対決スーツェーモン!セントガルゴモン究極進化

 脚本:前川淳 演出:梅澤淳稔 作画監督:出口としお
37話です。いよいよ四聖獣が一、スーツェーモンとの直接対決!



■スーツェーモンの城
リョウがマジラモンを、ベルゼブモンがマクラモンをつぶし、アンティラモンが造反したため、デーヴァ残党の妨害をあまり受けずにテイマーズはここまで来ることができました。
直接倒したのはチャツラモンのみ。
とはいえ、いまやスーツェーモンとも戦える彼らにとって、デーヴァでは悲しいかな役者不足と言わざるをえますまい。
20話あたりで苦戦していたインダラモンも、もはや敵ではないでしょう。

デーヴァ、カードでは強いんですけどね。



■加藤さん

『みんな…? レオモンは、いないよ…?』


先週までよりむしろ重症と見受けられます。ひと段落したとたん、レオモンがいないという実感が重みを増したのでしょう。
いまの彼女を励ますためには、やっぱり親のちからが必要なんでしょうか。
それにしても、よっぽどショックだったのですね。考えてみれば、当たり前の反応なんですが……。



■ジェンと小春

『…おまえが! 聞き分けのないことばかり言うからだろ!』


ジェンにとって幼い小春までがここにいること、あまりに想像外だったんでしょう。どうも先週あたりから崩れっぱなしです。
小春はというときかん気なところといい泣き虫なところといい、まるっきり幼児そのまんま。
妹のことで崩れるというと、デジアド01は48話の太一を思い出させます。
が、 太一には過去に苦い経験があり、ヒカリがどういう子か知っているからこその崩れだったのに対し、ジェンの場合は単純に兄として幼い妹を守らねばならないという責任感があり、その上すべりがあせりを誘発していますね。
ヒカリが太一には従順なところがあったので、けっこう違って見えます。

友人とも話したことですが、確かにそのへんのあせりや動揺を、もうちょっと見せてくれればさらに良かったかもしれません。



■留姫

『男子のわりにいいとこあるじゃーん?』
『あ…ありがと』
『あー! 今目をそらしたわね! あたしの目はごまかされないわよ! つけたの!? つけたのね!?』


加藤さんが呆けている間に、タカトと急接近?(^ ^;

…などという冗談はさておき、目立った活躍はないものの、ピンポイントで以前とは違う顔を見せてくれています。
こういう小技が効いているところは私的にツボはまり。
35話で小春に見せたやさしい表情や今回の加藤さんを気づかうところなど、当初から見続けて来た生粋の留姫ファンならたまらんものがあることでしょう。それとも複雑な気分?

留姫たんはクールなデジモンクイーンでいてほしいんじゃー!

という向きもいそうではあります。




■ヒロカズ

『そりゃ、オレもガードロモンと行きたいけどさ、しょうがないじゃん』


危うく火に油を注ぎそうになったタカトを好フォロー。留守番を申し出てくれました。
小春は行っちゃったけど、加藤さんのガードは任せて大丈夫ですね。だんだん男気のあるところを見せつつあります(^_^)
それに引き替え、いまだパートナーを得られないうえにいまいち主体性なさげなケンタ。彼の明日はどっちだ?

でも人気あるんですかケンタ?



■テリアモン

『モ〜マンタ〜イ! ケガなんかたいしたことないからさ』
『もってくれよ、ボクの体……』
『悪いけどさ……ここでやられるわけには、いかないんだよね……!』
『そうやって僕が、僕がって、なんでも一人でしょいこんじゃうの、ジェンの悪いくせだよ。
 後ろを見てごらんよ。ボクたちはひとりじゃない。仲間がいるんだ…』

『ボクの帰る場所は、ジェンの家だ! そうだよね!』


や……やられたよ、君には。
今回になってやっと本当に、ジェンとテリアモンのコンビへ感情移入できたのですが、

それは間違いなくテリアモンの、多田さんの演技のおかげです。

ジェンが一人で悩んで一人で立ち直るだけだったら、ここまで感情移入はできなかったでしょう。 いや、真面目な話。
それにしても、なんなんでしょう。この多田さんの声というのは。
棒読みなんだけど棒読みじゃない。うおっというような技術は見たところ目立たないけど、でも忘れられない。
味があるんですね。あの『にゅふふ』とも『にゃはは』ともつかない笑い声とか。

スーツェーモンと対峙するロップモンといい、今回はもう多田さんフィーバーであります隊長!



■ロップモン

『神よ! 我の声に答えよ!』
『我には、他に帰るところあり』
『我の帰りを待つ者がいる』
『…我が? ……そうかも、しれぬ……』


すでに萌えキャラと化しています。たまらぬ。
でも冗談ヌキで、そうとう可愛いキャラに仕上がっているんじゃないでしょうか。



■ジェンとテリアモン

『…うん。一緒に帰ろう…!』


なぜテリアモンがケガのことを黙っていたかというと……
要はわかってたんですね、ジェンがいっぱいいっぱいだって。もちろんそれは一時的なもので、だからといって自分をないがしろにするような子じゃない、それもわかってた。だから負傷していること、言わないでおいたんでしょう。
ま、気づかないジェンへのちょっとした仕返しという、うがった見方もあるにはありますが。

もうひとつ、 これは完全な想像ですが、極限を超えた戦いをすることでさらなる進化を早めようという、『戦闘種族』たるデジモンとしての本能も多少、作用しているのかもしれないと思いました。相手は四聖獣、力のほどは瞬時に理解していたはずですし。

そういえばデジアドまでだと、デジモンたちは基本的にパートナーの全部を肯定しており、子供たちが悩むことがあっても
『そこが君のいいところなんだよ』とフォローしてくれました。
ところがテリアモンは『そこが君の悪い癖だよ』と、欠点を真っ正面から教えてくれています。
そのへんの微妙なちがいがお楽しみポイントなんですね、私にとっては。

ま、欠点と美点はつねに表裏一体ですからね。02では特にそうでした。



■タカト

『ぼくとギルモンがもう一度デュークモンに…でも』


カードスラッシュのシーン、ちゃんとアルティメットDアークに変わってましたね。細かい。
でも何故デュークモンにならなかったんでしょう。来週もならないようですし。

つらい戦いを思い出しちゃったり、無我夢中でやったこと、またやれるだろうかという疑問も残っていたりしたんでしょうか。



■スーツェーモン

『我はスーツェーモン。このデジタルワールドを守護する、聖獣神なり』
『人間とデジモンがともに進化するだと? 許すまじ。断じて許すまじ!』


02で初登場したチンロンモンに続き、ついにスーツェーモンがテレビに登場しました。
四聖獣朱雀の名を冠するだけあり、ほかのデジモンとはあきらかにレベルが違う存在として描かれています。ミヒラモンやインダラモン、ヴィカラーラモンを一撃でほうむったアトミックブラスターをまともに食らっても、眉ひとつ動かしません。
どうやら燃え上がる炎を結界として己の身にまとっているらしく、それが攻撃をさまたげているのでしょう。
これはセントガルゴモンの巨大ガトリングアームによって消える描写がありました。

で、意外にあっさり倒れたと思いきや、実は大してダメージを受けていない様子。さすがです。究極体がそろわないと無理か?

それにしても気になるのは、彼が見せた進化のちから。あれは彼自身のものか、それともクルモンのちからを借りたものか。
02のチンロンモンはデジコアの一部を分けあたえることでパイルドラモンを究極体に進化させましたが、そうするとチンロンモンは進化の輝きを持っていたことになります。ただ、テイマーズにその設定が通用するとはかぎりません。

デジエンテレケイアーという謎の単語といい、どうもまだ不透明な部分がかいま見えますね。



■セントガルゴモン

『許さないのはこっちだッ!』

重爆撃型の遠距離攻撃タイプと思いきや、いきなりの演舞と近接戦闘! いやあ、裏をかかれました。
一度はスーツェーモンのダウンを奪ったところから見て、攻撃力ならラピッドモンの数十倍あるんじゃないでしょうか。
必殺技はジャイアントバズーカですが…あれ?

ジャイアントミサイルだったような…。

どっちにしろ、にこりというより『ニヤリ』と笑うミサイルが

ハッキリ言って怖すぎます。

それでも、思ったよりはずっとかっこよかったかな?



■ガードロモン
今回の大ボケ賞。見てただけですか、あなた。
34話あたりと何か性格が違うような…。



■総括
絵がへたり気味な以外はとても楽しめました。アップのカットはたぶん中鶴さん。
時々目もあてられないカットがあるのはどうも…。
ジェンの話はどうしてもどこかで損をしている気がしてなりません。

真面目な話、毎回36話くらいの絵と演出なら、もっともっと良くなると思うんですけど。
よく見ると原画と動画あわせて4人しかいません。なぜ。
今さらですが、どうしてこんなに少ないの?



■次回予告
リョウがひさびさに登場。さらにチンロンモンとシェンウーモンの姿も確認。
チンロンモンは小杉十郎太さんだとして、シェンウーモンは誰でしょうね?
個人的には、永井一郎さんがいいなあ。
でも私の声優予想は当たったためしがない……。