を進める契機になるという展開はわりとステロタイプだと思うんですが、タケルの紋章が意味するところは「希望」。
 加味すると、+αでいろいろ深く考えられると思います。


・丈
 川にすべり落ちるシーンがありましたが、ムゲンマウンテンに登攀したりしてるので運動神経は悪くないはずですし、スタッフもそう言っています。
 ただ単に運が悪いからああいうことになるというわけです。そういえば、離散篇では一番貧乏クジを引いた一人かもしれない。


・デジモンたち
 ここへきて、ピヨモンがグンと大人っぽくなってきたような気がします。
 長いこと空とふたりだったし、凶暴な敵におそわれることもあったはずなので、責任感から成長がうながされたのでしょうか。
 空の行動に疑問を呈したり、はなれて行動していた理由を説明したりと、視聴者や仲間たちとの橋渡しとしてとても大事な役目もはたしていました。

 そうして依存をしなくなり、みずからの意志で無駄と思えるような行動をしようとしたとき、空は必死で彼女を押さえつけようとしました。
 ピヨモンの気持ちはわかっていたのに、危険なことをさせたくないあまり止めずにはいられなかったのです。
 それで、母もそういう気持ちを持っていて…ただ、お互いにうまく伝えあえていなかったのだと、気がついたのでしょう。

 このエピソードは小説版だとピヨモン視点で語られており、そこで父親のことも言及されています。
 武之内教授の登場そのものがかなり遅いこともあって、夫婦仲がどうだったのかはあまり強調されてません。
 02を見返したときには検証ができるでしょう。


・ガルダモン
 ピヨモンオス疑惑の最有力根拠(笑)といわれる完全体です。
 じっさい、見れば見るほどマッチョでとてもメスには見えません。性別がないといいながら動物より見た目の性差がわかりやすいデジモンという種族を思えば、オスだろお前と言われてもちょっと反論しきれないでしょう。これは01放映当初においてアニメ前提の個体が存在しなかったことから生じた問題で、アニメのために用意された個体が主役を占める後年の番組を見ればあきらかでしょう。レナモン系、フェアリモン系などは典型的です。

 完全に戦闘専門の姿なので、ふだんはそれほど出番がありません。02での登場も2回ほどです。
 実力的にはかなりの強敵とも戦えるものがあるんですが、意外な相手に苦戦するシーンもありました。


・ フライモン
 空を追いかける太一たちを襲撃した昆虫デジモンです。たぶんヴァンデモンとは関係ない個体。
 成長期の攻撃はかすりもしませんでしたが、散弾銃よろしく多数の弾丸で攻撃するメテオウィングは回避しきれませんでした。一撃で炎上してます。
 02だと羽音で大輔達を翻弄したりしてましたが、純粋に攻撃力・防御力でいうとあまり高く設定されてません。少なくともアニメではそうです。

 昆虫型としては最古参種のひとつなんですが、同じ名を背負うデジモンが続かないのでフェードアウトしつつありますね。


・ピコデビモン
 とうとうヴァンデモンに出陣をねがうことになりました。主人が出張ってくるということで空を暗殺しようとしたり、にわかにマメに働いています。
 でも完全体進化でせっかくの毒もすっかり中和されてしまったので、その行動には結局なんの意味もありませんでした。

 まあ、あれで消えてしまうような毒ならどっちみち大したことはないんですけど。


・ヴァンデモン
 今回ではっきりと姿をあらわしました。もったいのつけ方が前のボス2体と比較にならないので、これまでとは違う相手だという演出がバリバリ。じっさい、デジアドシリーズのボスではもっとも印象的な存在だったと思います。強さではダークマスターズが上だし、アポカリモンだってたいへんな存在感がありますが、やはりヴァンデモンの登場期間の長さと執念深さにはかないません。しかも02にまで登場するのですから。

 もともと人間界を押さえる役目を持って行動していたようですが、あの執念からみて野心もたっぷり持っていたにちがいありません。
 とはいえ、あの時点ではヴェノムヴァンデモンになってもダークマスターズには勝てなかったと思うので、チャンスを待ったことでしょうが。


・日数経過
 25話でハッキリと「太一が消えてから戻ってくるまでが2か月」と言われていました。
 つまり、アニメ版では2か月で正しいことになるんでしょう。テントモンは「太一が消えてから2か月も」と言っていたことになります。ですから、光子郎はずっとゲンナイさんを探そうと思っていて、仲間と別れる前にもあれこれ行動していたんでしょうね。

 ですから、26話現在の時間経過は

 (20話までに経過した20日+太一不在の2か月イコール60日+太一とタケルの合流+ヤマトとの合流+光子郎、ミミとの合流+空との合流)=84日

 ということになりました。ラストシーンはですから、85日めの朝ってことになります。やれやれ、やっと結論が出た。
 あ、太一だけは不在期間をごっそり抜かすので24日です。ひとりだけ4分の1くらい。損したのか得したのかよくわからないなあ。
 まあ、描写がないかぎり1日=1話と数える今の計算法はあまりアテにならないですけど。



★名(迷)セリフ

「さぁ、姫! お手を」(太一)

 突然キザなことを言うのも太一クオリティ。
 ミミにこういうことを言うのもめずらしいので、貴重な場面です。


「考えててもしかたないさ。オレたちは空じゃないんだ」(ヤマト)


 これもけっこう、ヤマトでないとしっくり来にくいセリフ…かもしれません。
 考え方というより、物言いが。


「お前の無能ぶりにはつくづくあきれ果てる…」 (ヴァンデモン)

 はじめてその姿をハッキリ視聴者の前へあらわしたときのセリフです。言葉はピコデビモンに向けたもの。
 それでもピコデビモンを処刑しないあたり、部下は徹底的にこき使う主義のようです。
 ピコデビモンにしてみれば、いっそ一思いに殺してくれたほうがマシなくらいひどい目に遭わされてるにちがいありません。


「へぇー。愛情だなんて空らしいじゃん」 (太一)
「…そんなことない! そんなの全然私らしくなんてない!!」(空)
「だ、だってよ…空はいつもみんなの事を考えて…」(太一)
「みんなのことなんてどうでもいいの!! ホントの…本当の私のことなんにも知らないくせに、勝手に決めつけないでよッ!!!」(空)


 素でこういうことをへろっと言うあたりがまさに「太一らしい」物言いですが、それが空を逆なでしてしまった模様。
 激昂に対する言葉も、よく見るとかなり恥ずかしいことを普通に言おうとしています。

 逆にらしくない態度なのが空。これほどヒステリックに叫ぶケースは後にも先にも他にありませんから、太一を完全に凍りつかせていました。
 でもこのあとすぐハッとなって「ごめんなさい…」 と言ってしまうのが彼女らしいところです。
 母との一件はそれほどに深く彼女の心へ痕を残していたわけで、つまりはそれだけ、空が愛情ってものを大切にしたいって思ってることになるんでしょう。
 これは、正直であろうとして悩む伊織と似た方向性。


「…私には愛がないから…!」 (空)

 ここで「…もしかして、それはギャグで言ってるのか?」と感じ取れれば仕込みは万全です。


「おれ、ぜーんぜんわかんねぇ。まったく女ってのは面倒だよなぁ」 (太一)
「茶化すな、太一」(ヤマト)


 ここでも対応の違いが出ています。


「お可哀想なあなた。本当の愛情を知らずに育ってしまった…それじゃあ、愛情の紋章は光りはしません」(ピコデビモン)

 何度考えても、何故コイツが空のことを知っていたのかわかりません。
 私的にはある意味、デジモンアドベンチャー最大の謎のひとつかもしれない…。単にブラフかもしれませんが。


「正座もできなくなるようなサッカーなど、やめてしまいなさい」(武之内淑子)

 小説版もふくめて考えると、お母さんは空がサッカーを始めることに強く反対してたわけじゃなかったはずなんですが、やはりいろいろ複雑な立場と母としての親心から口を出すことも多かったのかもしれませんね。言葉の端々に見えるプロの華道家としての厳格さが、さらに事態を複雑化させていったようです。
 それにしてもこの下の名前、そのまんまだな。ヤマトパパなんかもそうですけど。


「な、なあ、ヤマト…こういうときって、どうすりゃいいんだよ!?」(太一)
「泣きたいときは…泣かせてやれよ…」(ヤマト)

 要するに両方ともお手上げ状態。どういう風にしたらいいのかなんて、明確な答えなどありませんし。
 ただ、ヤマトにはそれなりにそういう経験がありそうな気がします。風間さんの悟った事を言おうとして一杯いっぱいな風の演技がいい感じ。


「空はひとりになりたかったのよ。でも、みんなのことも放っておけなかったの。わかってあげて」(ピヨモン)

 こんなこと言う子に育っていたんだなあ、と反芻するたびに思わされるセリフです。


「ボク、空さん大好きだよ
「だから、もういなくならないで。ボク、もう嫌だよ。家族が……ううん、みんながバラバラになるの」 (タケル)


 家族と言いかけて、訂正した時の笑顔に後年への予兆がかいま見えるような。
 結局、空を落ち着かせたのは彼の一言でした。こういう時、どれだけ無心に相手へぶつかれるかが重要なのかもしれませんね。


「こいつではない! ヴァンデモン様だ!!」 (ピコデビモン)

 まあ、ピコデビモンとしてもヴァンデモンの雷名でいい思いをできたケースもあったことでしょう。
 究極体レベルの力を持つヴァンデモンに心酔すらしている側面があります。


「どうしてわかってくれないのよ!! (ピヨモン)

 奇しくもあのときの自分と一語一句一致するこの言葉に、突然空は気づかされます。まさに今、自分は鏡を見ているのだと。
 お母さんがなぜ、負傷を押して大事な試合に行こうとする自分を止めたのか…。自分を大事に思っていないからなんかじゃない。むしろ逆…想いすぎるがゆえに、娘の強い熱意がわかっていても、止めざるをえなかった。母親だから。
 もしかしたら、飛び出した自分を窓から見ていたかもしれない。見失うまで追いかけたかもしれない。ぶじに帰ってきたと知って、胸を撫で下ろしていたのかもしれない。ただ、自分がそれを振り返ろうと、確かめようとしなかっただけなのではないか?

 蒸発したかのように晴れていく空の胸のしこりへ呼応するように、ピヨモンがバードラモンへ進化していく。ここらへんの順番がいいんです。


「空の愛情…いっぱい伝わったよ!」 (ピヨモン)
「ピヨモン…かっこいい…!」 (空)

 それはきっとピヨモンへの気持ちであると同時に、母への気持ちでもあったんでしょうね。
 ガルダモンの巨大さと逞しさは、そのまま愛情の雄大さをも体現しているようにさえ思えます。

 そして、愛情をもって何かを守ろうとするものの存在はかっこいいのです。これは世界の真理。
 正義も悪も、愛情の前では矮小な価値観でしかないのかもしれません。


「空は、この私が守る!!」 (ガルダモン)

 バードラモンのときと一番ちがうのは、この力強い宣言です。もはや甘えん坊なだけのピヨモンは、どこにもいません。


「気づいたら私…お母さんと同じことしてた。それでわかったの…お母さんの、愛情」 (空)

 この時にはもう、ぶじに帰れたらお母さんとヒザをつきあわせて話そうと決めていたのだと思います。
 再会そのものは思ったよりずいぶん早かったんじゃないかと思いますが。


「あ〜あ。おれも空の愛情が欲しい」 (太一)

 問題発言。今回は冗談めかしたことばかり言っているなあ。
 太一と空の組み合わせが好きな人にはたまらんセリフですが、今思えばこれもどこまでが本気なのか。

 でもこの二人の組み合わせって、たしかに王道なことは王道なんですよねえ…。



★次回予告
 ついにテイルモンが登場。色指定ミスなのかどうなのか、ピンクに充血したヴァンデモンの目が怖い。