ほえろヴリトラモン!倒せギガスモン!

 脚本:まさきひろ 演出:川田武範 作画監督:信実節子
 12話です。いろいろとツッコミどころ満載な回(笑)。

●全体印象
 前回に続き、トータルでは10話におよばないお話。なぜこれほど違うのかと言えば…やはり演出のせいなのでしょう。
 貝澤チーフ担当と今回の川田さんとでは、いかんせん差がありすぎます。もともと川田さんは01のころからあまり(以下略)

 本編はというとヴリトラモンで引っぱるのかと思ったら前半まで。後半はヴリトラモンのパワーを使いこなし、ギガスモンを倒す展開となりました。
 視聴者の子供たちはさぞかし溜飲を下げたことでしょう。
 それを可能としたのは友樹の存在で、これもまあ納得。ただ、ベタな展開なのはいいとして、いかんせん見せ方が陳腐だったような…。
 ただ、友樹の回想シーンと9話からの引きは「おっ」と思わされました。

 この前後編で描かれたヴリトラモン暴走。一見前シリーズまでの主人公暴走と似ていますが、根本的に違う点がひとつあります。
 それは、主人公自身の責任が軽いこと。

 拓也はヴリトラモンの獣性に振り回されているにすぎません。今回で使いこなせるようになったというだけのことなのです。
 だから仲間たちも、拓也を責めたりしないわけですね。炎の獣型ならいずれにせよ、絶対に手に入れなければならないわけですし。
 軽さを感じたとすれば、このあたりかなあ……(^_^;)。
 
 さて、ギガスモンの撃退と新幹部の登場、氷のスピリット奪還と大きく動いた一編でもありました。
 この先最大のライバルのひとりになると思われるダスクモンの姿もかいま見え、いよいよ敵の全貌が明らかになってきています。

 ところで、シャーマモンはどこに行ったんだ?
 


●各メンバー

拓也
 いついかなる時も友樹とコンビを組む姿には、どうコメントしていいやらわかりません。
 ギガスモンのスピリットを真っ先にひっぱがすのはいいとして、次に分捕ったのがまず氷のスピリットというのも泣かせます。
 しかも、そこで妙にもたもたしてるもんだから風のスピリット持ち逃げされて台無し。
 ああああ。

輝二
 本気で攻撃できないとはいえヴリトラモンには殴られ損食らうわ、底なし沼にはまるわと、いいとこなし。
 それと、あのあみだくじの場面でなぜ参加せずに傍観しておかなかったんでしょう。
 人間、ヘンに気まぐれを起こすとろくな目にあいませんね。


 戦線復帰ならず。キャラとしても埋没してます。復帰できるのはいつになるやら…。

純平
 輝二以上に殴られ損。人間型であの攻撃によくもまあ、耐えたもんです。さすがにブリッツモンは防御力が違う。
 ヴリトラモンに襲われる泉と友樹への好フォローが目立ちました。

友樹
 今回の…ヒロインと言うべきなんでしょうね、やっぱり(汗)
 心を失った兄代わりを涙で諫め、敵ボスに囚われの身となる…これって本来女の子の役目ですよね?

 そんなこと誰が決めたんだと言われればそれまでですが。

グロットモン
 快進撃もここまで。ラーナモンに言い訳をする姿には、すっかり情けなさが板についてます。
 次回は他の幹部と行動していたので、何らかの動きを見せるのでしょうか。

ゴーストバンク
 いよいよ残り4闘士が顔見せです。水のラーナモン、鋼のメルキューレモン、木のアルボルモン。そして、闇のダスクモン。
 こういう揃い踏みはやはり、どきどきするものがあります。いずれ繰り広げられる、主人公たちとの戦いを連想させるのでしょう。

 ラーナモンを演ずるは『東京アンダーグラウンド』ヒロイン役、赤丸急上昇中の寺田はるひさん。デジアド01ではパンプモンを演じてます。
 メルキューレモンはこれまた懐かしい、エテモン役の増谷康紀さんですね。
 残念ながら、ダスクモンはまだ喋りませんでした。やっぱり前シリーズまでの誰かなのでしょうか…。彼の下に広がる風景は?



●ビースト進化! ヴリトラモン
 動の進化エフェクトはあいかわらず。あふれるパワーと重量感を存分に見せてくれます。本編との差が……(^_^;)
 ワイルドさが女性ファンのハートを鷲掴みといったところでしょう。

 進化時になぜか叫びのSEが入ってます。ガルムモンの時はなかったような…。



●戦闘

 小回りのきく人間型で誘い出し、地の利を取ってパワーで勝負。ようやく両方を生かした戦いを見せてくれました。
 あとは、これが今後に生かされるかどうか…。



●今回の名(迷)セリフ

『…ボク、気がついたんだ。ほんとうの勇気はデジモンに仕返しすることじゃなくて、勇気を出していじめっ子にやめてって言うことだって』
(友樹)

 確かにそのとおりかもしれませんが、論点が微妙にずれているような…(笑)
 そして、彼の涙は目薬になるのですよ?


『…そ、それは…』(拓也)

 グロットモンに獣型を使いこなせるのか、と聞かれて。少しはハッタリをきかせてもいいのに、正直すぎ。


『しまった、逃げられた』(ヴリトラモン@拓也)

 『しまった』じゃありません。もー。さっさと味方分を回収しないから…。


『なに、ダスクモンも!? 闇のダスクモンも来ているのか!?』(グロットモン)

 なんでこんなにビックリしてるんでしょう、彼は?
 それだけダスクモンを恐れているということなんでしょうか。それとも、実はダスクモンのファン?



●予告
 最大の注目は、やはりセラフィモンの登場でしょう。思いがけなく、ソーサリモンの姿も見えます。まさかこっちが石田彰じゃないでしょうね。
 
そして、とうとうケルビモンが顔出し!?

 
あ、映画のCMもオンエア開始ですね。
 例によって本編を見たら予告の映像が1カットも出てこないという罠が?