選ばれし者!? エンジェモンを操る少年!

 脚本:大和屋暁 演出:角銅博之 作画監督:伊藤智子
 ついに4クール目突入の40話です。


●全体印象

 今回から勝春、鉄平、照男、千晶の4人がいっせいに登場しました。

 新キャラ登場…と言うべきなのでしょうが、気のせいか意図的に地味めな気がしますね。
 彼らが今後どうお話にからんでくるのかちょっと確証がありませんが、かろうじて友樹とやり取りがあるくらいで脇に徹するんでしょう。
 ただ、同じく40話で登場したテイマーズの海天使ちゃんみたいに、隠れた実力者になる可能性も捨て切れませんが。

 それにしても、1話で召喚された子供たちはそのほとんどが『選考漏れ』になっちゃったんですね。
 オファニモンは可能性のある子をひととおり集め、スピリットとの相性を一括検査したわけです。ふるいにかけたのですね。
 なぜそんなアバウトな方法を採ったのかといえば、たぶん捕まってたからなんでしょう。いちがいには責められません。
 勝春たちのガードとしてエンジェモンをよこしただけでも、マシなフォローと言えるかも。

 で、勝春と鉄平は友樹をいじめてた子なわけですが、あっさり和解してました。
 まあ、見たところ鉄平はともかく、勝春は自分の行動が『ただのウサ晴らし』でしかないことを知っていた節があるので、そのおかげでしょうか。
 照男と千春に至っては友樹と面識があるのかどうかさえ怪しいし。

 あと忘れちゃいけないのは、誠実そうなエンジェモン。
 勝春たちのガードを献身的につとめ、最後に文字通り豪快に瞬殺された彼は、いろんな意味で印象的でした。
 次回あたりにはせめて一言でも、彼をしのぶセリフがほしいところです。

 作画は伊藤さん。さすがにどのシーンも安定してました。



●各キャラ

拓也
 今回はなんだか怒ってばっかりでした。
 勝春たちの立場を知るあたりの場面は良かったですね。

輝二
 わりと筋の通った意見を言ってます。どっちかと言うとこっちがリーダーっぽい。

輝一
 勝春たちに忠告してましたが、出番といえるのはそれだけでした。
 

 今回は特筆事項なし。

友樹
 どう見てもふたりに(特に鉄平に)びびってましたが、最後は彼らを助けました。
 こうして見ると、実はそんなに悪い関係じゃなかったんでしょーか? それとも、彼が成長したってことなんでしょうか。

純平
 今回は特筆事項なし。

パタモン&ボコモン&ネーモン
 どっちかというと今回は口添え役ってとこでしょうか。
 エンジェモンにあこがれるパタモンには、思わずナットク。

勝春たち
 のっけからガケの上で決めポーズするあたり、だいぶ先の読める展開でした。
 エンジェモンは実のところ、ガードの任務を果たしていたにすぎないのですが、それを自分たちの力とカン違いしてた感じですね。
 が、その天使はもういません。さて、どうなるでしょう。
 勝春の声は伊藤健太郎さん。以前は01のユキダルモンで出たっきりのはずなので、ひさびさの出演です。

エンジェモン
 今回のゲスト。そこらのデジモンなど問題にならん強さを持ってましたが、ロイヤルナイツにはかないませんでした。合掌。
 声は緑川光さん。なかなかハマってましたが、ヒポグリフォモンといい、この人がアテるデジモンはすぐ退場しちゃいますね(T_T)

サジタリモン
 史上最強の希望と言われたデジモンも、今や山賊団の首領かあ…。
 まあCDドラマにしか出てませんしね。けど、スキャンされてしまったエンジェモンにくらべれば幸運だったかも?

ロイヤルナイツ
 どうやら、すでに拓也たちがアウトオブ眼中のようです。
 でも勝春たちを連れていって、どうするつもりなんでしょうね?



●今回の名(迷)セリフ


『お前が戦う相手は、オレたちじゃねーよ』(鉄平)

 しかしながら、彼らはテイマーとも言い切れない存在でした。
 42話で残り4闘士が復活するというウワサなのですが、関係が気になります。


『ボクは…ボクは弱くなんかない!』(友樹)

 まあ、33話の輝一よりはずっと説得力のあるセリフです。
 この言葉を聞き、ブリザーモンになって戦う彼を見る勝春の視線はいろいろと意味深。
 彼らは友樹がキライなのではなく、たまに見せるおどおどした態度にいらだちを感じてたのかもしれません。
 固執するほどの理由などなかったってことでいいんでしょうか? でもいじめなんて、そんなもんかもしれませんね。


『なんだお前たちは!』(エンジェモン)

 ああっ、ダメだエンジェモン! それはやられ役のセリフだ!
 そう、たとえるなら夢の超人タッグ篇のブロッケンJr.のような!


『待て! 逃げる気か!』(拓也)
『……なんだと?』(デュナスモン)

 …い…いやはや、いい度胸をしています(^ ^; あぶなく血を見るところでした。あ、血は出ないか。
 ところで付属物がぶらさがってますが、なぜ放っておきますか?



●予告
 豆の木というだけあって、マメモンが大量に登場するようです。味方サイドとして登場するのは、実を言うとこれが初めてだったり。
 黎明期では最強デジモンの一体だったはずですが、あつかいが難しいんでしょうか。