ブルーカードを追え!ラピッドモン電光石火

 脚本:まさきひろ 演出:吉沢孝男 作画監督:浅沼昭弘
17話です。一週休んで、今回からまたお話がすこし動きはじめました。



■黄色いジャケットの男
名前の読みはたぶん渋海。
この季節に暑苦しい男です。それなりにお話にからんではきそうなヤツですが、たぶん世界観の味つけ程度でしょう。
とはいえブルーカードを作ることができるとしたら、かなりの技術者です。
そのコードを読んだ李パパも、そうとうのものですが。

もしかして、タカトのカードも彼が忍ばせておいた…? まさかね。
あまり仕組まれていた、とは考えたくないものです。
デジアドでの選ばれし子供とデジモンの出会いも、見ようによっては仕組まれたもの、といえなくもないですが、そういう考えかたをする人はさすがに見たことがありませんし。


■夏休み
…そういえば小学生はちょうど夏休みへ入りたてなんですよね。社会人になると、意外と忘れるものです。
もっとも、社会人にとっての夏休みはほんとうに夏休みなのに対し、小学生にはいろいろと『余計な』ものがついてきますよね。宿題とか宿題とか宿題とか。
ちなみに私は31日マンでした。とほほほほ。



■李くん
いつのまにかヒロカズとかケンタとかにまぎれてます。でもなんか浮いてませんか?(^ ^;
そういえばヒロカズとの会話もほとんどなかったな…。



■李パパ
最初の印象は厳格ながら、理解ある父でした。しかし、どうやらお話の根っこにかなりからんでくる人らしいですね。それがわかるのは13話なのですが、この17話で、いよいよテリアモンのこともばれて。
メインキャラの関係者では、デジモンのことを知る最初の大人になりましたね。とはいえもともと開発者だったせいか、驚きはしたものの、拒絶をしているようには見えません。むしろ、息子へ協力的です。妹の小春もテイマーになるみたいだから、血筋かな??
物言いからして、内心かなり感動していそうな気がします。



■インプモン
いきなり李パパへ攻撃! 妙に動揺していました。
成長期とはいえ、人間なんか問題にしないくらいの力はもっているのに、なぜあんなに過剰反応したのでしょう。
12話の連想(回想?)といい、何かありそうです、こいつ。



■李くん

『逃げよう!』

前ぶれもなく父にばれて怖くなったのか、いきなり脱兎のごとく逃げだしましたね。
それだけではなく、混乱した頭を立て直すために、思わず取った行動でもあるのでしょう。
今回は彼の話でもあるのですが、いまいち自己主張の弱い子なので、お父さんのほうが目立ってました。



■タカト
今回は脇役とヤジ(笑)。
ギルモンに至ってはほとんど出てません。



■電気街
ついこの間足を運んだばかりだというのに、ひと目で見抜けませんでした(^ ^;
それにしてもヴァジラモンに食われたパソコン、もったいない…。
そう思ってしまった私は貧乏性。



■ヴァジラモン&パジラモン
リアライズしたばかりで不安定なのか、情報媒体を食って力をつける場面が。そういえばサンティラモンは電車を、シンドゥーラモンは電気を食って力をつけようとしていましたから、考えてみればなるほど、ミヒラモンだけはそれをしてない。ミヒラモンは完全に実体化していたということになりますね。
だからあんなに強かったんだ。

さて、今回の2匹はなかなかいい味を出してます。
牛型のヴァジラモンは十二神将・跋折羅、羊型のパジラモンは波夷羅。前者は宝剣、後者は宝鎚が武器のはずですが、パジラモンの武器はボウガンになっています。十二神将はけっこう武器がかぶっているので、それゆえの配慮かも?
そういえば珊底羅=サンティラの武器も剣でした。ありゃりゃ。
口から吐いていたのはどうみても槍だったのですが…。

ともかく、それまでの十二神将とは違い、武人っぽいものを感じるヴァジラモン。
いきなり戦うことをせず、レナモンを誘っていましたが、ということはレナモンの力を見抜き、仲間に加えようとしているか、または強さの秘密を聞いて納得してから、心ゆくまで戦って倒すつもりか。担当の石塚運昇さんの重厚な演技が、拍車をかけています。以前は竜騎将バランを演じていたこの方、つくづくこういう役がはまりますね。
どちらにせよ、来週は一波乱ありそうです。


それにしてもこの牛さんと羊さん、実は夫婦だったりして?



■ラピッドモン
進化するや、パジラモンを完全に圧倒する強さを発揮していましたが、個人的にヴァジラモンほどの印象は…あれ?
でも進化するときの、

ぼよよよよよ〜ん


という音と、成長期からぜんぜん変わらないマイペースな声は強烈です。
02映画版の金ぴかとは全然ちがいますね。



■カードスラッシュ
ガシガシ入れるのはいいのですが、そのせいでやっぱりテンポがぶちぶち切れてました。同じバンクが何度も入るのもマヌケといえばマヌケ。CCさくらのように、ポイントになるカード以外は超ショートで見せるくらいの演出をしないと、バトル面ではかなり苦戦を強いられそう。
とはいえカードの名前と効果の関係はわかりにくいので、ある程度はしかたないのかなあ…。



■レナモン

『デジモンにしかわからないこともある』

↑の台詞はレナモンならでは、テイマーズならでは。
次回にヴァジラモンとどんな会話がかわされるか、まさに必見といえそうです。


■総括
ドラマ部分はたいへん面白かったのですが、そのためバトル部分のテンポの悪さが、より露呈した回でもありました。
カードがもう少しスピーディに…いや、この話はとりあえず先週もしたような。
でも今後への期待はじゅうぶんですね。



■次回予告
レナモンも完全体進化。これでメインの3体がそろったことになります。ヴァジラモンとの対決に要注目。
しかしこれだけ完全体進化が早いとなると、究極体も意外と早いかも…?

それと今月のテレビ雑誌に載っていた、8月最後の放送分のタイトル

『私のレオモン様』


これもモノスゲーきになりますですね。